
勝利に貢献した張本智和
昨年12月に続き再びドイツへ渡った張本智和(IMG)が2月15日、欧州ナンバーワンクラブ決定戦の「男子ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)2022-2023」プレーオフ準決勝第1戦に出場。2点起用で1勝を挙げチームの勝利に貢献した。
張本が所属するノイ・ウルムは現地時間19時(日本時間16日午前3時)に始まったホームマッチで、昨シーズン優勝のボルシア・デュッセルドルフ(以下、デュッセルドルフ)と対戦。
最終マッチまでもつれ込む大激戦の末、マッチカウント3-2でノイ・ウルムに軍配が上がった。
ノイ・ウルムはECL初出場ながら、世界卓球2021(ヒューストン)銀メダルのモーレゴード(スウェーデン/世界ランク6位)や東京五輪銅メダルのオフチャロフ(ドイツ/世界ランク10位)らを擁する強豪チームだ。
対するデュッセルドルフはシリーズ史上最多12回の優勝を誇る名門中の名門で、ドイツの皇帝ボル(世界ランク15位)を筆頭に、若手の成長株チウ・ダン(ドイツ/世界ランク11位)やスウェーデン代表のシェルベリ(世界ランク20位)ら世界のトップ選手が名を連ねる。
まさに夢の競演と言える対戦カードで、1番に登場した張本は第1ゲームの立ち上がりこそやや緊張が見られ相手のチウ・ダンにリードを許したが、すぐさま追いつき1ゲームを先取。
続く第2ゲームは6オールからチウの猛攻に遭い、このゲームを奪われる。
しかし、ここから張本が反撃に出た。特に第3ゲームはチキータレシーブやバック対バックの打ち合いで勝り、チウに与えたポイントはわずか1ポイント。
さらに第4ゲームも立ち上がりで4連続得点されながら逆転に成功し、ゲームカウント3-1で勝利を決めた。
2番はオフチャロフがシェルベリと対戦。オフチャロフはストレートで敗れたが、3番のモーレゴードがボルとのフルゲームを制して金星を挙げ、再び出番が回ってきた張本はシェルベリとの対戦を迎えた。
直近の2人の対戦は東京五輪男子団体の準々決勝。このとき張本は3番のシングルスでシェルベリと当たりゲームカウント3-1で勝利している。
だが、シェルベリは打球点が早くパワーもある両ハンド豪打の持ち主で、勢いに乗ると止められないタイプだ。
張本は第1ゲームを奪ったが、第2ゲームと第3ゲームはシェルベリの両ハンドドライブがストレートへ何本も決まり、張本は2ゲームを連取されてしまう。
ゲームカウント1-2で迎えた第4ゲーム序盤。シェルベリのストレート攻撃が炸裂したが、張本が3-4で取ったタイムアウトを境に形勢逆転。
打ち急ぎによるミスが目立ち始めたシェルベリの隙を突き、7オールからの競り合いに勝った張本がゲームカウント2オールに追いついた。
そして、迎えた最終ゲームはECLの独自ルールによりデュースなしの6ポイント制。
猛チャージをかける張本がリードを奪うも4オールに追いつかれ、そこから2連続ポイントを奪われてシェルベリにフルゲームで敗れた。
マッチポイントはシェルベリのエッジボールで決まるアンラッキーもあり、張本は惜敗した。
勝負の行方は5番のオフチャロフに託されれた。相手は1番で張本が下したチウ。
世界ランクではオフチャロフに迫るチウだが、ここぞというときの決定力はやはりベテランのオフチャロフが勝り、要所でポイントを抑えたオフチャロフがゲームカウント3-1で勝ってノイ・ウルムに勝利をもたらした。
ノイ・ウルムは19日にもデュッセルドルフと対戦。次はアウエー戦となり張本も出場予定だ。

<男子ECL準決勝第1戦 結果>
ノイ・ウルム 3-2 ボルシア・デュッセルドルフ
第1マッチ
張本智和 3-1 チウ・ダン
第2マッチ
オフチャロフ 0-3 シェルベリ
第3マッチ
モーレゴード 3-2 ボル
第4マッチ
張本智和 2-3 シェルベリ
第5マッチ
オフチャロフ 3-1 チウ・ダン
(文=高樹ミナ)
