1月22日 #504 「ヤング劇団」
東京都町田市にある町田市民フォーラムで、月に2回稽古を行っている「町田ヤング市民劇団」。
町田市を元気にしたいという思いで集まった地元の若者が、昨年3月に旗揚げした劇団だ。プロデューサーの渡辺裕太さんは、「この町で、僕たちが劇団をやって、町田ならではのパワーを、魅力を発信していけるような劇団を目指したい。町に住んでいる方々に愛されて、『あ、あれはうちの町田の子たちなんだよ』みたいな感じで言ってもらえるようになっていけたら」と語る。
劇団員は10名、うち8名が高校生。「色んな人の思いとか、表現の仕方とか勉強になる」「お芝居を通じて、地域の方々が元気になってくれたらいいな」と、それぞれの思いをもつ。
そんな彼らは様々な場所で活動を行う。町田市立鶴川第一小学校ではワークショップを開催。小学生と、ボールの代わりに声を使ったキャッチボールをしたり、みんなで「モノ」の形を体で作ったり。遊びを通じて、表現することの楽しさを伝える。「自分で考えて、モノをあらわすのというのは、すごく楽しく学べた」とは、ワークショップに参加した小学生の感想。
特別養護老人ホーム 悠々園では、お年寄りに楽しんでもらいたいと、パントマイム劇「Happy Smile」を披露。ケンカしていた二人の女子高生が、転校で離ればなれになる直前に仲直りをするという物語。
パントマイムを観たお年寄りの「良かったと思います」「元気で出ますね、若い人は」といった感想に、主宰の田原雄一郎さんは、「もっと地域の人に触れ合う機会をどんどん増やしていきたい」と話す。
町田生涯学習センターの市民祭「来て 見て 楽しんで 第2回生涯学習センターまつり」に参加することになった町田ヤング市民劇団。上演する演目は「芝浜」。古典落語の人情噺を脚色した芝居。
『大酒飲みの魚屋が浜で大金を拾い、その金で大宴会を開こうとする。そんな夫を改心させるため、ひと芝居を打つ妻の物語』。お年寄りや家族連れ、様々な世代の人に喜んでもらいたいと選んだ演目だ。
2ヶ月間の集中稽古。そして迎えた本番の日。円陣を組んで気合いを入れ、町田ヤング市民劇団のメンバーは舞台へ躍り出る。
地元を元気づけるためにはじめた演劇。「演劇とかやって、前より性格が明るくなった」「お芝居をはじめるまで中途半端だったんですよ…全部適当にやっていて。でも色んな人の考えとか生き方とかに刺激されて、一生懸命やろうと思いました」町田ヤング市民劇団での活動は、高校生たちに変化と成長をもたらした。地元のために、そして自分のために、町田ヤング市民劇団は今日も活動を続ける。