『卓球ジャパン!』が4月15日から放送時間が変更となってリニューアル!(毎週土曜10時半〜)
産休中だったMC平野早矢香も復帰し、パートナーのMC武井壮、そしてゲストの水谷隼とともに今回も日本代表の熱戦をDEEPに掘り下げた。
平野がセレクトしたのは、シンガポールスマッシュ(3月7日~19日/シンガポール)の女子シングルス2回戦。
平野美宇(木下グループ)が、それまで一度も勝ったことがない王芸迪(中国)をフルゲームの末に下した一戦だ。
王芸迪は中国女子の主力の一人で、「他の中国の選手と比べると飛び抜けてここが強いという風には見えないけど、そのかわり安定感があって、何でもそつなくこなすタイプ」(平野早矢香)というオールラウンダー。日本人も幾度となくその壁に阻まれてきた強敵だ。
そんな難攻不落の相手に対し、バック対バックで互角以上のラリーを繰り広げたのが今回の平野美宇。
世界最速の"ハリケーン"両ハンドを武器に試合を有利に進めていった。中でもこの試合で光ったのはバックストレートへの鋭い攻めだ。
「クロスと同じようなテンポで厳しいところに打てるし、またストレートに打つというのを早い段階で見せないので、相手からするとクロスで待っていてフォアに来るのでだいぶ出遅れる」と平野早矢香も絶賛するバックハンドだ。
このストレートへのボールがあることで、相手はフォアサイドも警戒しなければならず、それによってバック対バックで主導権を握ることができた。
またツッツキに対するバックドライブでもストレートとクロスをうまく使い分け、その威力の高さはレジェンド水谷も感心するほど。
第1、2ゲームを連取した平野だったが、第3、4ゲームは奪われ、勝負の行方は最終第5ゲームへ。最終ゲームは王芸迪リードで進み、平野は我慢のプレーが続いたが終盤で流れが変わり始める。
6-7の場面「ここから(王芸迪の)サーブが変わった気がする」と指摘したのは水谷。
王芸迪は、序盤は横回転系のサーブを平野のフォア前に出し、それをチキータで攻められて不利になっていた。
そこで第3ゲーム以降は、平野のチキータを封じるために縦回転系のサーブに変更してゲームを奪い返したのだが、最終ゲームの終盤で再びフォア前への逆横回転サーブに戻したのだ。
だがしかし「これは中国側の作戦ミス」と水谷。
おそらく王芸迪は、逆横サーブからの展開が得意で、試合の終盤になって自信のある戦術をセレクトしたのだろうと水谷は推測。
平野にレシーブでチキータされるが、それをしのいで得点できていたため、このサーブのまま試合は進んでいく。
ただし、この展開は相手の平野にとってもやりやすく、結果的には最後の最後で平野に流れを渡すことにつながってしまうのだ。
「勝負どころになった時は自分がやりたいこと、得意なことをやりたくなってしまう。普段やっている得意なことは一番練習しているから点数の取り方がわかるし、慣れてない展開は点数を取っていたとしても自信がないので、大事な場面でやりたくない。そこで自分のことを信じてやれるかどうかっていうのはすごく大事になってきます」と水谷。
平野早矢香も「点数を取っていても、"これは相手の形だよね"というのがあるので、ここの見極めはやっぱり卓球の難しいところ」とコメント。
最終ゲーム10-10となり、ここでも王芸迪は平野のフォア前に逆横サーブ。それを積極的にチキータで攻めた平野がラリーを制して11-10とついに逆転。
最後は3球目フォアドライブを決めて、12-10で難敵から初勝利を上げた。