06月23日 #320 「最年少プロ」
今年、小学校6年生の囲碁のプロ棋士が誕生した。藤沢里菜さんだ。小学生でプロになることが目標だった里菜さん。11歳6ヶ月は、史上最年少記録だ。祝賀会の席上では、「4月1日からは、プロ棋士となりますが、これからも努力することを忘れずに、強い棋士になれるようにがんばりたいと思います。」と決意を語る。
1998年、里菜さんは、故・藤沢秀行名誉棋聖を祖父とする家庭に生まれた。彼女が囲碁を始めたのは6歳の時。きっかけは、3歳年上の兄だった。母・えり子さんは、「兄がパソコンでネット碁をしていたのを、後ろから見ていて、私もやりたいって言ったのが、初めてだったんですけど、ルールをすぐに覚えてしまって。」と当時を振り返る。里菜さんの上達は早かった。兄と一緒に、小学校1年生から3年続けて、小・中学校囲碁団体戦全国大会に優勝した。
そして今は、学校を終えて囲碁道場(洪道場・新宿区)に向かう毎日が4年以上続いている。更に、帰宅後は母を相手にした練習が日課となった。えり子さんは言う。「5時間くらいは楽しく打ってきて、もっとやりたいって言って、家に帰ってきても、もっと勉強したいっていうので、一緒になって勉強して、そのまま静かになったなと思ったら、碁盤の前で寝ちゃったりとかあったり。集中力はすごいと思います。継続するのもすごく大変なことではあるんですけど、それができれば、きっと夢は叶うと。」
栃木県・那須町での春合宿(主催:洪道場)が始まった。期間は一週間。合宿中は1日10時間、碁盤に向かう里菜さん。「朝からずっと勉強できて、集中してできるし、なるべくいっぱい打って、上達したいなと思っています。集中している時は、囲碁のことをずっと考えていて、真剣に考えると、燃えるっていうか、熱くなってくる。」と言う。
指導する洪道場の新城衞院長は、里菜さんをこう評する。「良いところっていうのは、囲碁が好きで、囲碁に対する努力を惜しまないところ。好きであったら、とりあえず勝ちたくなりますよね。勝ちたくなって、勝ったらまた上を目指して、また強い人に勝ちたくなる。その一番頂上が、プロであり、また、プロになってからでも上を目指す」と。そして里菜さんは、 「これからは、女流のタイトルとかがんばってとりたい。」と更に上を目指す。
続けたいこと見つけた。目標、見つけた。