【ヴィクトリアM 見どころ】荒れるか、ぶつかるか、それとも......万華鏡のような春の女王決定戦
2026.5.17
春のマイル女王決定戦 第21回ヴィクトリアマイル(GI)が5月17日(日)東京競馬場(1,600メートル 芝・左)で行われる。
早いもので、今年で21回目を迎えるヴィクトリアマイル。記念すべき第1回が開催されたのは今からちょうど20年前。
2年前の桜花賞以来、勝ち星から遠ざかっていたダンスインザムードが復活の勝利を挙げたことで、ヴィクトリアマイルの歴史は開かれた。
以来、ヴィクトリアマイルと言えば大波乱の決着となった年もあれば、実力馬同士の一騎打ちの年、そして絶対女王だけがただただ輝きを放つ年とこれまでの20回でいろいろな顔を見せてくれたように思う。
そう考えると、今年の出走馬はどうか。
ウオッカやアーモンドアイ、グランアレグリアのような絶対女王の姿はなく、どこか大波乱の決着となりそうなニオイもする。
その一方でブエナビスタvsアパパネのような世紀のマッチレースが見られる雰囲気もある。
見る人によって絵柄、印象が替わる――まるで万華鏡のようなレースこそがヴィクトリアマイルの本質なのかもしれない。
わずか20年の間にいろいろな景色を見せてきたレースだけに今年はどんな結果が待っているのだろうか。
エンブロイダリー(c)SANKEI
そんなエンブロイダリーのライバルとなりうるのが、オークス馬カムニャックだ。
デビュー戦を快勝したあとに挑んだアルテミスSでまさかの完敗。
続くエルフィンSも4着と結果が出なかったが、アンドレアシュ・シュタルケと組んだことで馬が変わった。
オークス出走をかけて負けられなかったフローラSは7番人気の伏兵でしかなかったが、中団から一気に突き抜けて勝利をもぎ取ると、続くオークスではその末脚を信じてより後方からのレースに。
直線では失速するエンブロイダリーを尻目に外からグングンと伸びていき、2歳女王のアルマヴェローチェをなで斬り、樫の女王の座を掴んだ。
秋には真の3歳女王の座を賭けて秋華賞に挑むが、1番人気に推されながら16着にまさかの大敗。
気負い過ぎたのか、レース前からイレ込みがひどく、勝負にならなかったという印象が強い一戦となった。
それから半年後、阪神牝馬Sでカムニャックは復帰。半年のブランクが気になったが、結果は2着。
エンブロイダリーには届かなかったが、好位から動いて上がり3ハロンはメンバー最速の33秒2を記録。
それでタイム差なしのところまで詰め寄ったのだから上々の内容だろう。
叩き2戦目で体調が上向くことは必須な今回。1年前、新緑まぶしい府中のターフで躍動した姿を再現できるだろうか。
カムニャック(c)SANKEI
そんなエンブロイダリーのライバルとなりうるのが、オークス馬カムニャックだ。
デビュー戦を快勝したあとに挑んだアルテミスSでまさかの完敗。
続くエルフィンSも4着と結果が出なかったが、アンドレアシュ・シュタルケと組んだことで馬が変わった。
オークス出走をかけて負けられなかったフローラSは7番人気の伏兵でしかなかったが、中団から一気に突き抜けて勝利をもぎ取ると、続くオークスではその末脚を信じてより後方からのレースに。
直線では失速するエンブロイダリーを尻目に外からグングンと伸びていき、2歳女王のアルマヴェローチェをなで斬り、樫の女王の座を掴んだ。
秋には真の3歳女王の座を賭けて秋華賞に挑むが、1番人気に推されながら16着にまさかの大敗。
気負い過ぎたのか、レース前からイレ込みがひどく、勝負にならなかったという印象が強い一戦となった。
それから半年後、阪神牝馬Sでカムニャックは復帰。半年のブランクが気になったが、結果は2着。
エンブロイダリーには届かなかったが、好位から動いて上がり3ハロンはメンバー最速の33秒2を記録。
それでタイム差なしのところまで詰め寄ったのだから上々の内容だろう。
叩き2戦目で体調が上向くことは必須な今回。1年前、新緑まぶしい府中のターフで躍動した姿を再現できるだろうか。
クイーンズウォーク(c)SANKEI
ヴィクトリアマイルの過去成績を見ると、以前にこのレースで好走した馬が再び激走する傾向がみられる。
過去20回の3着以内馬延べ60頭中、実に7頭が2回、1頭が3回馬券内に絡んでいる。
古馬も走れる牝馬限定のマイルGⅠはこのレースしかないため、この条件を得意としているスペシャリストが輝くのかもしれない。
その中から、昨年2着のクイーンズウォークが悲願を叶えに挑む。
思えばこの馬もクラシック候補生として、3歳春にはクイーンCを制覇。
桜花賞は3番人気に推された逸材だった。秋もローズSを制したが、秋華賞は15着大敗と結果が出ず、クラシックシーズンを終えてしまった。
リベンジを誓った4歳時。金鯱賞で牡馬を蹴散らし勢いに乗るも、ヴィクトリアマイルではアスコリピチェーノに届かず2着。
その後は新潟記念を除外、ハイレベルなメンバーが揃った天皇賞(秋)で9着と、苦汁をなめ続けた。
そして向かえた5歳。年明け緒戦は前年に制した金鯱賞としたが、今年は中団からよく伸びるも3着まで。惜しくも連覇は叶わなかった。
東京芝マイルはクイーンCで勝利し、昨年のこのレースでも2着に入るという相性の良さが魅力的。
今回はキャリア初の乗り替わりで西村淳也が乗ることになったが、パートナーが替わることで新たな一面が引き出されるかもしれない。昨年掴み切れなかった女王の座を今年こそ掴むだろうか。
同世代の牝馬同士の一騎打ちか、昨年のリベンジか、はたまたまだ見ぬ伏兵の台頭か。今年で21回目を迎えるヴィクトリアマイルは、面白い一戦になりそうだ。
■文/福嶌弘
第21回ヴィクトリアマイル(GI)枠順
2026年5月17日(日)2回東京8日 発走時刻:15時40分
枠順 馬名(性齢 騎手名)
1-1 カピリナ(牝5 横山典弘)
1-2 ワイドラトゥール(牝5 横山武史)
2-3 マピュース(牝4 F.ゴンザルベス)
2-4 エリカエクスプレス(牝4 武豊)
3-5 ケリフレッドアスク(牝4 M.ディー)
3-6 ラヴァンダ(牝5 岩田望来)
4-7 クイーンズウォーク(牝5 西村淳也)
4-8 カムニャック(牝4 川田将雅)
5-9 ココナッツブラウン(牝6 北村友一)
5-10 ドロップオブライト(牝7 松若風馬)
6-11 ボンドガール(牝5 丹内祐次)
6-12 エンブロイダリー(牝4 C.ルメール)
7-13 カナテープ(牝7 松山弘平)
7-14 ジョスラン(牝4 戸崎圭太)
7-15 アイサンサン(牝4 幸英明)
8-16 ニシノティアモ(牝5 津村明秀)
8-17 パラディレーヌ(牝4 坂井瑠星)
8-18 チェルヴィニア(牝5 D.レーン)
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。