【公式】卓球ジャパン!2022年4月16日OA
4月16日放送の『卓球ジャパン!』は、WTTスターコンテンダー(3月25~31日)で2冠を達成した木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)がスペシャルゲストとしてリモート出演。強豪カットマンを相手に激戦となった女子シングルス決勝をDEEPに語ってくれた。
今、日本女子チームで最も勢いに乗っているのが17歳の木原だ。
今年1月の全日本選手権ではジュニアの部を制すと一般の部でも3位入賞。パリ五輪日本代表選考会のLION CUP TOP32(3月5~6日)でも3位に入り、世界卓球2022の代表権を獲得。
同月のWTTコンテンダー(3月18~24日)では女子シングルス3位、女子ダブルス優勝という結果を残すと、続くWTTスターコンテンダーでは女子シングルスと女子ダブルスを制して2冠となった。
2022年の目標として「挑戦」を掲げている木原は「練習の中でも新しい技術とか閃いたことを自信を持ってやることを目標にしている」とコメント。
そんな木原は試合になると「ピーン!」と閃く瞬間があるそうで、そこから一気に流れに乗ることがよくあるのだとか。
今回のDEEP解説では自身の「ピーン!ポイント」に注目しつつ、今回の逆転劇を解説した。
決勝の相手はドイツのベテランカットマン、38歳のハン・イン。
「回転の変化がわかりづらい。そこが一番嫌です」と木原も語るように、回転の変化や回転量がとにかくわかりづらいのがハン・インのカット。さらにカットマンとしては比較的台に近いところでプレーするため攻めづらさもある。
過去に対戦したことがあるMC平野早矢香も「切れているとわかって打ったのに落ちる」と語っており、カットマンキラーとして名を馳せた平野も苦戦した世界屈指のチョッパーだ。
「第1ゲームは、先に自分が打ちすぎて回転にひっかかることが多かったので、相手にあまり変化をつけさせないようコースを突く戦術にした」(木原)という第2ゲーム。
それでもなかなか相手のカットを崩すことはできず、7-7ではナックルカットをオーバーミスし、7-9ではぶつ切りカットをネットミス。
「試合中も相手の腕とかインパクトを見ているけど全くわからない」(木原)
なかなか攻略法を見いだせず我慢のプレーが続いた。
しかし7-10と追い詰められてから「攻めないと絶対に勝てない」と思った木原は、少しでも高いボールはスマッシュで攻める攻撃的な戦術に転換。これが見事にはまって4連続ポイントで逆転した。
そして11-10でひとつ目の「ピーン!ポイント」が来る。これまでツッツキで返してきたバックへの下回転ボールに対して木原がバックハンド強打! さすがのハン・インも予測できず、木原が得点してこのゲームを奪い返した。
「これはピーン!って来ました!」という会心の一撃だ。
しかし、相手も強敵。まだまだ主導権は握らせてもらえず第4ゲームでは3-11という大差で落としてしまう。
「どうしたらいいんだろう」「全然わからんわ」
試合中はそんな心境だったようで明らかに表情は曇っていくが、それでも木原は諦めてはいなかった。
ゲームカウント1-3となったが「またゼロからやってみよう」と気持ちを切り替え、リラックスして臨んだ第5ゲーム。そのメンタルコントロールが功を奏し、ついに試合の流れを変える「ピーン!ポイント」が到来する。
それは第5ゲーム2-0とリードの場面、3球目&5球目フォアドライブで相手のミドルを突いて得点したシーンだ。
「3球目の強さとコースを意識した」というこの一発で「あ、わかった!」と木原は勝利への糸口をつかんだ。
「今まで力が入りすぎてボールの速さが出ていなくて、相手をビックリさせることができなかったが、第5ゲームからはリラックスできてフォアの威力が少し上がったのが大きかった」(木原)
フォア、バックともに鋭い攻めで次々とハン・インのカットとツッツキを攻め込んでいく。
「ミスしても得点してもこの戦術で合っている、と自分に言い聞かせて自信を持ってプレーしていました」(木原)
完全に流れに乗った木原は第5ゲームに続いて、第6ゲームも相手を圧倒。第6ゲーム終盤で足を負傷したハン・インが最終第7ゲームで棄権となり、木原の優勝が決まった。
序盤は劣勢だったが、いつか来る"ピーン!"を信じて諦めずプレーし続けた木原。「自分の我慢強さ、粘り強さが良かったです」と笑顔で語った。
また番組の後半には、ダブルスのパートナーで同じく世界卓球2022日本代表の長崎美柚(日本生命)もゲストで登場。次回は2人のダブルスの試合をじっくりと解説していく予定だ。
伊藤・早田・平野の"黄金世代"に追いつけ追い越せとWみゆうが猛追を見せている。
「黄金世代に次ぐダイヤモンド世代」とMC武井壮が命名した若手コンビのさらなる活躍に今後も注目だ。
「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送
