WTTシンガポールスマッシュ 宇田・戸上ペアの激闘!水谷隼の辛口解説が止まらない「あの選択がそもそも間違ってます」【卓球ジャパン!】

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3月18日放送の「卓球ジャパン!」は、前週に引き続き、WTTシンガポールスマッシュの日本選手の激闘をスペシャルゲストの水谷隼がDEEP解説した。

今大会、日本勢は残念ながらシングルスでは振るわなかったが、男子ダブルスで宇田幸矢/戸上隼輔ペアが見事ベスト4に輝いた。

そのペアに対して水谷からとんでもない辛口解説が飛び出し、生放送だけにMCの武井壮が終始選手のフォローにまわる形となった。

日本ペアがベスト4入りをかけて戦ったのはチウ・ダン/ベネディクト・ドゥダ(ドイツ)。最終ゲームにもつれる大接戦となったが、最後は日本ペアが8-1と大きくリードし、11-3で勝利を収めた。

しかし、水谷は2人の戦いぶりに苦言を呈する。8-1からの2本のミスが気になるというのだ。

「リードしてるからいいやみたいな空気感があったじゃないですか。ああいうところから流れって一気に傾くんです。彼らはまだ若いから大逆転負けの経験などないと思うんですよね。そういう意味では早いうちに大逆転負けとか経験しといた方が後々生きる」(水谷)

「勝利したことは褒めていいですよね」と武井がフォローするも「勝ったことは評価できますけど8-1からのプレーはダメだと思います」と水谷は厳しい姿勢を崩さない。
勝負の恐ろしさを知り尽くし、2人に期待しているからこその苦言だ。

続く準決勝の樊振東/王楚欽(中国)との対戦で、水谷の解説はいよいよヒートアップする。

日本ペアは第1ゲーム、10-12と先制を許してしまったが、水谷が問題視したのが、チキータが得意なはずの宇田がレシーブでチキータを1回しかしなかったことだ。

「結局打たれて点を取られるので相手のプレッシャーにならないし、チキータをすればミスをしたとしてもチキータの感覚がわかるけど、しなかったら後で感覚をつかむまでもう1回無駄な1本が生まれるんです」(水谷)

実際、第1ゲームは宇田のレシーブのときに4点も取れられており「宇田のレシーブが日本ペアの穴になっている」とまで水谷は言う。

何かあったのかと思うほどの辛口の解説に、「非常にハイレベルな注文ですね。世界一を目指すからこそですね」と言うしかない武井だった。

いつもはおちゃらけたやりとりで番組を和ます2人だが、この日の水谷は完全に本気モードで、武井がボケる隙がない。

第2ゲームの序盤、ツッツキ合いから樊振東がドライブをミスして日本ペアの得点となったが、日本ペアの台上プレーに積極性が足りないと水谷。

「もっとフリックとか逆モーションで流したりとか積極的に行っていいと思います。相手のミスで点を取ったとしても、中国選手は終盤になってくると必ず修正してくるので、点を取れなくなりますから」(水谷)

説得力がありすぎる。

ゲーム中盤、珍しく水谷が絶賛するプレーがあったが、残念ながらそれは王楚欽のプレーだった。チキータをしようとして途中でツッツキに切り替えたのだが、それが絶妙なストップだったのだ。

「上手いですね。あれが日本選手だったら台から出ちゃうんですよね。ああいう完璧なレシーブが宇田にあれば」(水谷)

「・・・期待しましょう」(武井)

宇田に公然とここまでダメ出しできるのは世界広といえども水谷くらいのものだろう。結局、日本ペアはこのゲームも7-11で落とし、後がなくなった。

「宇田のサービスに変化が欲しいですね。第3ゲームまでずっと同じ縦回転のサービスを出しているので、横回転とかYGとか逆回転とか」(水谷)

水谷の助言が聞こえたかのように、宇田は8-8の場面でそれまで使っていない横回転系のサーブを出した。これを水谷は評価した。

「どれだけ強い選手でも1本目は様子を見るんです。どんな回転なのかどんな軌道なのかなと。だから9-9とか10-10で初めて出すサービスはかなり有効です」(水谷)

次の宇田の横回転気味のサーブがエースとなり、第3ゲームは11-9で日本ペアが取り返した。

ゲームカウント1-2で迎えた第4ゲーム、序盤で宇田が王楚欽のチキータをフォアハンドで倒れ込みながらカウンタードライブを決めると、これも水谷は「素晴らしい」と絶賛。

しかし5-4の場面で、戸上が王楚欽のバックに長く送ったツッツキがオーバーミスすると、今回もっとも辛辣なダメ出しモードとなった。

「ミスしたこともダメですけど、入ってたとしても打たれて終わってます。あの選択がそもそも間違ってるので。左利き選手にとってあれは一番練習してる得意なボールなんですよ。戸上はシングルスでもあれをやってますが、止めた方がいい」

「仕方ないとき以外は絶対に"なし"と」(武井)

「仕方なかったとしてもないですね。あれするぐらいだったら浮いてもいいからフォアに行った方がいい。バックに長いっていうのは一番ダメです」(水谷)

これほどの水谷の酷評にもかかわらず日本ペアは8-6までリードする健闘を見せたが、最後は9-11で敗れた。

敗れはしたが、サーブとレシーブ、台上のボールに対する積極性などの課題が明確になったと水谷。5月の世界選手権での男子ダブルス62年ぶりの金メダルを期待したい。