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パリ五輪最終選考会に臨む篠塚大登 世界で勝つために「自分の卓球を変えている」

2023.11.24
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2023.11.24

篠塚大登 PHOTO:Itaru Chiba

火花散るパリ2024オリンピックの日本代表選考レースもいよいよ佳境。2022年3月に始まった全6回の国内選考会が最終の「2023全農CUP大阪大会」<11月25~26日/Asueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)>を迎える。

ここまで男子はエースの張本智和(智和企画)が首位を守り代表選考レースをリードしてきた。
2番手は前半戦を篠塚大登(愛知工業大学)、後半戦は戸上隼輔(明治大学)が追随。

戸上は今夏、不振に陥ったが秋になって復調した。

【卓球男子】2024年パリ五輪 日本代表選考ポイント


2週前のWTTコンテンダー太原(11月7~12日/中国)男子シングルスでは中国の若手2人を破って決勝へ進み、世界ランク5位(現在は4位)の梁靖崑(中国)とフルゲームの死闘を演じて準優勝する復活劇を見せた。

この活躍で戸上は世界ランクを31位から24位まで上げている。

一方、今春まで勢いのあった篠塚は椎間板ヘルニアを発症し、5月の世界卓球2023南アフリカを直前で辞退。その後は海外ツアーの出場回数が減って、世界ランクは自己最高の26位から現在103位まで後退した。

パリ五輪代表選考レースでも遅れを取った。その間に躍進したのが愛知工業大学OBの田中佑汰(個人)。田中は選考ポイント3位に順位を上げ、篠塚は4位にとどまる。

だが、その差はわずか27ポイントと僅差だ。

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シングルス2枠のうち1枠は張本がほぼ手中に収めたと言っていいが、もう1枠も2位の戸上が大きく引き寄せている。だが、田中も篠塚もシングルス代表を諦めたわけではない。

特に9月のアジア選手権男子シングルス2回戦で世界ランク2位の王楚欽(中国)を撃破した田中は「2位以上を勝ち取りたいという思いで準備をしていきたい」(BSテレ東「卓球ジャパン!」より)と明言している。

代表争いの行方は今回の2023全農CUP大阪大会と、残りのポイント対象大会である年明けの全日本選手権(2024年1月22~28日/東京体育館)の結果にかかっているが、篠塚は選考ポイントもさることながら、自身のプレースタイルを変え海外で勝っていくことに重きを置いている。

「もうちょっと打球点を早くして攻撃的な卓球がしたいんです。変えていかないと上には行けないと思うので」

プレースタイルの変更には長期的なメリットもあれば、本来のプレーが崩れるリスクもある。それでも自身のプレースタイルを変えることにこだわる篠塚には昨年、WTTフィーダー フリーモント(アメリカ)とWTTコンテンダー ノバ・ゴリツァ(スロベニア)で優勝しながら、今年は海外ツアーで勝ち上がれていない危機感がある。

「海外の試合では相手に仕掛けられて先手を取られてしまうことが多い。もっと自分から攻めないと点が取れない。自分はパワーがあるわけではないので打球点を上げて速さで勝負していかないと」

ブロックやカウンター技術に長けた篠塚は相手に打たせて取るプレーを得意とする。

だが、7月に行われた第5回選考会(2023全農CUP東京大会)の準決勝で戸上に敗れ、3位決定戦でも田中に負けた後、「自分には台上プレーの引き出しが少ない。打たせるプレーが多いので自分から仕掛けて次の攻撃に繋げるプレーを増やしたい。打たせてカウンターするのは得意だけど最後はそれを読まれてしまう」と話していた。

練習では打球点を上げるため立ち位置を意識。「特にレシーブとかで台上に入った後、すぐ下がってしまう癖があるのでその修正などに努めている」という。

だが、練習の成果はすぐに表れるわけではない。

10月29日から11月5日にかけてドイツで開かれたWTTチャンピオンズ フランクフルトの男子シングルス1回戦。

身長165cmと小柄な篠塚に対し、186cmの長身で鋭いチキータからラリー戦に持ち込んでくるピッチフォードの球威に押され、篠塚は台から下げられることが多くゲームカウント1-3で初戦敗退。

試合後は「自分の卓球を変えて試合に臨んだつもりだったが、全く発揮できずに終わってしまった。試合になるとどうしてもプレーが固くなって、一球一球足が止まり次のラリーに繋げられない」と肩を落とした。

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しかし、その一方で「卓球人生はまだまだ長い」と達観した発言も。

確かに篠塚は張本と同期のまだ20歳。「引退まで早くても10年。それ以上、卓球をやることもあり得る。その中で世界のトップクラスに上り詰めたいのであれば、今、変えられることは変えていかないといけないと思う」と長期的な視点に立つ。

もともとオリンピックは2028年のロサンゼルス大会が本命で、パリ大会はチャンスがあれば狙っていくというスタンスだった。もちろんパリ大会の代表入りを望んでいるが、同時に次のロサンゼルス大会を見据えた競技力向上にも取り組んでいる状況だ。

「もっと上を目指したい。海外の試合で少しでも多く勝っていきたいのでとにかく練習して、自分の卓球を変えていくことに集中します」

最後のパリ五輪代表選考会。篠塚は25日の初戦で同い年の濵田一輝(早稲田大学)と対戦する。


(文=高樹ミナ)

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【卓球男子】2024年パリ五輪選考ポイント
男子上位10名(2023年11月19日現在)
順位 選手名(合計ポイント)世界ランク
1位 張本 智和(592.5)11
2位 戸上 隼輔(409)24
3位 田中 佑汰(304)70
4位 篠塚 大登(277)103
5位 曽根 翔(215)275
6位 吉山 僚一(214)134
7位 宇田 幸矢(183)76
8位 吉村 真晴(182)63
9位 及川 瑞基(154.5)74
10位 横谷 晟(136)810
※世界ランク updated on 2023/11/21

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