高見恭子
「第1回美しい日本のむら景観コンテスト」で農林水産大臣賞を受賞した飯豊町。そこには、日本の里山の典型とも言える美しい景観が広がり、山の恵みを存分に享受した、地域独特の食文化を守る暮らしが残っています。今回訪ねるのは、「民宿 中村」。おしゃべり好きなおばあちゃんと、いつも朗らかなお嫁さんが営む明るい民宿です。お茶菓子には、おばあちゃんが作ってくれるのは色鮮やかな“ゆべし”。周辺をおばあちゃんと散策すると、道祖神と一緒にある草木塔、ダム湖の美しい風景、栗拾い…次々と出くわす集落の日常が、旅人にはとても新鮮にうつります。夕食は畑で食材を収穫し、囲炉裏端でいただきます。山菜の煮ものや漬け物など、おばあちゃん自慢の秋の料理が並びます。
荒木由美子
京都市左京区、滋賀との県境近くの深い山あいの里へ入ると、築150年の茅葺き屋根の古民家民宿「民宿ダン林」があります。もともと武家屋敷だったという建物で、民宿を始めて36年。手入れを怠ることなく、先祖からの建物を守り続けています。いまは、茅を屋根裏へ運ぶなど冬支度の真っ最中。山にとても詳しいおばあちゃん。宿の敷地で山野草を摘みます。そんなおばあちゃんの自慢の夕食は京都の地鶏を使った鍋。味付けは自家製の味噌で、最後のおじやは絶品です。そして、おばあちゃんの宿の納豆は自家製!旅人も、納豆の作り方も教えてもらいます。おばあちゃんの技が詰まった美味しいご飯や語らいに心癒される宿なのでした。
徳光正行
100人もの海女が活躍する町、鳥羽市相差町。そこに、三世代現役海女が営む「民宿 なか川」があります。宿では、三世代が潜ってとったアワビ、サザエ、伊勢エビなど海の幸が満載。しかし、半世紀以上海女を続けているおばあちゃんの趣味は、畑仕事なんだとか。
城戸真亜子
南信州、飯田市。天竜川の東側、山の中に広がる広大な畑や果樹園の真ん中に「民宿おおた」があります。築50年以上の農家を改築して10年前に民宿を開業。素朴ながらも手間のかかった料理が人気の宿です。果樹園や野菜畑、田んぼの仕事に大忙しのおばあちゃん。案内してくれたその先には、おばあちゃんのお気に入りの場所が。果樹園や宿を一望できる絶景が広がります。夕食は畑で採れた野菜が主役で、中でもおばあちゃんの自慢は酒粕で漬け込む漬け物と自家製のどぶろく。囲炉裏を囲んで、秋の実りを堪能します。紅葉が始まった南信州秋の景色もお楽しみに。
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