黄金世代のライバル対決 早田ひなvs平野美宇 パリ五輪代表選考会で激突【卓球ジャパン!DEEP解説】

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9月3日放送の「卓球ジャパン!」。9月3日当日に行われた「パリ五輪代表選考会兼全農CUP TOP32」の様子をロンドン五輪銀メダリストのMC平野早矢香が生放送でDEEPに解説した。

パリ五輪を目指してアクシオン福岡(福岡県福岡市)に集結し、熱い戦いを繰り広げたのは国内最強の男女各32選手。

代表選考会は今回で2回目。試合形式はトーナメント戦で、順位に応じたポイントが付与される。同様の選考会の他、Tリーグ、全日本選手権、世界選手権などもポイントの対象となり、2024年1月までの合計ポイントを争う。

キラめく才能が目白押しの日本女子だが、パリ五輪のシングルスに出られるのは上位わずか2人。なんとももったいない状況だ。

「本当にAチームBチームと2チーム出したいぐらい」(MC武井壮)

「私はもう、この年代に生まれなくて良かったっていつも思ってます(笑)」(平野早矢香)

そんな熾烈な戦いで、現在、女子のトップを走るのは、75pを獲得している早田ひな(日本生命)。その早田と今回、準々決勝で対戦したのが、35pで5位につけている平野美宇(木下グループ)だ。

東京五輪でリザーブに甘んじた早田は、「パリ五輪は私の大会にします」と強い意思を見せており、その後、目覚ましい活躍を見せている。

一方の平野美宇も、リオ五輪でリザーブを経験し、その後にアジア選手権優勝と頭角を現した。しかし、東京五輪では団体メンバーには入ったもののシングルスの出場を逃しており、パリ五輪のシングルス出場は悲願だ。

「2人の足跡がちょっと被るところもあって、ファンからすると2人の対戦、胸が熱くなります」と、中川聡・実況アナウンサーの語りもいつになく熱い。

最近の対戦では早田が2勝1敗と勝ち越しており互角と予想されたが、今回は早田が圧倒的な力を見せつける展開となった。

第1ゲームから際立ったのは、早田のコース取りだった。早田といえば、男子並と言われるパワフルなフォアハンドが持ち味だが、この試合では執拗に平野美宇のミドルを狙った。

ミドルは、フォアハンドで打つかバックで打つか迷うコースであるため、"ハリケーン"と異名をとる平野美宇得意のバックハンドを振ろうにも反応が遅れる。

巧妙なコース取りで、早田が第1ゲームを11-6で取ると、第2ゲームも同じく平野美宇のミドルを攻めていく。しかも、深いボールと浅いボールを織り交ぜてのミドル攻めだ。

「ミドルで台から出し入れされるというのは、相手はすごくやりにくい」(平野早矢香)

卓球では、台から出る長いボールと、台上の短いボールの使い分けは極めて重要だが、それを「出し入れする」とは、平野早矢香らしいユニークな表現だ。「卓球ジャパン!」発祥の新しい卓球用語として広めたいところ。

そうした早田のコース取りに対して、平野美宇もなんとか得意のバックハンドで応戦するが、そこからのラリーでも早田が上回った。

男子の準々決勝で対戦したのは、張本智和(IMG)と曽根翔(T.T彩たま)。

張本は7月のWTTチャンピオンズハンガリー大会で林高遠(中国)に大逆転勝利をして調子を上げているが、一方の曽根は、Tリーグの対戦で張本に勝ち越している"張本キラー"とも呼ばれている難敵。当然、張本にとってかなり警戒が必要な相手であり、メンタルが問われる一戦と言える。

曽根の持ち味は、張本を凌ぐかと思われるほど威力あるチキータだ。それを知る張本は、チキータをさせまいとフォア前ぎりぎり、ときには白線上にサーブを出すが、それさえも曽根はチキータをしてしまう。

「なかなかあそこまで回り込んで行くって、できないものです。よほどチキータに自信があるからこそのプレーです」と平野。

しかし、その威力あるチキータに対して、張本は台から距離を取ってカウンターを連発。

分の悪い難敵を相手に11-3、11-6、11-5、11-4と貫録勝ちを収め、準決勝進出を決めた。

熾烈な戦いはまだまだ続く。

9月30日(金)からテレビ東京系列・BSテレ東で連日放送