4月24日放送の卓球ジャパンは、東京五輪での日本女子のメダルの行方を左右する韓国女子の徹底攻略スペシャル。
ゲストに迎えたのはお馴染み2021年全日本準優勝の森薗政崇と、2019年ITTFグランドファイナルで長崎美柚と組んだ女子ダブルスで中国ペアを破って優勝した木原美悠選手。
現役選手の視点で韓国女子の強さの秘密と攻略方法を探った。
韓国は卓球が五輪種目になってからの全7大会で、総メダル獲得18個という卓球強国。2月には東京五輪の女子出場選手がチョンジヒ、チェヒョジュ、シンユビンと発表された。
それぞれの世界ランキングは14位、64位、85位と、日本代表の伊藤美誠2位、石川佳純10位、平野美宇12位より下だが、これは試合出場回数が少ないためであり「ランキング以上の実力を持っている」とMC平野早矢香。
それを証明する結果となったのが、3月に行われたWTTスターコンテンダー・ドーハだった。中国不在とはいえ、女子ダブルスでチョン・ジヒ/シン ユビンが優勝、ミックスダブルスでイ サンス/チョン・ジヒが準優勝した。
中でも注目されるのが"韓国卓球界の神童"と言われる弱冠16歳のシンユビン。昨年、中学を卒業すると高校に進学せずに実業団の名門「大韓航空」に入団。
韓国国内の代表選抜戦で1位となり、東京五輪代表権を獲得したまさに卓球一筋の天才少女だ。
実はシンユビンが注目を集めているのは強さだけではない。素朴な可愛らしさでも話題になっているのだ。2019年ワールドカップ団体戦のときには、MC武井壮と森薗が、頼まれてもいないのに韓国の練習を「偵察」に行ったほど。
平野がそのことに触れると「卓球目線ですよ」「仕事で分析しに行っただけ」と取り繕う二人だったが、シンユビンの最新インタビュー映像が紹介されると「可愛い」(武井)、「一緒に休日にYouTube見たいっす」(森薗)と、もはや隠そうともしないメロメロぶり。韓国女子攻略どころか、武井と森薗が攻略されてる感があった。
そんなシン ユビンだが、ひとたび卓球となれば顔つきが一変する。
分析したのはスターコンテンダー女子シングルス1回戦での木原との一戦。第1ゲームは木原が取ったものの、そこから3ゲーム連取され1-3で敗れた試合だ。
シン ユビンの卓球の特徴は何だろうか。
「サーブは全然取りずらくないし、ここが強いというのはないんですけど、最後まで粘ってくる」(木原)
「動いているときの身体の軸のブレがないので穴がないのと、バックハンドが安定してる」(平野)
森薗が気がついたのは、木原が出したフォア前の逆横上回転サーブに対してシンユビンが2回連続でツッツキで返した場面。
このサーブを嫌がっているはずなので出し続けた方が良いとアドバイス。上回転を出し続ければ、シンユビンは次はクロスにフリックか頑張って切るツッツキをするしかなく、木原は長いボールだけを待てばいいので、木原のパターンになるという。
「そこまで頭が働かなかった」「私はサーブが得意だからサーブだけで得点しようと思って3球目をあまり準備できていなかった」と木原は感心することしきり。
「ここ(番組)は勉強する会だからここで強くなろう。俺もいつもここで研究して自分のプレーに活かして強くなってるからね」と、シンユビンにメロメロになっているだけではない頼もしいところを見せた。
そう言いながらも先日、森薗は練習試合で木原に負けたことを自ら暴露。
「バック表もサーブも取りづら過ぎ(笑)。普通に負けました」(森薗)
「木原さん、逆に森薗さんにアドバイスしてあげたら?」(武井)
次に分析したのは、スターコンテンダー・ドーハの女子ダブルス決勝、石川佳純/平野美宇vsチョンジヒ/シンユビン。
東京五輪の団体戦は1番のダブルスが勝負の行方を大きく左右する。日本が韓国と激突すれば、このペア同士の戦いになることは確実なため、その前哨戦とも言える対戦だった。結果はなんと0-3で韓国ペアの勝利。
「基本的にはチョンジヒが引っ張っているが、シンユビンのプレーが得点につながっている場面もあり、12歳の差を感じさせないバランスになっている」(平野)
森薗の分析では、この試合、日本ペアはコース取りなどの失策はなく、最善手を打っているが、それをすべて待たれて負けているという。
それを可能にしているのは速いフットワークで、強烈なフォアハンドでねじ込まれている。これが成功すると日本ペアは苦しい。
攻略法としては、長いラリーに持ち込む前にサーブか台上プレーで先手を取りたいというのが平野と森薗の共通した見解だ。
具体的には木原へのアドバイスと同じく上回転サーブの活用だ。
「横下回転だとツッツキ、ストップ、チキータ、フリックといろいろなレシーブが可能だが、上回転ならチキータとフリックに的を絞れるのでやりやすいはず」(森薗)
やはり勝負の鍵は力技ではなく、台上プレーか。東京五輪まであとわずか。日本女子の活躍を期待したい。
次回は、国際大会で2連続優勝した伊藤美誠をDEEP解説の予定。お楽しみに!
「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送