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平安のサイコパス、恐怖の伝承「安珍・清姫伝説」@和歌山県日高地方

和歌山ミュージアム 道成寺・日高地方を巡る

和歌山県最古の寺である道成寺をはじめ、白崎海岸、鹿ヶ瀬峠や切目王子など日高地方の様々な魅力をご紹介します。 道成寺は、能楽、歌舞伎、人形浄瑠璃で名高い「安珍清姫の悲運物語」の舞台としても知られています。

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BSテレ東

2021.8.13

今回で四回目を迎える和歌山ミュージアムは和歌山県日高川町を訪れる。

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日高川町は和歌山県中西部に位置し紀伊水道に面し、人口9,083人(2021年7月1日現在)、面積331.59k㎡。中央部を日高川が流れ、総面積の約90%が森林である。和歌山県の総面積の約7%を占め、県下で3番目に広い面積を有する。

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太平洋にのびる群青の海と、太陽に照らされて白く輝く海岸線。日本のエーゲ海とも称される海岸は、人類が誕生する遥か昔、約2億5000万年前にできたものだといわれている。
石灰岩は、サンゴや貝殻が大量に集まり長い年月をかけて固まった炭酸カルシウムが主成分。岬全体が白い石灰岩でできている白崎海岸では、古代の化石が至る所で発見されている。公園内にある遊歩道を歩けば、歴史とロマンを体験できる。

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石灰岩は、サンゴや貝殻が大量に集まり長い年月をかけて固まった炭酸カルシウムが主成分。岬全体が白い石灰岩でできている白崎海岸では、古代の化石が至る所で発見されている。公園内にある遊歩道を歩けば、歴史とロマンを体験できる。

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中右記、後鳥羽院熊野御幸記にも難所として紹介されている鹿ヶ瀬峠。石畳が503メートルにものぼる峠道には、太平記、源平盛衰記など軍記物にも記されているように軍事的にも要害の地であったため、古い山城の跡も残されている。

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『平治物語』によると、熊野詣の途上にあった平清盛が、源義朝挙兵の報を受けて京に引き返したのもこの切目王子であった。熊野九十九王子の一社として栄えた千里王子。古代から中世にかけて花山法皇、後鳥羽上皇など歴代上皇や貴族が、近世では紀伊藩主や田辺領主をはじめとした多くの人々が参詣したという。

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長さ1.3kmの美しい砂浜。都と熊野を繋ぐ熊野古道の中で唯一の浜を歩く部分であり、海岸近くには梅林が広がっている。現在では、絶滅危惧種に指定されているアカウミガメの産卵地としても知られている。

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和歌山県最古の寺、天音山道成寺が有名で大宝元年に文武天皇の勅願により建てられた。
本堂には1300年立ち続ける千手観世音菩薩が、宝物殿には日光菩薩、月光菩薩をはじめ数々の国宝、重要文化財が保存されている。

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また道成寺は、能楽、歌舞伎、人形浄瑠璃で名高い「安珍清姫の悲恋物語」の舞台としても知られている。延長六年(929)、奥州から熊野詣に来た修行僧・安珍は、真砂庄司の娘・清姫に一目惚れされた。清姫の情熱を断りきれない安珍は、熊野からの帰りに再び立ち寄ることを約束した。約束の日に安珍は来ない。清姫は旅人の目もかまわず安珍を追い求める。「そこなる女房の気しき御覧候へ」「誠にもあなあな恐ろしの気色や」

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やっと安珍に追いついたものの、人違いと言われて清姫は激怒。「おのれはどこどこ迄やるまじきものを」安珍は「南無金剛童子、助け給え」と祈る。祈りで目がくらんだ清姫、安珍を見失い更に逆上。清姫の怒りと悲哀「先世にいかなる悪業を作て今生にかかる縁に報らん。南無観世音、此世も後の世もたすけ給へ」

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日高川に到った安珍は船で渡るが、船頭は清姫を渡そうとしない。遂に一念の毒蛇となって川を渡る。この場面から文楽の「日高川入相花王」ができた。舞台もいよいよ道成寺へ。道成寺に逃げ込んだ安珍をかくまう僧。「その鐘を御堂の内に入れよ、戸を立つべし」女難の珍客に同情しない僧も。「ひきかづきて過ちすな」「ただ置け、これほどのものを」

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「この蛇、跡を尋ねて当寺に追い到り・・・鐘を巻いて龍頭をくわえ尾をもて叩く。
さて三時余り火炎燃え上がり、人近付くべき様なし。」クライマックス「鐘巻」の場面。
安珍が焼死、清姫が入水自殺した後、住持は二人が蛇道に転生した夢を見た。法華経供養を営むと、二人が天人の姿で現れ、熊野権現と観音菩薩の化身だった事を明かす。
*安珍清姫物語は道成寺HPより引用

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伝説とはいえ理不尽極まりない正にサイコパスである。日高川町ではこの恐ろしい伝説の釣鐘を象った釣鐘饅頭が有名である。言うまでもなく伝説の恐ろしさとは関係なくとても美味しい。

和歌山ミュージアムをご覧いただければお分かりの通りとんでもない伝説だらけの県である。自然の美しさ、神々しさなどを併せ持つこの地を数々の不思議伝説を楽しみながら訪れてみてはいかがだろうか。

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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