3月19日 #512 「音を楽しむ」
2013年12月、東京文化会館(東京都台東区)で、『東京文化発信プロジェクト ミュージック・エデュケーション・プログラム ワークショップ・リーダー育成プログラム』が開かれた。
講師は、ポルトガルの音楽専門施設「カーザ・ダ・ムジカ」から来日したワークショップリーダー、ジョルジュ・プレンダス、パウロ・ネート、ジョルジュ・ケイジョの3人。カーザ・ダ・ムジカ(音楽の家)とは、公演・教育・創造を目的としたポルトガルの音楽専門施設だ。
プログラムを主催し、彼らを招聘した東京文化会館 事業企画課・梶奈生子課長は、「ワークショップ・リーダーが育っていくために、いろんなことを体験しなければいけないと思っており、一緒に作り上げていきましょうということで」とその趣旨を語る。
受講生は、音楽教育に関心を持つ学生や音楽家たち20名。講義を受けた後、音楽の楽しさを伝えるワークショップの作り方を学び、ふたつのチームに分かれて、親子向けのオリジナル・ワークショップを作っていく。
2014年2月8日 文京シビックセンターで行われたAチームのワークショップには、27名の親子が参加した。タイトルは、『とびだせ!おんがくたんけん隊~世界の音楽であそぼう~』。探検隊と一緒に、世界中の音楽で遊ぶというもの。ワークショップ・リーダーは、子どもたちの心をいかに掴むか、どう語りかけるかについて悩み、考え、練習を重ねてきた。「最初は、役になるって意味あるのかな、とか思っていたんですけど」と言いながら探検隊員になりきる。
更に、メンバー手作りの楽器も用意した。小豆を入れた靴下を吊るしたり、触って、振って、音を出してもらうのだ。そんな彼女たちの熱い思いが、子供たちの心を開いていく。
参加した母親も、「楽しかった、身近に音を感じながら楽しめるのでとてもいいなと。またあったら参加したいなと思いました」と話す。
2月9日、Bチームのワークショップは、『音楽列車でいこう!~リズムでつながる きみとぼく~』。バイオリンを演奏するのは、リーダーのひとりで、プロの音楽家。奏でる響きは、子供たちを魅了する。しかし、彼女は直前まで、ワークショップリーダーとして振る舞えるか不安を抱えていた。「みんなが、私ができるようにと一生懸命アドバイスして下さることで、やっと踏み出せてると思う」と、子どもたちと対峙する。
こうして、ワークショップ・リーダーとして踏み出した育成プログラムの受講者。
「楽しかった。今はなんか、寂しい」(音楽大学院1年生)
「こみあげてくるものがすごくありました」(音楽大学 研究生1年)
「子供たちもすごく喜んでくれて」(ミュージックエディケーター)
「すごく成長できた」(音楽事務所勤務)
「続けていきたいなと、正直に思います」(児童教育専門学校1年生)
見つけよう、音楽で広がる新しい世界。