柳楽優弥×萩原利久×JUNON(BE:FAST)にとっての“兄貴”的な存在
映画「RYUJI 竜二」が10月30日(金)より公開。主人公・竜二を柳楽優弥、彼のことを「兄貴」と慕う舎弟コンビ・直とひろし役演じる、萩原利久とJUNON(BE:FAST)にインタビュー【後編】。3人にとっての“兄貴”的な存在は?
![映画「RUIJI」 竜二」柳楽優弥×萩原利久×JUNONインタビュー【後編】]()
【前編】では、お互いの印象や、撮影裏話を。
【動画】俳優・柳楽優弥という男。~萩原利久・JUNONが語る素顔~
![柳楽優弥×萩原利久×JUNON(BE:FAST)にとっての“兄貴”的な存在]()
――ご自身には、竜二さんのような“兄貴”的な存在の方はいらっしゃいますか?
JUNON「僕は事務所のSKY-HI社長です。先輩としてもアーティストとしても憧れますし、自分たちが今に続く道を作ってくれたという意味でも本当に尊敬します。
社長業とアーティストの両立はスケジュール的にも精神的にも大変だと思いますが、それをやってのけるバイタリティーもすごいです」
萩原「僕は、たくさんいらっしゃって、それぞれの方からいろんなものを吸収しているので1人の兄貴分を挙げられないんですけど…。そういう意味では、俳優に限らず、関わった方々すべてが兄貴的な存在になります。面白くない答えですみません!」
柳楽「(笑)でも僕も、同業者というより異業種の方が多くて。今で言えば、合気道の道場に通っているので、先生の前に立つと背筋が伸びますね。
そうした自然と自分の姿勢を正してくれる人やメンターの存在は確実に自分の支えになっていますから、広い意味で兄貴と呼べるのかもしれません」
萩原「僕もこれから、2人のように兄貴と呼べる人が現れることを期待しています」
――柳楽さんは本作のオファーがあったのが7年前とおっしゃっていましたが、当時はまだ弟分であることが多かったのでは?
柳楽「7年前は『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(2019年)が公開されたころで、作品のなかでも安田顕さんが演じるヤクザの若頭に仕える弟分の役でした」
――今では兄貴分を演じる年齢になりました。
柳楽「そう思うと感慨深いですね。やはり7年間かけて練り上げてよかったです。あのころの自分では、竜二役は務まらなかったと思います」
![映画「RUIJI」 竜二」柳楽優弥×萩原利久×JUNONインタビュー【後編】]()
――監督は、中沢敏明プロデューサーともども映画『竜二』をリアルタイムで観て衝撃を受けた世代の水田伸生さんが務めました。みなさんにとって、どんな監督でしたか?
柳楽「僕は『ゆとりですがなにか』(2016年、日本テレビ)でご一緒させていただいたこともあり、コミカルな作品を撮られる監督さんという印象があったんですよ。なので、今回のようなニューマンドラマをどういう風に描くのかなと思っていたんです。
そんなあるとき、衣装デザインの柘植伊佐夫さんが『コミカルなものを表現しようとするのは、監督の照れ隠しなんじゃないか』というようなことをおっしゃっていて、なるほどと思って」
――監督は『竜二』をリメイクするにあたって「重圧や怖さもありましたが、自分を鼓舞して取り組んだ」と決意を語っていました。
柳楽「今回はそこ(照れ)を一旦隠して、正面からヒューマンに向かうという監督の心意気を感じました。年齢を重ねて、立場も上になった方が新たなものにチャレンジしてクリエイトする姿を尊敬しています」
萩原「以前、水田監督とご一緒したときは学園ものだったので、今回はずいぶん異なるジャンルの作品に参加させていただいたんですけど、とにかく現場での覇気がすごかったです。
『用意、スタート!』というときの、監督独特のいい声を聞くたびにスイッチが入る感覚がありました」
JUNON「常に、何かあるごとに話しかけてくれて、演者ひとりひとりを気にかけてくださる監督さんでした」
萩原「はっきりと自分の考えを伝えてくださる厳しさもありつつ、愛情深い方だなとも感じています。コミュニケーションを取っていると、その瞬間、瞬間で常に相手を思っていることが分かりますし、現場の士気を上げてくれる監督さんなんですよね」
JUNON「今回、初めてセリフの読み合わせというものをやらせていただいたんですけど、どういうものか勝手が分からず、おまけに共演者の方とも顔合わせをする日でめちゃくちゃ緊張していたんですよ。
そんなとき、台本を読みながら監督自らアドバイスをくださって、やりやすい状況を作っていただいたことが本当にありがたかったです。経験の少ない僕に、いろいろなことを教えてくださいました」

【前編】では、お互いの印象や、撮影裏話を。
【動画】俳優・柳楽優弥という男。~萩原利久・JUNONが語る素顔~
自分にとっての“兄貴”的な存在

――ご自身には、竜二さんのような“兄貴”的な存在の方はいらっしゃいますか?
JUNON「僕は事務所のSKY-HI社長です。先輩としてもアーティストとしても憧れますし、自分たちが今に続く道を作ってくれたという意味でも本当に尊敬します。
社長業とアーティストの両立はスケジュール的にも精神的にも大変だと思いますが、それをやってのけるバイタリティーもすごいです」
萩原「僕は、たくさんいらっしゃって、それぞれの方からいろんなものを吸収しているので1人の兄貴分を挙げられないんですけど…。そういう意味では、俳優に限らず、関わった方々すべてが兄貴的な存在になります。面白くない答えですみません!」
柳楽「(笑)でも僕も、同業者というより異業種の方が多くて。今で言えば、合気道の道場に通っているので、先生の前に立つと背筋が伸びますね。
そうした自然と自分の姿勢を正してくれる人やメンターの存在は確実に自分の支えになっていますから、広い意味で兄貴と呼べるのかもしれません」
萩原「僕もこれから、2人のように兄貴と呼べる人が現れることを期待しています」
――柳楽さんは本作のオファーがあったのが7年前とおっしゃっていましたが、当時はまだ弟分であることが多かったのでは?
柳楽「7年前は『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(2019年)が公開されたころで、作品のなかでも安田顕さんが演じるヤクザの若頭に仕える弟分の役でした」
――今では兄貴分を演じる年齢になりました。
柳楽「そう思うと感慨深いですね。やはり7年間かけて練り上げてよかったです。あのころの自分では、竜二役は務まらなかったと思います」

――監督は、中沢敏明プロデューサーともども映画『竜二』をリアルタイムで観て衝撃を受けた世代の水田伸生さんが務めました。みなさんにとって、どんな監督でしたか?
柳楽「僕は『ゆとりですがなにか』(2016年、日本テレビ)でご一緒させていただいたこともあり、コミカルな作品を撮られる監督さんという印象があったんですよ。なので、今回のようなニューマンドラマをどういう風に描くのかなと思っていたんです。
そんなあるとき、衣装デザインの柘植伊佐夫さんが『コミカルなものを表現しようとするのは、監督の照れ隠しなんじゃないか』というようなことをおっしゃっていて、なるほどと思って」
――監督は『竜二』をリメイクするにあたって「重圧や怖さもありましたが、自分を鼓舞して取り組んだ」と決意を語っていました。
柳楽「今回はそこ(照れ)を一旦隠して、正面からヒューマンに向かうという監督の心意気を感じました。年齢を重ねて、立場も上になった方が新たなものにチャレンジしてクリエイトする姿を尊敬しています」
萩原「以前、水田監督とご一緒したときは学園ものだったので、今回はずいぶん異なるジャンルの作品に参加させていただいたんですけど、とにかく現場での覇気がすごかったです。
『用意、スタート!』というときの、監督独特のいい声を聞くたびにスイッチが入る感覚がありました」
JUNON「常に、何かあるごとに話しかけてくれて、演者ひとりひとりを気にかけてくださる監督さんでした」
萩原「はっきりと自分の考えを伝えてくださる厳しさもありつつ、愛情深い方だなとも感じています。コミュニケーションを取っていると、その瞬間、瞬間で常に相手を思っていることが分かりますし、現場の士気を上げてくれる監督さんなんですよね」
JUNON「今回、初めてセリフの読み合わせというものをやらせていただいたんですけど、どういうものか勝手が分からず、おまけに共演者の方とも顔合わせをする日でめちゃくちゃ緊張していたんですよ。
そんなとき、台本を読みながら監督自らアドバイスをくださって、やりやすい状況を作っていただいたことが本当にありがたかったです。経験の少ない僕に、いろいろなことを教えてくださいました」
歌舞伎町でのロケはパンチのあるシーンに

――その水田監督ともども創りあげた本作。撮影中に印象的だったことや、完成作をご覧になって心に残ったシーンを教えてください。
柳楽「家族と兄弟分といるところは好きなシーンが多いのですが、最後の方の川栄さんの表情がとても好きでしたね。
あとは、竜二の兄弟分を演じた三宅健さんが今までのイメージにないようなキャラクターを表現されていて、すごく魅力的だなと感じました」
萩原「プレーヤーとして現場にいるときに印象的だったのは、冒頭の階段のシーンです。物理的にやることが多かったですし、真っ昼間の新宿の歌舞伎町ロケですれ違う人達がナチュラルに二度見していくようなシーンだったんですよね」
柳楽「(笑)歌舞伎町のロケはすごかったね」
萩原「ハードなシーンが連続するなかで階段から落ちたりもしたので、強烈に印象に残っています。痛かったんですけど(笑)、帰ってお風呂に入って傷に沁みた瞬間、“今日、頑張れたな~”と感じて。学生時代に部活から帰ってきた後のような心地いい疲労感があって、完成作を観たときも現場の必死さやリアルな温度感みたいなものを、スクリーンを通して感じることができました。
でも、やっぱり特に冒頭は、なかなかパンチのあるシーンになったんじゃないかなと思います」
柳楽「その後、竜二が噛んだ指の血を直の顔に垂らしているシーンも見どころじゃないかな。あそこも監督が『それ、やろう!』って言って(笑)」
萩原「結構、入念にポジションを取りながら血を待っていました(笑)」
JUNON「指のシーンは、すごかったですよね(笑)」
――JUNONさんは?
JUNON「僕は回想シーンのなかの一つなんですけど、竜二さんのアパートでめっちゃ汗をかきながら麦茶を用意してもらって…というところです。
実際に存在していたわけじゃないのにすごく懐かしい気持ちになりましたし、自分の人生の一つの記憶としてしまわれているぐらい溶け込んで、個人的には印象的なシーンになりました」
萩原「過去パートのアパート部分から撮れたので、時系列を追って撮影が出来たのも演じる上で嬉しかったです」
JUNON「家のセットでの撮影を体験したのが初めてだったので、全部が本物で“住める!”と思うくらいリアルでした(笑)。キッチンからリビングにかけての感じが昔住んでいた家に似ている気がして、懐かしい気持ちになりました」
――物語の終盤、竜二は妻のまり子とともに作った“家族”と、面倒を見てきた弟分の直とひろしという“もう一つの家族”との間で揺れ動くことになります。
柳楽「竜二は、家族も弟分もどちらも同じくらい大切。決められるものではないというか、ある種、究極の選択ですよね」

――萩原さん、JUNONさんは、竜二の葛藤についてどのように感じました?
萩原「僕は人生でここまでの選択を迫られたことはないので、同じ立場になったらと考えるのは難しいです。
ただ、例えば出演する作品も時期が被ってしまったらどちらかしか選べないように、日常生活で選択するときも何かを得るには何かを捨てなきゃいけないのかなとは考えるようにはしています」
JUNON「僕も選べませんが、人生で究極の2択を迫られたことが一回あって。BE:FIRSTのオーディションを受けたときには、就職の内定もらっていたんです。でも、オーディションで最後まで進めるかどうかは分からない状態で内定式も終わり、そろそろどちらかを切らなきゃいけないというタイミングで、未来の自分を思い描いてオーディションをそのまま受け続けることにしました」
柳楽「竜二の選択、そしてこの映画の最後をどう受け止めるのかは観客の方たちに委ねますが――特に、今の若い世代の方々にとって背中を押せるような作品になったらいいなと思 っています。僕自身、思い通りにいかない時期もありましたが、そうした時間も大切だったと感じているので」
萩原「竜二の場合はどちらを選んでも正解かもしれないし、失敗かもしれない…。当時なら当時の、現代なら現代の、お客さんによっていろいろな解釈があると思いますが、柳楽さんがおっしゃっているように誰かの背中を押すことができたら嬉しいです」
JUNON「何かを選択しなくちゃいけない瞬間がきたら、自分がその先どうなりたいのかをめっちゃ考えるしかないと思います。とはいえ、なかなか選べないですけどね(笑)」
萩原「竜二さんの立場になって考えると、自分は両方を選ぶ術を探してしまうような気もします」


――では、柳楽さん。最後に、読者へのメッセージをお願いします。
柳楽「愛情であるとか人情、ある種の男気という言葉や記号ではなかなか説明できない人間にとって大事なものを描いたヒューマンドラマです。
便利な世の中に流されて忘れてしまいそうな“何か”を思い出していただけると嬉しく思います。みなさんどうぞ、ご覧ください」
映画「RYUJI 竜二」が10月30日(金)より全国にて公開!
【プロフィール】
柳楽優弥(やぎら・ゆうや)
1990年3月26日生まれ。東京都出身。映画「誰も知らない」(2004年公開)で主役に抜擢され俳優デビュー。「第57回カンヌ国際映画祭」で、当時14歳の史上最年少かつ日本人で初めて主演男優賞を受賞。近年の主な主演作は、ドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS系)、配信ドラマ「ガンニバル」(Disney+)、「九条の大罪」(Netflix)ほか。映画「九条の大罪」(2027年1月8日公開予定)、ドラマ「Mr.MYSTERY?」(2027年1月放送予定/TBS)など出演作が控える。
萩原利久(はぎわら・りく)
1999年2月28日生まれ。埼玉県出身。子役を経て俳優として活躍。主な主演作に、ドラマ「電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019」(テレ東)、「美しい彼」(毎日放送/TBS系)、「月読くんの禁断お夜食」(テレビ朝日系)、「ダウンタイム」(Netflix)、「、映画「ミステリという勿れ」(2023年公開)「世界征服やめた」(2025年公開)、「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」(2025年公開)など。ほか、ドラマ「救命病棟24時」(フジテレビ系)に出演中。
Instagram:@rikuhagiwara_official
JUNON(じゅのん)
1998年5月23日生まれ。東京都出身。2021年、オーディション番組によりBE:FASTとしてデビュー。ワールドツアーを敢行するなど世界で活躍している。映画「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」(2025年公開)で俳優初挑戦。周囲からは狂犬と恐れられている杉下京太郎役を好演し、俳優としても注目を集めた。
Instagram:@_uounr_
(撮影/マルコ・ぺルポ二 取材・文/橋本達典)
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