1月8日 #502 「リオと東京」
2013年11月2日・3日の両日、千葉県千葉市・幕張メッセで、「第67回全日本体操団体選手権大会」が開催された。出場した日本体育大学体操競技部女子は4連覇を目指す。その中に、鶴見虹子選手はいた。
5歳で体操をはじめ、14歳から全日本選手権個人総合6連覇、北京・ロンドンと二回のオリンピックで活躍した鶴見虹子選手。日本体育大学の2年生として、女子体操競技部に所属する。
全日本体操団体選手権は、右足首の負傷による10ヶ月間の休みを経ての復帰試合だ。練習を始めたのは試合2ヶ月前。そして、出場した平均台で落下し、「こんな悔しい思いをしたのは初めて」と悔し涙を流した。
試合の2日後。体操競技部32名は練習を再開した。
鶴見さんは、「ケガをして休んでいる分、体力・筋力が戻っていないので、ちゃんと鍛えてからやらないといけない」と、腰におもりを巻いて練習をする。
日本体育大学体操競技部女子・近藤典子監督は、「鶴見だけではなくて、膝を3回も手術している子もいる。それでも競技者として頑張っている子もいるんですね。そういうところは、一人で頑張るんじゃないっていうところもあると思います」と、仲間の存在を語る。
「大学に入って虹子は色々ありました」「心が辞めそうになった時もあった」「だけど仲間が、自分たちの学年が、結構言うとこも言って支えてきました」「前までは何か一人みたいな感じで、喋りかけるなっていう感じもあったけれど、今はもう大学のみんなでみたいな」と、体操競技部の仲間は笑顔で語る。そして鶴見さんは、「今は体操だけじゃなくて、日常生活とか礼儀とか、そういうところも含めて変わりたいなと思っている」と言う。
鶴見選手とともにロンドンオリンピックに出場し、体操競技部コーチを務める田中理恵さんは、「私自身が体操競技をして変われたので、鶴見さんもすごく変わっていくと思います。本当に人間的にも成長しているし、ケガをしたことで、感謝やお互い仲間で頑張っていくっていう気持ちも芽生えてきていると思うし、新しい鶴見虹子が出来上がるんじゃないかなって思います」と語る。
今、鶴見選手は、「オリンピックでメダルを獲りたい」「平行棒が得意なので、平行棒を極めて狙いたい」「体操が終わったら、先生になりたい」「日本女子全体の力を上げて、ロシアやアメリカ、中国に追いつけるぐらいになりたい」そして、「これからの自分が楽しみです」と、目標を見据え、胸を躍らせる。