すなっぷ

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2006

7月5日 #117 「僕はナオキ」


東田直樹君、14歳。
話すことが苦手で、対人関係がうまく結べない彼は、
医学的には「自閉症」と診断されている。

直樹君が「自閉症」と診断されたのは、5歳の時。
幼稚園に入園するが、集団生活に馴染めずに、苦しんだという。
お母さんの東田美紀さんは、こう話す。
「自分は良い子になりたいっていうのを繰り返し言ってました。
自分の力では上手く出来ないんだけど、周りの方にはそれがわかってもらえなくて」

そんな直樹君とお母さんが2年間かけて挑戦したのが、“縄跳び”。
「誰もが出来ることを、ひとつでも出来るようになりたい。」
幼い直樹君の心の叫びだった。

「コミュニケーションが十分にとれないので、全然何を考えているのか分からないし、自分が子どもの事を分かってあげられないということが、すごく辛かったです」
そう話すお母さんが直樹君と話すために考案したのが、アルファベットの文字が配列された文字ボード。この文字ボードを使って直樹君は話し出す。
「自分がどういう障害を持っているのかを見つめようと思いました。」

表現の方法を得た直樹君は、本を書いた。
『この地球(ほし)に住んでいる僕の仲間たちへ』と題されたこの本。
直樹君は、こんな一編の詩を書いた。
「希望をください。勝手気ままにみえるけれど、僕らはいつも一生懸命
みんなと仲良くなれないけれど 僕らはとても人が好き 僕らのことを分かって下さい
お願いだから僕らは信じていたいのです 僕らにも みんなと同じ未来があると」

この世の中にいらないものはない。
みんな命を与えられて生きているのだもの
―東田直樹