
早田ひな PHOTO:Itaru Chiba
2023年全日本卓球選手権大会<1月23~29日/東京体育館> 29日、女子シングルス決勝で早田ひな(日本生命)が木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)をゲームカウント4-2で下し、優勝を果たした。
早田は3年ぶりの女王返り咲きと、女子史上4人目にして自身初の3冠を達成した。
大会後の記者会見で、早田が0-2から逆転で勝利を収めた決勝戦を振り返り、今後の目標について語った。
<全日本卓球選手権 女子シングルス決勝>
早田ひな 4-2 木原美悠
9-11/11-13/11-5/11-8/11-7/12-10
早田ひな PHOTO:Itaru Chiba
【早田ひな 大会後の記者会見】
──3冠を達成した今の気持ちは?
素直に嬉しいですし、やり切ったなと思っています。
──決勝戦を振り返って
まず0-2になるまで私自身の調子も悪くなかったですが、それ以上に相手が負ける覚悟で思い切って攻めてきて、自分にはそれくらい攻めないと勝てないという意志を持ってやって来ていたので、逆に言うとそれくらい自分自身が「プレッシャーをかけられているんだな」と思って考え直しました。
3ゲーム目からは「逆にこれで勝ったらすごいな」と思って臨みました。「人間誰でも負けることはある。負けても大丈夫」という気持ちで試合をしました。それが結果的に最後まで上手くいったと思います。
──戦略的な部分で変更したところは?
相手があれだけ思い切って攻めてきていたので、とにかく相手が強打できないボールを使うことで相手に丁寧なプレーをさせようと思いました。そして凡ミスをしないことを意識してそこから回転量で操ったり、攻める時は攻めたり、とバランスを考えながらずっと試合をしていました。
──苦しい中でもサーブが効いていた?
そうですね。あれだけの中でサーブが効いたのはすごく自信になります。でも前半はそこのコントロールができていなかったので、とにかくサーブを低く出すこと、わかり辛く出すことを意識してやっていきました。そこで上手く展開を変えることができたので良かったです。
早田ひな PHOTO:Itaru Chiba
──3冠を達成し、常に追われる立場になっていることについて
今大会も常に追われている状態だったと思います。決勝戦も負けかけの試合でしたが、逆に自分が違う考え方に切り替えて試合をすると、こうやって4-2にひっくり返すことができたり。
それぞれその時々の試合で「うわー!はまったな!」と自分で思えることがあるので、その楽しさは絶対に忘れてはいけないと思います。
これからもそういった楽しさを突き詰めていって、どんなに追われる状況でも自分の卓球を貫けたらいいなと思います。
──大勢の観客がいる中での優勝
本当にたくさんの方々に来て頂いて、もう最後は応援してくださっている皆さん一人一人に「ありがとうございました」と伝えたいくらいでした。3階まで満員のお客さん皆さんが全力で手を振って「おめでとう」と言ってくださって嬉しかったですし、その期待に応える3冠をこの場で達成できたことはすごく意味のあることだと思います。
──今考えている直近の目標と大きな目標は?
ここからまたTリーグが始まっていくので、Tリーグでもどんどん相手がチャレンジャーの気持ちで向かってくると思います。これまで以上に自分のできる最大限のものを、そして今回の反省を活かしてさらにレベルアップをしていきたいです。
直近での目標は世界選手権のシングルスで最低でもベスト4に入りたいと思っています。それが勝っても負けても絶対にパリ五輪の選考レースだったり、パリ五輪に選ばれた時にその五輪だったりで絶対に生きると思うので、1試合1試合を無駄にしないように過ごしていきたいです。
早田ひな PHOTO:Itaru Chiba
