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タレントやアスリート、医療従事者の”生理あるある”、タンポンハラスメントって何?

ライフ

テレ東

2021.11.13

台湾やベトナム、イギリスなど、「国別の生理事情」も


――台湾やベトナム、イギリスなど、「国別の生理事情」も大変興味深かったです。

「今後もし番組ができるとしたら、いろんな国の生理を取材したいと思っています。本で言うと、台湾とベトナムに住んでいる方のエピソードは衝撃的でした。彼と彼の家族と食事に行った際、彼が両親に『彼女、今日生理なんだ』と伝えるんですけど、そこで彼の父親が『そうなんだ。じゃあ温かいもの食べよう!』と返す。これって結構衝撃じゃないですか?(笑) 日本では自分の父親はもちろん、母親にすら初潮の時以外、あまり自ら言わない人が多いですよね。まずその情報を彼にシェアするのも1つハードルがあるし、さらに彼が両親に『風邪気味なんだ』くらいの感じで伝えるのが何とも大らかでいいなと思いました」


――本の中では、生理を通して、海外の文化や日本の“言えない文化”、生きづらさみたいなものが浮き彫りになっている気がします。

「国によっては、暮らしや生活を自分に合わせるよりも、“今の自分の健康状態に生活を合わせる人が多い“と書かれています。テレビマンとしての個人的なことで言うと、自分を仕事や生活に合わせることが多く、今の自分の心身の状態に仕事や生活を合わせるということをあまりしてこなかったので、台湾やベトナムのような国は少しうらやましく感じてしまいます。もちろん国によって違いますし、何が正解かは分かりませんが、”生理でしんどい“と人に伝えることができれば無理する必要もないし、偽る必要もない。そこはいいなと思います。

映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』にもそういったシーンが登場しますが、日本にはまだ “生理=けがれ”というイメージが根強く残っています。生理に対して、いかに女性が大変でつらいのかという情報は入ってきやすいけれど、逆にオープンでポジティブな情報は入ってきづらい。だけどポジティブな情報こそ発信していくことが必要で、みんながその情報を共有し、真似をすれば、少し生きやすくなるのではないでしょうか」

――たしかにその通りで、「生理=つらい、苦しい」という情報ばかりが脳内にインプットされ、余計つらく感じてしまうのかもしれませんね。今後は、本で知り得た“生理に関するポジティブな情報”を積極的に取り入れていきたいです。本を読んで改めて、「日本の女性は我慢しすぎだ」と感じました。

「私も我慢しすぎだと思います。自分が新人の頃は、トイレや食事をすることですら怠慢の表れと思われたらどうしよう! と人の目を気にしてバレないようにしてました。人間だから調子が悪い時もあれば仕事を休むことだってある。でも、多くの日本の女性は、それを知られると弱みを見せてしまうような気がするから、体調が悪くてもずっと仕事をしているふりをする。生理痛やPMSはみんな我慢しているのだから我慢が当たり前。風邪をひいたら自己管理がなっていないと思われそう、子どもが体調が悪いことも口にするのをためらう…とても真面目なので、休むことをまるで悪のように捉える方が多いですよね。そもそも、ただ休みたいから休むことがあったっていいはず。自分の不調を見せることができない、言えない環境はきっと生きにくいはずなので、皆さんにこの本を読んでいただき、少しずつでもそのような状況が変わっていけばいいなと思います」


工藤プロデューサーのインタビュー後編は、11月14日(日)夜10時に公開されます。

(取材・文/蓮池由美子)

【著者プロフィール】
監修:工藤里紗(くどう・りさ)テレビ東京 制作局クリエイティブビジネス制作チーム プロデューサー。慶應義塾大学環境情報学部卒。2003年テレビ東京に入社後、『生理CAMP』『極嬢ヂカラ』『アラサーちゃん 無修正』『シナぷしゅ』『昼めし旅』など幅広いジャンルのヒット番組を多数手がける。子どもが楽しく経済を学べるボードゲーム『マネモン』(マネーモンスター)も開発、絶賛発売中。

漫画:上田惣子(うえだ・そうこ)イラストレーター歴29年。数々の女性誌や実用書でクスッと笑えるコミックエッセイを描き続ける。著書に『マンガ 自営業の老後』『うちのネコ「やらかし図鑑」』『マンガでわかる「介護入門」』など。


【書籍情報】
生理CAMPみんなで聞く・知る・語る!」(集英社)

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生理の”あるある”や”なるほど”満載!
人前で話しにくい生理を取り上げた伝説の番組「生理CAMP」。番組出演タレント、アスリート、LGBTQ+、シングルファザー、海外在住者、医療従事者…それぞれの体験・悩み・本音がぎっしり! まんがと文章が半々で、小学生から大人まで広く楽しめる一冊。
生理痛やPMSのとき、海外の人たちはどうしている?アスリートは生理とどうつきあっているの?子どもがナプキンを見て「これ何?」と聞いてきたら、どう答える?吸水ショーツ、月経カップなど、生理用品をうまく使い分けるには?早発閉経と診断されたら?

【もくじ】

●1章 教えて! みんなの生理あるある
会社員Aさん(30代)の場合
生理についてのアンケート 男性編&女性編
みんなの生理あるある体験談
医療従事者の座談会
インタビュー 黒沢かずこさん/バービーさん/SHELLYさん/ぺこ&りゅうちぇるご夫妻/厚切りジェイソンさん
LGBTQ+と生理
父ちゃんと娘の生理事情
子どもはなるほど! 大人もおさらい! 生理のき・ほ・ん

●2章 のぞいてみよう! 世界の生理事情
台湾・ベトナムの生理事情
英国在住ノリコさんの場合
国別生理事情
インタビュー 北欧女子オーサ・イェークストロムさん

●3章 アスリートは生理とどうつきあっているの?
インタビュー 鈴木明子さん(フィギュアスケート)川澄奈穂美さん(サッカー)
アスリートと生理あるある(日本体育大学 須永美歌子教授)

●4章 教えてドクター!生理のソボクな疑問や言いにくい悩み
回答者 稲葉可奈子先生(産婦人科医)

●5章 始まりから卒業まで 生理あれこれ
生理用品のれ・き・し
女子大生がサニタリーショーツ開発に奮闘!
ナプキン以外の頼れる生理用品 123
エッセイ YOUさん
インタビュー 辻愛沙子さん/和田彩花さん/たかはしみきさん

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※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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