ダム なだぎ武/吉木りさ/萩原雅紀(極旅ツアーコンダクター)
旅の始まりは群馬県みなかみ町。関東の水がめでもある群馬県はダムの聖地で様々なバリエーションのダムが楽しめる。一行が最初に向かったのは、「藤原ダム」。藤原ダムは、重力式コンクリートダムという昭和から日本で最も多く造られた形式で、直角三角形のコンクリートの塊が水を支えている。ダム巡りの楽しみは、管理事務所でもらえるダムカード。訪ねたダムでしかもらえない、マニアにはたまらないカードを受け取り、2つめのダムへ。訪れたのは、アーチ式の「矢木沢ダム」。その名の通り曲線を描いたダムで、一行はその美しさに感動する。こちらのダムの最大の見所は、水路を流れてきた水をそのままジャンプさせ川に飛び込ませる“ジャンプ式”の放流。迫力ある水しぶきを楽しんだ。そして昼食は、ダム巡りに欠かせない「ダムカレー」。ホテルサンバードでは、藤原ダムと矢木沢ダムの形をしたダムカレーが人気で、ポイントはダムの堤体であるライスを壊し、ルーを放流させてから食べることだとか。
1日目最後のダムは、新潟県の「三国川ダム」。三国川ダムには遊歩道があり、自分の足と目で体感しながらダムを上ることができる。さらにオススメなのが、ダムの中に入ること。ダムの中には水位を調節する機械など様々な設備があり、エンターテインメントとして楽しむことができる。
翌日向かったのは、「黒部ダム」。かつてはダムの資材を運ぶために使われたトンネルを、トロリーバスで進んでいく。展望台で待ち受けていたのは、放流している巨大な黒部ダム。この時期は観光放流をしており、いつでもその迫力ある姿を見ることができる。その後、展望台、遊覧船など様々なポイントからダムを楽しみつくし、大満足で旅を終了した。
秘境駅 パンチ佐藤/村井美樹/横見浩彦(極旅ツアーコンダクター)
今回、達人の横見さんが考えたツアーは『一泊二日!香川・徳島・高知 四国縦断 秘境駅めぐり!』。旅のスタートは金刀比羅宮で知られる琴平駅。そこから四国山地を南北に縦断する土讃線に乗って、太平洋が見渡せる高知のとある小さな駅を目指すというルートだ。出発駅となる「琴平」は“こんぴらさん”で知られる金刀比羅宮の最寄り駅。かつてはこの駅を中心に四国の鉄道が整備されていったという、歴史ある駅である。洋風建築の駅舎は、2012年に国の有形文化財にも登録された。そこから土讃線のワンマン列車に乗って到着したのは、小さなホームとベンチしかない小さな駅、「黒川」。周囲は田んぼだらけで、民家もちらほら見えるものの、一日に停車する列車は上下各8本のみ。控えめなところが横見さんの心を揺さぶるのだとか。続いて向かったのは、「坪尻駅」。この駅は、“秘境駅の西の横綱”とも呼ばれているという。駅に降り立った3人をむかえるのは、壮大な山々。車では絶対にたどり着けない、まさに秘境の地にある駅だ。かつては山の集落に住む人々がこの駅を利用していたが、今では日常的にこの駅を使う人はいないのだとか。そんな坪尻駅で偶然出会った男性のご厚意で、3人は男性が所有する坪尻駅の記念の品を見させてもらうためにご自宅にうかがうことに。駅との思い出話をたっぷり伺い、山をおりた3人は「阿波池田駅」へ。この阿波池田駅で食べられるが、祖谷そば。阿波池田から南に3キロほどの場所にある祖谷地方の伝統料理だ。伝統の味に舌鼓をうち、この日は阿波池田で一泊。
翌日、秘境駅の旅は阿波池田から再び出発。やってきたのは「土佐北川駅」。一見何の変哲もない駅なのだが、離れて見てみると…。なんと駅があるのは、穴内川(吉野川の支流)にかかる鉄橋の上。駅に降りてはじめて気づく秘境駅の魅力に、3人も大興奮する。その後、列車は四国山地を抜けて、「後免駅」で土佐くろしお鉄道に乗り換え。オープンデッキで風を感じながら走ると見えてくるのが太平洋の大海原。贅沢な景色を感じつつ次に降りたったのが「西分駅」。太平洋のすぐ側にある、一面オーシャンビューの駅だ。列車内では聞こえなかった波の音を愛でつつ、今回の旅を終える。
温泉 根本りつ子/芦川よしみ/金裕美(極旅ツアーコンダクター)
今回、金さんが考えたツアーは『一泊二日、季節限定!岩手の絶景露天風呂巡り』。気候の関係で、一年の中で限られた期間しか味わうことのできない東北のいで湯を巡る。旅の出発地は雫石駅。レンタカーで到着したのは、1804年開湯の「国見温泉・石塚旅館」。金さんが早速2人を案内したのは、鮮やかなエメラルドグリーンのお湯が特徴の露天風呂だ。透き通るお湯を楽しんだ後、次に向かったのは「休暇村 岩手網張温泉」。およそ1300年前に開湯したとされる温泉で、江戸時代には勝手に入浴できないように温泉に網が張られていたことが温泉名の由来となっている。天気の良い週末には施設内のリフトで高台へ行き、雫石町の田園風景を楽しむことができるが、残念ながらこの日は土砂降り…。しかし、このまま帰ってはもったいない!ということで、傘を差しながら向かったのは「仙女の湯」。1300年の歴史を誇るお湯は乳白色の硫黄泉で、目の前には見事な滝が流れ落ちている。3人は傘をさしながら湯船に浸かり、夏らしいワイルドな景色を楽しんだ。
続いて「藤七温泉・彩雲荘」へ。八幡平国立公園山頂付近海抜1,400mという高山に位置し、
東北でいちばん高いところにある秘湯だ。部屋にはテレビも携帯の電波もなく、まさに温泉だけを楽しむための場所!名物は混浴の露天風呂で、お湯は泥湯のようなグレー。山の斜面から吹き上がる噴気、湯船の底の泥の間からボコボコと音をたてながら湧くワイルドなお湯を存分に堪能した3人だった。さらに翌朝、金さんの案内で敷地を抜け山道を行くと、お湯が出現!これぞマニアの間では名高い「奥藤七温泉」。ここの名物は「泥」。底に溜まっている滑らかでやさしい泥が美肌効果満点と聞き、思わず体中に塗りたくる3人だった。藤七温泉・彩雲荘に別れを告げ、さらに旅を続ける一行。硫黄の匂いが鼻をついた直後、目に飛び込んできたのは、透き通るような薄いブルーが美しいお湯。これこそ、求めていた「草の湯温泉」だ。100%手付かずの野湯は、ぬるめでこの季節にはうってつけ。ガイドブックには載っていない、特別感あふれる露天風呂づくしの旅となった。
野々村真/鈴木あきえ/石井あつこ(極旅ツアーコンダクター)
石井さんが考えたツアーは『“道”の歴史をたどる!ロマンあり冒険あり日帰り廃道ツアー!』。山形県の廃道を中心に、新潟県の廃道を目指すルートだ。最初に訪れたのは、国道113号線の飯豊町と小国町との境にある宇津トンネルの旧道。新宇津トンネルが誕生したことで宇津トンネルは使われなくなり、やがて廃道となった。錆びたガードレールや色あせた道路標識など現役時代の痕跡を発見し、哀愁を感じる3人。
次に一行が訪れたのは、置賜地方と新潟県を結ぶ小国国道の桜川渓谷にある廃道。ここには、明治時代に作られた「片洞門」と「綱取橋」が眠っている。緑の絨毯のような美しい道を進む3人。しかし、進んでいくとそこには断崖絶壁の谷が。細心の注意を払いつつ先に進み、「片洞門」に到着。明治の歴史が残るレトロな道歩きながら、人々に利用されていた時代に思いを馳せた。そして、さらに進んで綱取橋へ。明治時代の石工が作った美しい橋の姿に、当時の建設技術に感動する3人だった。
続いて向かったのは、新潟県関川村にある八ツ口の廃道。藪道に悪戦苦闘しつつ、スノーシェードや橋、ガードレールなど道の痕跡を発見。その後、再び藪を通り道路に戻った2人は“道のありがたみ”を改めて実感するのだった。旅の最後は、新潟県村上市「大正浦隧道」へと向かい海岸線を走りながら廃隧道を探して旅を締めくくる。
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