【公式】卓球ジャパン!2022年8月6日OA
8月6日放送の『卓球ジャパン!』は、エースとして日本チームを牽引してきた福原愛さんがスペシャルゲストとして初出演。日本女子vs中国トップ3の試合を福原さんらしいわかりやすいトークでDEEPに解説してくれた。
現在はWTTジャパンジェネラルマネージャーとして、WTT日本開催に向けて活動している福原さん。現役時代は中国超級リーグに参戦し、中国の卓球事情を最も良く知る人物のひとりでもある。
そんな福原さんをゲストに迎えた今回は、伊藤美誠(スターツ)、早田ひな(日本生命)が中国女子トップ3と対戦した試合を見ながら打倒中国のポイントを語ってもらったわけだが、福原さんの解説が......お、おもしろい!
わかりやすい分析、驚きのエピソード、ユニークな例え話など、サービス精神満載のトークで番組を盛り上げてくれた。
まず1試合目は、WTTスターコンテンダー ヨーロピアンサマーシリーズ2022女子シングルス準々決勝の伊藤美誠vs王曼昱。
「王曼昱に対して自分ならどういう戦術でいくか?」という質問に「下回転のボールから攻め始めます」と福原さん。
「王選手は上回転からスタートするのが好きなタイプでサーブも上回転系が中心。相手に先に攻めさせてラリーに持っていく。だから下回転からスタートしてラケットを下から持ってこさせるプレーから始める。相手のサーブが上回転であっても、ツッツキで下回転にして返す」とコメント。
また、第2ゲームで伊藤が打点を落としたフォアドライブで得点したシーンでは「今のボールはすごく良かった。打点でいうと、第4点で打っている。伊藤選手は第1点、第2点(頂点より前の早いタイミング)で打つことが多いけど、今のボールは、第4点と第5点の間でドライブして、相手のタイミングを変えた。もしかしたらこういうボールもあるかもしれないと後々じわじわ効果が出てくると思います」と、打球タイミングを数字で表す非常にわかりやすい解説だ。
MC武井壮も「こまけ〜、理論派〜!」と、ほんわかした語り口から出てくる深い分析に驚いていた。
また伊藤のプレーの改善点を分析しつつ「でも言うのは簡単なんだよね」と優しい福原さんらしいフォロー。「そうそう、(選手として)やるのは難しい(笑)」とMC平野早矢香も相槌を打っていた。
この試合で伊藤を苦しめたのが王曼昱の回転をかけた返球だ。
「伊藤選手がバック深くに返したけど、王選手はそれを入れるだけでなくて、しっかり回転をかけている。体から離れている場所でも指だけの感覚でボールをつかんで返す」(福原)
回転を重視する中国卓球では、苦しい状況でも回転をかけることが求められる。そのためには握力が必要で、鉄アレイを使ったトレーニングを中国チームが取り入れていたという情報も。
福原さんも鍛えていたらしく、現役時代は右手の握力が40〜50kg近くあったのだとか(ちなみに左手は13kg)。
伊藤も健闘を見せたがフルゲームで惜敗。平野によると、最終ゲームは伊藤の11失点のうち8本がフォアハンドミスで、そのうち6本は自分から狙いにいった打球。つまり攻めの形はできており、精度を高めれば勝つことはできると分析。
そして福原さんは、そのために「今は100%スマッシュになっているので85%くらいにして、15%はコースをついてあまくなったボールを打つ展開も混ぜていきたい」と語った。
続いて2試合目は、同じくWTTスターコンテンダー準々決勝。孫穎莎の強烈なドライブに押され早田はストレート負けを喫した。
昔から中国選手の回転はすさまじかったらしく、福原さんも卓球マシンを使って強い回転の対策練習をしていたという。シドニー五輪金メダリストの中国のエース・王楠と対戦した時は、回転がすごすぎて「初めの練習のフォア打ちからフェンスまで飛ばしました(笑)」というから驚きだ。
「(王楠の回転は)漫画みたい、下回転が強すぎてツッツキで返しても上回転になってしまう」。エピソードもすごいが、そんな回転を「ドラえもんとかの世界。次元が歪んでる」という独特の言い回しで表現する福原さんもまた面白い。
さらに「自分の中で(卓球を)ポケモンに例えていて......」という意外なトークも。
「(ポケモンには)みずタイプ、ほのおタイプ、くさタイプがあって、水はほのおに強くて、ほのおは草に強いとかがある。それは(卓球の)スピードと威力と回転に分けられると思ってて、たとえばスピードがあったら回転には勝てる。スピードがあると回転をかける暇がないから」と解説。この話、もっと詳しく聞いてみたい。
そして最後は、WTTチャンピオンズ準々決勝の早田ひなvs陳夢。フルゲームまでもつれたが、最後は陳夢のサーブの巧さにやられて惜しくも早田が敗れた。
「点数もどんどん競っていて、私の時代の"どうしたらいいかわからない"負け方ではないので、次に繋がる試合ができている。ただ、次に繋げる時にこの試合だけを見て次の試合をすると、中国選手はこの試合を元に次の展開を考えているので、そこまで読んで準備ができれば良い」と次の次のことまで考える分析の必要性を語った。
「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送
