06月13日 #423 「健脚大会①」
歩いて、歩いて。ひたすら歩いた50km。ゴールの向こうに見えたものは。
5月8日早朝、奥多摩駅(東京都奥多摩町)に集まったのは、東京都立小平南高等学校の3年生140名。 目的は、年に一度の「健脚大会」への参加。奥多摩から小平の学校まで50キロを歩く。
健脚大会には30キロから最長50キロまでの5つのコースがあり、全校生徒800名が何れかのコースに参加する。ただし、50キロに挑戦できるのは3年生だけ。「1年生の時30キロ歩いて、2年生の時40キロで、最後なので50キロ歩きます」「自分に達成感を与える」「いい思い出になる」と思いを語る3年生。
コースの要所要所では、先生が生徒を誘導し通過者をチェックする。道標も先生の手作り。道標は82枚。もしコースを外れても直ぐに気づくようにと細かく設置する。石黒勉主幹教諭は、 「生徒たちは一応地図を持っているので、地図を見ながら行くんですけど中には見ない子もいるんです。だから、迷わないように大事なところを」と、準備をすすめ、そんな先生方に、「歩いていたら、道標とかあるので、そういうのがなきゃ完歩はできないかなと思うので感謝してます」とは生徒の声。
そして、ゴールとなる学校では、お母さんたちが1000人分のトン汁作りの準備をする。「健脚大会」PTA実行委員長・入江孝子さんは、「みんなが応援してくれるっていう感謝の気持ちとか、お母さんたちの気持ちのトン汁で迎えた時に、自分たちは一人じゃないんだっていうことを知って貰えたら嬉しい」と、準備に汗を流す。
中西雅昭教諭は、「皆さんに見守って頂いてやる。それは生徒たちも感じていると思います。歩いていく時に挨拶をしたり、又は挨拶をして頂いたり。トータルで健脚大会だと思っています。とにかく、最後まで歩いて欲しい。心は折れないで最後まで歩いて欲しい。そうしたら彼らは歩いたことの意味が分かってくれると思う。我々が何を喋るよりもそれが一番大きいと思います」と語る。
やり抜いた後にはきっと何かが待っている。