2月5日 #506 「カルメン②」
2013年11月23日、東京文化会館主催公演・オペラBOX・ビゼー作曲「カルメン」(日本語上演・ハイライト版)の公開舞台稽古が行われた。舞台で歌う20名の子どもたちは「東京文化発信プロジェクト 青少年のための舞台芸術体験プログラム オペラをつくろう!」に参加した小中学生。公演に向けて3ヶ月間稽古を重ねてきた。
9月、合唱の練習が始まった。
合唱指導・田中美佳さんは、「遊びながら、体験しながら、音楽芸術の世界に子供たちが足を踏み入れて、オペラのファンになってくれたら。そんな手伝いができたらいいなと思っています」と話し、「一人一人がキッチリ歌えるようにして。その方がきっといい経験ができると思う、楽しいと思う。ただの合唱団で立って歌うってだけじゃなくてね。オペラはそうじゃないから。」と指導する。
例えば、『さぁ!エスパーダ!その刃でとどめの一撃!』という歌詞を、セリフとして声にしてみるというように。歌詞は台詞と同じ。歌詞の意味を考えながら、しっかり伝えることが大事。
10月、演技の稽古が始まった。舞台は、今からおよそ200年前のスペイン。
野菜を売る子ども、野菜を盗もうとする子ども、荷物運びでお金を稼ぐ子どもなど、たくましく生きる子どもたちを演じる。
演出・恵川智美さんは「みんな言われた通りにロボットになるな。考えろ!考えろ!って。自分たちが考えてることを堂々と胸張って出来る、で、尚且つ歌う。子供たちがいきいきと胸張って歌えるように、歌って演技をすれば、拍手は来ると思うので、それを目指したいと思います。」と話す。
大人との合同の稽古が始まった。
ドン・ホセ役/村上敏明さん、カルメン役/向野由美子さんの歌唱力に「衝撃的!」と圧倒される子どもたち。
11月23日、いよいよ観客の前に立つ日がきた。
「今までの成果を見せてやろうって、やる気が出てきます」と、子どもたちはロビーに向かう。客席から登場するという演出だ。
そして客席から、声を上げながら飛び出していく子どもたち。
歌った 演じた 感じた。