1月29日 #505 「カルメン①」
2013年11月23日、オペラの舞台稽古が公開された。東京都台東区・東京文化会館主催公演 オペラボックス ビゼー作曲『カルメン』(ハイライト版・日本語上演)。この公演にはオペラ初体験の人たちも参加している。オペラに関心をもつ小中学生や大学生が、体験プログラムを通してオペラ作りに挑戦したのだ。そのプログラムは「東京文化発信プロジェクト~青少年のための舞台芸術体験プログラム オペラをつくろう!」。
8月、小中学生を対象とした小道具作りが行われた。 作る小道具は、劇中で使うポスター。用意されたのは、闘牛とフラメンコの4種類の絵。子どもたちは、自由な発想で、作ることを楽しみながら色をつけていく。舞台美術・荒田良さんは「いろんな色が出てくるんじゃないかと。とんでもないものが出てきたら面白いなぁと思って」と、子どもたちの感性に期待する。
塗りおえたら、今度は飾り付け。ビーズやリボンなど好きな素材を選んで、こちらも自由に貼りつけていく。荒田さんは「こちらが持っている固定概念を全く外してくれる、そこが面白い。みんなのを飾りたいと思います」と、その出来栄えに満面の笑み。公演前日、ポスターはロビーいっぱいに貼り出された。「すごく嬉しい」「恥ずかしくなって、なんか嬉しくなる」と喜ぶ子どもたち。もちろんポスターは舞台にも登場した。子どもたちの創造力が、場面を彩る。
舞台で踊る3人のダンサーも体験プログラムに参加したメンバー。振付の伊藤範子さんの「傍観者にならない。人がやっている事を見るのもいいけど、自分が主役になって。ダンサーも役者じゃないと駄目。そこを究極目指さないと、舞台人として」という話に、体験プログラム参加者は、振付けを覚えつつ、即興で役を演じる事を繰り返す。
9月に行われた成果発表会。 舞台への姿勢が変わった。「気持ちの面とか、しぐさとかいうのを、その役になりきらなきゃいけない。すごい実感しました。」「作品の一部になれるように」「練習の時から本番と同じようにやっていって、はじめて本番にいいものができる」「ベストを尽くすのみ」。
11月23日、そして立ったオペラの舞台。体験した、感じた、演じて踊るということ。