早田ひなが1位通過、2位通過の安藤みなみと女子代表に決定【アジア卓球選手権 代表選考合宿】

2021.06.19
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早田ひな(左)安藤みなみ(右) Photo:Itaru Chiba

 卓球のアジアナンバーワンを決める「アジア選手権ドーハ大会」<2021年9月1~8日>の日本代表選手選考合宿2日目が6月18日、千葉県旭市で行われ、女子の代表2人が決まった。

代表の座を射止めたのは、決勝トーナメントを制し1位通過した早田ひな(日本生命)と、決勝で早田に敗れ2位通過となった安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)。今年プロ転向し、競技環境を変えた安藤は自身初の代表メンバー入り。

 東京オリンピック代表の伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)、今回の選考合宿で1位・2位の早田、安藤、計5人がアジア選手権ドーハ大会の代表権を獲得している。


■代表選手選考合宿 上位10名
1位 早田ひな(日本生命)
2位 安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)
3位 長﨑美柚(日本生命)
4位 芝田沙季(ミキハウス)
5位 佐藤瞳(ミキハウス)
6位 大藤沙月(四天王寺高校)
7位 橋本帆乃香(ミキハウス)
8位 加藤美優(日本ペイントマレッツ)
9位 南波侑里香(旧姓:平、日本ペイントマレッツ)
10位 森さくら(日本生命)

 予選リーグと決勝トーナメント1回戦が行われた初日に続き、準々決勝4試合で幕を開けた女子選考合宿2日目はどれも好カードとなった。中でも注目を集めたのが第1シードの早田と選考会に強い加藤美優(日本ペイントマレッツ)の対戦。

早田ひな・加藤美優 Photo:Itaru Chiba


 早田と加藤といえば約2年前、世界卓球2019ハンガリー(個人戦)の代表選考会で、ゲームオール5-10から加藤が早田を大逆転した伝説の一戦が語りぐさだ。しかし、今回は2020年全日本選手権女子シングルス優勝や東京オリンピックのリザーブにも選ばれたばかりの早田が、粘り強いプレーの加藤をゲームカウント3-1で撃破した。

 勢いに乗った早田は準決勝で長﨑美柚(日本生命)と激突。互いに長身を生かしたパワードライブが武器の両者は中陣で打ち合う男子並みのラリーを繰り広げたが、競り合いの末の大事な1本を取った早田が結局ストレートで長﨑を下し、決勝へ駒を進めた。

決勝の相手はバック表(ラケットのバック面に表ソフトラバーを貼っている)の妙手といわれる安藤。第1ゲームは安藤が取ったが、第2ゲーム以降は早田が押し切り、下馬評通りの1位通過を果たした。

早田ひな・安藤みなみ Photo:Itaru Chiba


「1位通過を目標に練習に取り組んできて、優勝だけを見て試合に入った。どれだけ競っても最後に勝てばいい、自分らしいプレーをして絶対に負けないという強い気持ちで6試合を制することができた」と2日間の激戦を振り返った早田。

 また、自身の良かった点に、「勝負どころであと1本を取り切る力がついた」「ここに(サーブを)出せば、ここに(レシーブが)返ってくるという(自分に有利な)展開を回転やコース、モーションで作って点を取ることができた」などを挙げ、「相手に戦術を読まれても、持ち前のパワーやコース、回転量などで勝負できた」とも語った。

 一方、今回第1シードということで、「相手全員が自分に向かってくる状況で勝ち切っていく強さを身につけなければならない」と自身の課題も指摘。

早田ひな Photo:Itaru Chiba


さらに、東京オリンピックの次のパリ2024オリンピック出場を目指す早田は、し烈な国内の代表争いを見据え、「今大会、試合した中で3人が異質ラバーだった。いろいろな戦型の選手が日本にはいる。そこに対応していくのは難しいが、すぐ対応できるのが中国人選手。連続で試合がある中で日本人の特徴的な速いピッチにもついていけるよう調整できないと、(オリンピックに出て)金メダルを取ることはできない」と戒めを口にした。

 だが、その前に東京オリンピックだ。早田は「まずはリザーブとして東京オリンピックを肌でしっかり感じたい。それがパリオリンピックに絶対つながると思っている」と締めくくった。


(文=高樹ミナ)