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村上春樹が通ったジャズ喫茶:新宿「DUG」【読むテレ東オリジナル】

グルメ

テレ東

2017.7.4

村上春樹ゆかりの鰻屋さん??


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『さんぽで感じる村上春樹』ナカムラ クニオ・道前宏子(共著)


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草彅「『さんぽで感じる村上春樹』には『DUG』も載ってるんですよね」

道前「『さんぽで感じる村上春樹』は、村上春樹さんの小説の舞台を巡った本です。小説『ノルウェイの森』(※2)で、DUGは主人公のいきつけのお店として登場するんですね。主人公がガールフレンドの『緑』とDUGでウォッカトニックを5杯ずつ飲んだ後、鰻を食べに行くんです。この鰻屋さんがどこなのかをずっと探したりしていました」


※2…『ノルウェイの森』
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中平「まあ、それだったら『小ばやし』かもね。ただ時代が古いから違うんじゃないかなぁ…」

道前「そうなんですか!? 『さんぽで感じる村上春樹』では、『小ばやし』だと推測して紹介しているんです。創業が明治38年ですし、実際に食べに行ったら、『DUG』帰りのお客さんがよく来るってお聞きしたので」

草彅「『ノルウェイの森』の時代背景は1969年だと思うんですが、その時代にあった鰻屋って、ほかにどこがあるんですかね?」

中平「うーん、そこの区役所通りの並びにも、美味しい鰻屋があったんだけどね。今はもう無くなっちゃってるんだけど、僕は実はそっちなんじゃないかなと思ってる。」


DUGの歴史


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草彅「お店始めたのは中平さんがおいくつのときですか?」

中平「26かな。みんなに『失敗するからやめろ』って言われたよ。」

道前「それでも、オープン当初から大盛況だったんですよね?」

中平「裏にあった『DUG』の頃は、店内に150人入れるとすると、その3倍くらい入れないお客さんがいましたね」

草彅「それはすごい。なぜジャズが聴ける店を作ろうと思ったんですか?」

中平「どこも満足のいく音楽をかけてる店がなかったんだよね。当時のジャズ喫茶ってジャズ好きってわけじゃなく、単にレコードをかけると珍しがって人が来るから始まったんだよ。僕らも最初は通ってて、リクエストするんだけど、肝心のレコードがないのよ。こんな有名なレコードがないの? って。マイルス・デイビスとか、当然ないといけないようなものがない。こりゃ駄目だって自分で店を始めたんです。写真仲間とか、映画の人とかデザイナー、建築家とか。劇団の人も多かったかな。桃井かおりさんとか、まだ高校生の頃から来てくれてましたよね」


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草彅「当時だと、ビレッジバンガード(※3)なんかも有名でしたよね」

中平「その頃のビレッジバンガードは、それこそ村上春樹とか、中上健次とかが出入りしてて、いつも(ビート)たけしさんが喧嘩の仲裁をしてたんですって。静かに音楽を楽しむって感じでもなかったみたいでね(笑)中上健次さんは晩年によく『DIG』に来てくれたみたいですね。あとよく来てたのは寺山修司さん。奥さんとよく待ち合わせしてた。三島由紀夫さんもたまに来てましたね。」

草彅「錚々たる顔ぶれですよねぇ。やはり三島先生とかは寡黙でしたか?」

中平「ジャズ喫茶だから、基本話さないけどね。よく喋るのは植草(甚一)さんぐらい。店に来ても、自分の顔指さして『俺、わかる?』って一銭も払わない(笑)」

一同「はははは(笑)」

中平「1977年くらいに今の場所も借りたんだけど、すぐ満席になるから3階は知ってる人しか入れないようにしてたね。先生と呼ばれるような人が来た時に、席ありませんて帰すわけにいかないでしょう。それこそ植草(甚一)先生とかね(笑)」


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※3…「ビレッジバンガード」は、1970年代当時、新宿歌舞伎町にあったジャズ喫茶。ビートたけしさんがアルバイトをしていた店として有名で、村上春樹さんも通っていたといいます。

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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