
張本智和 PHOTO:Itaru Chiba
日本の卓球シーンは今年も恒例のビッグイベントで幕を開ける。「天皇杯・皇后杯2023年全日本卓球選手権大会(一般の部・ジュニアの部)」<1月23~29日/東京体育館>だ。
実施されるのは男女シングルスおよびダブルス、混合ダブルス、男女ジュニアシングルスの7種目。各カテゴリーの日本一の座をかけ選手たちが火花を散らすが、今年はパリ2024オリンピック代表選考ポイントがかかっていることもあり、例年以上に激しい戦いが予想される。
各種目の決勝は混合ダブルスと男女ジュニアシングルスが26日、男女ダブルスが28日、男女シングルスが最終日の29日に行われ優勝者が決定。
パリ2024オリンピック代表選考ポイントは男女シングルスのベスト32までに与えられ、1位の選手に最高得点の60ポイントが付与される。
丹羽孝希 PHOTO:Itaru Chiba
絶好調の張本智和に5大会ぶり王座奪還のチャンス
男子シングルスの大本命は第3ブロックの張本智和(IMG)。昨年は6回戦で敗れベスト16に終わったが、春以降、右肩上がりに成績を伸ばしWTTチャンピオンズやアジアカップで優勝。
さらに、世界卓球2022成都(団体戦)準決勝では世界ランク1位で中国のエース樊振東と次世代エースの呼び声高い王楚欽を立て続けに撃破。その勢いを駆る張本が2018年以来5大会ぶりの全日本王者に返り咲き、V2を達成する可能性は極めて高い。
ちなみに同じブロックには昨年、国際大会から引退し戦いの場を国内に移した丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)、ドイツ・ブンデスリーガ今季前半最多勝の村松雄斗(La.VIES)、WTTフィーダー初優勝の英田理志(愛媛県競技力向上対策本部)といった手強いカットマン。
「全農CUP TOP32 船橋大会」で4位に入った成長株の吉山僚一(愛工大名電高校)ら難敵がおり、たとえ張本といえども油断はできない。
戸上隼輔 PHOTO:Itaru Chiba
昨年の覇者で第1シードの戸上隼輔(明治大学)も連覇に向けて虎視眈々だ。
昨秋はドイツ・ブンデスリーガで武者修行。年明け早々には世界卓球2023ダーバンのアジア大陸予選会にも出場し、男子シングルス最後の出場枠を死守するなどタフな経験を積んできた。心身ともに強くなった戸上のプレーに注目したい。
篠塚大登 PHOTO:Itaru Chiba
この一年で急成長した篠塚大登(愛知工業大学)にも勢いがある。
昨年はWTTシリーズで2度の優勝。国内でも「全農CUP TOP32 福岡大会・船橋大会」ともに3位と着実に実力をつけている。「しのぴ」の愛称でファン急増中の篠塚が突き抜ける可能性は高い。
その篠塚の前に立ちはだかるのは同じ第2ブロックの吉村真晴(TEAM MAHARU)、及川瑞基(木下グループ)、大島祐哉(木下グループ)、上田仁(T.T彩たま)らベテラン勢だ。
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五輪連覇の馬龍を破る大金星・吉村真晴 写真:新華社/アフロ
なかでも怖いのは吉村真晴。昨年は男子シングルス6回戦で張本を破り堂々の3位表彰台。さらにアジア大会(延期)代表や世界卓球2023ダーバン代表の座を射止めた。
世界卓球2023ダーバンの出場枠をかけたアジア大陸予選では、オリンピック2大会連続金メダルの馬龍(中国)を撃破し出場枠を獲得するなど波に乗る。大舞台に強いお祭り男が大暴れなるか!?
松平健太 PHOTO:Itaru Chiba
昨年、男子シングルス決勝に進出し大会を盛り上げた松平健太(ファースト)は第2シードから今年も上位を狙う。
松平と同じ第4ブロックには2020年王者の宇田幸矢(明治大学)、森薗政崇(BOBSON)、吉村和弘(個人)らが入った。
なかでも力が入るのは宇田だろう。世界ランク22位で男子日本2位につけながら、パリ2024オリンピック代表選考レースでは遅れを取っている。
「自分には優勝しかパリへの道はない」と今大会にかける思いはひとしおだ。
(文=高樹ミナ)

■2024年パリ五輪 日本代表選考ポイント
■2023年全日本卓球選手権 試合日程・各種目ドロー
