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張本智和の最大の武器を倉嶋前監督が解説「実はバックハンドよりも○○が世界イチ!」【卓球ジャパン!】

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【公式】日本のエース 張本智和が涙の優勝 倉嶋洋介 前日本代表監督が進化のポイントを 解説|卓球ジャパン!2022年4月2日

 4月2日放送の『卓球ジャパン!』は、3月5〜6日に行われたパリ五輪代表選考会「2022 LION CUP TOP32」で見事優勝を果たした張本智和(木下グループ)の決勝戦の戦いぶりをDEEP解説。

スペシャルゲストとして前全日本男子監督で現在は木下グループ総監督を務める倉嶋洋介氏を招いて、3つの注目ポイントを軸に張本の成長を解説してもらった。

昨年東京五輪が終わり、2022年からは早くもパリ五輪に向けての代表選考レースがスタート。今回のTOP32を幕開けとして、選考会や世界卓球での合計獲得ポイント上位2名がパリ五輪代表に選ばれる。またTOP32は世界卓球2022の代表選考も兼ねた重要な大会だ。

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この過酷な選考会で決勝まで勝ち上がったのが、ともに小学生時代は張本の両親が指導する仙台ジュニアで汗を流した同門の張本智和と及川瑞基(木下グループ)だ。

現在も同じチームで手の内を知る者同士の対戦は、第1ゲームから競り合いに。このゲーム、まず倉嶋氏が注目したのは9-8で張本が見せたバックハンドの連続攻撃だ。

「調子が悪い時は単発で終わっていたが、今は攻めたらすかさずもう1回いく」と倉嶋氏も絶賛のバックハンド連打。

他の選手はバックハンドで強く仕掛けた後はフォアハンドで決めにいくケースがほとんどで、相手の返球コースによっては攻め切れない場面もあるが、バックハンドで畳み掛けることができるのが張本の強み。張本の連打は世界トップレベルの破壊力だ。

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得意のバックハンドが決まったことで自信を持ってプレーできていたことも今大会の勝因のひとつで、続く10-8でもバックハンド連打を決めて張本が第1ゲームを奪った。

第2ゲームは及川が取って、第3、第4ゲームは張本が連取。勝利に王手をかけた第5ゲーム、張本はなんとかここで決めたいが及川も巧みなコース取りとアグレッシブな前陣プレーで粘りを見せる。

第5ゲームで倉嶋氏が注目した2つ目のポイントは2-1での失点。及川の鋭いフォアフリックをフォアブロックで返したが、次を攻められたシーンだ。

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「あえて課題を挙げるとすると、バックハンドに意識がすごくいっているので、フォアに来るとブロックしてしまう点。ブロックだけだともう1回打たれてしまうし、あそこでカウンターしないとフォアが狙われやすくなって(得意の)バックにボールを集めることができない」と倉嶋氏。

「要求が高いなぁ! 難しいよ、あの一瞬で」とMC武井壮も悶絶するほどの高度な指摘だが、それができるのが中国選手。彼らを倒すためには、張本もハイレベルな要求をクリアしていかなければならないのだ。

実際、第5ゲームは及川にフォアとミドルを攻められ、守りの展開が多くなってしまったために張本がゲームを落としている。

そしてゲームカウント3-2となって迎えた第6ゲーム。倉嶋氏の3つ目の注目ポイントが、この試合でもサービスエースを連発している世界トップクラスの縦回転サーブだ。

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「フルスイングのサーブ。下回転とわかっていても持ち上がらないし、あれだけ早いスイングで打たれるとコースも回転もわかりづらい」(倉嶋氏)

張本といえば高速バックハンドが代名詞になっているが「サーブのほうが世界一」と倉嶋氏も太鼓判を押すほどだ。

またフォアサーブはグリップを変えて出す選手が多いが、張本はグリップを変えずに出すのが特徴で「本人が言うには、上から叩きつけているイメージ」と倉嶋氏。体全体でスイングすることで強烈な下回転を生み出すことができ、さらに同じモーションでナックル(無回転)や横回転も出せる。

「及川としては、"どうレシーブしようか"と縦回転のことで頭いっぱいになってしまい、そうすると次のプレーに響いてくる。そこに集中しすぎると足が止まってくる」(倉嶋氏)

第6ゲームは序盤のリードを守った張本が、最後は3球目バックドライブで優勝を決めた。

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「東京オリンピックが終わってから、自分にとって苦しい時期が長くて、途中で怪我もあって、本当に苦しい1、2年だったけど、やっとこうしてシングルスのタイトルを獲れて、安堵感とホッとした気持ち」と優勝インタビューでの張本。

「代表権が目標ではあったんですけど、そんなことよりも自分のプレーが戻ってきたことが本当に嬉しい」と涙を見せた。

これで完全復活かと思われたが、直後の「WTTシンガポールスマッシュ」(3月7〜20日)では、世界卓球ベスト8のジャー・カナク(アメリカ)のミスのないプレーに焦りが出て、初戦敗退という悔しい結果に終わった。

今後の張本に何が必要かを問われて倉嶋氏は「やっぱり絶対的な自信」とコメント。

「今だとバックハンド、チキータ、サーブは自信あるけど、皆はミドル・フォアをついてくる。そこに自信が生まれてくれば必ず精神的にも安定してくる。"どんどんこっち攻めてこい"という形で自分が受けられるようになるくらい、しっかり対策をとって練習量増やしてやっていけば、そこはクリアしていくと思う」と語った。

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次回(
49日)は、早田ひな特集。早田の恩師でもある石田卓球クラブ・石田弘樹氏とともに、TOP32女子の決勝を解説していく。お見逃しなく!

「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送

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