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世界卓球2021 銀メダル「はりひなペア」特集! 対中国のカギを森薗政崇がDEEPに解説

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世界卓球混合ダブルス表彰式 テンガロンハットを被りきれなかった張本選手を見て早田選手が爆笑 Photo:Itaru Chiba

1月15日放送の『卓球ジャパン!』は、世界卓球2021の混合ダブルスで銀メダルを獲得した「はりひな」こと張本智和(木下グループ)/早田ひな(日本生命)ペアの熱戦をプレイバック。

世界卓球2021日本代表の森薗政崇(BOBSON)をゲストに招いて、準決勝、決勝の2戦をDEEPに分析した。

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「混合ダブルスは日本のお家芸と言っても過言ではありません」というMC武井壮の言葉どおり、近年著しい結果を残している日本の混合ダブルス。

世界卓球では、吉村真晴(愛知ダイハツ)/石川佳純(全農)ペア、そして東京オリンピックでは水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)ペアが、それぞれ金メダルを獲得しており、今後も期待がかかる種目だ。

そして2024年パリオリンピックに向けて注目されるのが、2019年ジャパンオープンでは中国の樊振東/丁寧ペアからも勝利をあげている張本/早田ペアだ。

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今回の世界卓球2021では、2回戦で宇田幸矢(明治大学)/芝田沙季(ミキハウス)にリードを許すが、フルゲームの末に勝利。そして準決勝で対戦したのは、ピンポン外交50周年を記念したペアリング、林高遠(中国)/チャン・リリー(アメリカ)の米中ペアだ。

張本/早田の攻撃が噛み合いゲームカウント2-1と日本ペアがリード。そして第4ゲームで森薗が注目したのが、張本がミドルのボールを体勢を崩しながら回り込んで攻めた、1-0でのプレー。

「この1本、(張本の)シングルスでは絶対にない体の使い方。これをするとパートナーは動くスペースもあるし、(ボールが)押せているので(次が)簡単に打てる」と分析。

シングルスでは回り込むプレーが少ない張本だが、ダブルスではバックサイドのボールに対しても積極的にフォアで仕掛けていくことが必要になってくる。

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「(張本のダブルスでの)フォアハンドとバックハンドのバランスは、今後もう少し研究していって良くなると思う」とMC平野早矢香も、張本のダブルスのプレーに関してはまだまだ伸び代があると語った。

第4ゲーム、米中ペアがハイリスクな戦術で巻き返すも、すぐに立て直した日本ペアが第5ゲームはリード。最後も早田の切れたツッツキレシーブをチャン・リリーがドライブでネットミスという、この試合で何本も見られたパターンで日本ペアが勝利をもぎ取った。

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そして決勝の相手は「正直、東京オリンピックの許キン/劉詩ブンよりも強いんじゃないか」と平野が語った、中国の次世代最強コンビ、王楚欽/孫穎莎だ。

実はこのペア、2020年カタールOPで水谷/伊藤に敗れている。

「その時は、王楚欽はそんなに上手くないなと感じた。単体としては強いけどダブルスは微妙だなと。しかし今回は完璧でしたね。台上の入りも早いし、元々ラリーも強いし、ダメなところがないというくらい修正してきている」と王楚欽の成長ぶりに森薗も脱帽の様子。

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試合は、完全に中国のペース。王楚欽の強烈なチキータレシーブ、そしてラリーになれば孫穎莎が男子顔負けの両ハンドを叩き込み、さすがの張本/早田も防戦一方。

「この中国ペアは、トリッキーなプレー、特別な技術はひとつもない。ただパワーがあって、ただサーブが低くて質が高くてというペア。そういうのが一番攻略しにくい。当たり前のことを高いクオリティで当たり前にやってくる選手は穴がないから、その質を上回るような技術を練習するか、伊藤選手のようにトリッキーで相手に待ちを絞らせないプレーをするか、どっちかしかない」(森薗)

張本/早田も多彩な戦術で応戦し、時に先手を奪うが、結局はラリーで攻め返されて、なかなか得点に結びつかない。日本トップの攻撃力を誇る二人をもってしても打ち抜けないのだから、中国ペア恐るべしだ。

ただ、全く突破口がないわけでない。男子ダブルスでは、樊振東/王楚欽ペアがスウェーデンペアに敗れている。森薗の分析によると、カギとなるのはストップ。

「(スウェーデンペアは)レシーブは全部ストップで、相手がストップしてきたらまたストップ。相手が仕掛けてきて初めてロング戦にする。ストップに特化した待ち方で、相手に万全の状態で攻めさせず、自分からは全く打たず、振り回して勝っていた」とコメント。

そして、王楚欽のフォア前に徹底的にストップをして、ラリーになったら、孫穎莎のミドルとフォア外(フォア側の遠いコース)を狙う作戦が有効とも分析した。

「(孫穎莎には)バックにどんなボール打っても前で弾かれるので、フォア外のなるべく遠いところで動かす」。また孫穎莎のレシーブは種類が少ないため、そこも日本ペアとしては狙っていきたいポイントだ。

決勝戦、最後の最後まで食らいつくも、中国ペアのパワーに屈し、ストレートで敗れた張本/早田。

二人の今後の課題のひとつとして、森薗は「張本の動き」をあげた。「張本選手はボールを打った後に、ボールを目で追ったり、パートナーが打つところを横目で見て、その間足が止まってしまう。やっぱりダブルスの動きにまだまだ慣れきっていないが、これは練習量をこなせば問題ない。持っている技術は世界最高峰なので、あとは時間を費やすだけだと思います」と語った。


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次回(1月22日)は、世界卓球2021男子ダブルス銅メダルの宇田幸矢/戸上隼輔(明治大学)ペアを2週にわたって大特集。お楽しみに!

「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送

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