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戸上隼輔の3連覇なるか!? 張本智和は5年ぶりV狙う 五輪3番手争いも熾烈【全日本卓球 男子みどころ】

2024.01.22
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2024.01.22

戸上隼輔、張本智和 PHOTO:Itaru Chiba

日本卓球の権威を誇る「天皇杯・皇后杯 2024年全日本卓球選手権大会(一般の部・ジュニアの部)」<1月22~28日/東京体育館>が開幕する。

卓球日本一決定戦と同時に、今年はパリ2024オリンピック(卓球競技は7月27日~8月10日)代表が決まる注目の大会。2022年3月から1年10カ月に及んだ熾烈な選考レースがついに決着を迎える。

運命のパリオリンピック代表メンバー発表は2月5日。日本卓球協会からアナウンスされる予定だ。

男子シングルス代表は選考ポイント首位の張本智和(智和企画)と2位の戸上隼輔(明治大学)がその座をすでに確実にしており、残るは団体戦要員の3人目。

現在、選考ポイントの3位には357ポイント獲得の篠塚大登(愛知工業大学)がつけているが、代表3枠目は張本、戸上とのダブルスの相性やシングルスの実績を鑑みて日本卓球協会強化本部が推薦する。

そのため篠塚にとっては全日本選手権でのパフォーマンスが重要となる。

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3連覇に燃える戸上、5年ぶり2度目の優勝に期待の張本

男子シングルス優勝候補の筆頭は、やはりパリオリンピック代表の座を手にした張本と戸上だ。2人はスーパーシード(前回大会4回戦を突破した32人)で大会5日目にあたる26日の4回戦から登場する。

パリオリンピックの代表選考レースで684.5ポイントを積み上げた張本は511ポイントの戸上を大きく引き離したが、全日本選手権では戸上が2連覇中。今大会V3を狙う。

一方の張本は2018年に初優勝を挙げて以来、日本一から遠ざかっており5年ぶり2度目の優勝を果たしたいところ。

本人は「全日本が取れなくてもオリンピックが取れるなら、それはそれでいい。何よりも重要なのがオリンピック。そこが一番です」とパリ大会に懸ける強い思いを口にしているが、卓球界随一の負けず嫌いで知られる張本のことだ。ひとたびコートに立てば勝利に闘志を燃やすことは間違いない。

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第1シードの戸上のブロックには2017年全日本選手権準優勝の吉村和弘(ケアリッツアンドパートナーズ)や2023年全日本社会人チャンピオンで勢いづく松平賢二(協和キリン)。

2022年全日本選手権準優勝の松平健太(ファースト)ら猛者がいるが、ここを戸上が突破し準々決勝へ駒を進めると、田中佑汰(個人)もしくは横谷晟(愛知工業大学)あたりが相手になるだろう。

特に田中はパリオリンピック代表選考ポイント4位(346ポイント)で、2023年シーズンはアジア選手権で世界ランク2位の王楚欽を破るなど飛躍を遂げた。持ち前の思い切りの良さを発揮すれば戸上と火を噴くような打撃戦になるに違いない。

第4シードの曽根翔(T.T彩たま)のブロックからは曽根、2023全農CUP平塚大会3位の吉山僚一(日本大学)、リオデジャネイロオリンピック男子団体銀メダルの吉村真晴(TEAM MAHARU)らの勝ち上がりが予想され、戸上と準決勝で対戦する可能性が高い。

他にも全日本選手権常連の森薗政崇(BOBSON)や神巧也(ファースト)、TリーグNOJIMA CUP2023で3位と気を吐いた大島祐哉(木下グループ)らベテラン勢も元気。会場を沸かせる熱いプレーを見せてくれるだろう。

なお、松平賢二・健太の兄弟は年始に地元・石川県七尾市が地震で被災した。そのため自分たちの活躍で被災地に朗報を届けたいという思いはひとしおだ。

1回戦から上位進出を狙う弟・健太が4回戦に勝ち上がってくると、スーパーシードの兄・賢二との兄弟対決が待つ。実現すれば大会中盤の見どころになる。

第2シードの張本のブロックにはロンドン、リオデジャネイロ、東京オリンピック男子団体メダルなど実力と人気を兼ね備えた丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)、2020年全日本選手権王者の宇田幸矢(明治大学)がいるが、現在の実力的には張本が優位と言わざるを得ない。番狂わせがなければ張本が準決勝まで勝ち進むはずだ。

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準決勝では第3シードの篠塚大登(愛知工業大学)か、篠塚と同じブロックの松島輝空(木下アカデミー)が相手か。

篠塚と松島は順当に勝ち進めば6回戦での対戦が濃厚。

松島はパリオリンピック代表選考ポイントこそ84ポイントで16位に沈むが、ここ最近の活躍は目覚ましく世界ランクは張本、戸上に次ぐ日本人3番手。

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2週前のWTTスターコンテンダードーハでは男子シングルス2回戦で格上の張本をフルゲームで破る劇的勝利も挙げた。

パリオリンピック団体戦のダブルスの優位性を考えた時、左利きの篠塚も松島も、右利きの張本や戸上と組ませたい人材。

もし篠塚、松島の対戦が実現すると、本人たちはもちろん観客もパリオリンピックの3枠目を意識せずにはいられないだろう。2人にとっては重圧のかかる一戦となる。

他にもこのブロックには2021年全日本選手権王者で前回大会ベスト8と実績のある及川瑞基(木下グループ)、成長著しい濵田一輝(早稲田大学)もおり混戦模様だ。

加えて松島には男子ジュニア悲願の初優勝もかかっている。過去3大会で決勝に進みながら、あと一歩のところで優勝を逃してきた。そんな自分に今度こそ決着をつけようと雪辱に燃えている。

また篠塚は、女子のトップクラスである木原美悠(木下グループ)とペアを組む混合ダブルスで前回大会ベスト8の汚名返上なるか。今大会には前回優勝の張本智和/早田ひな(日本生命)がエントリーしておらずチャンスは大きい。

男子ダブルス 2連覇がかかる張本/森薗。対抗は国際大会優勝の及川/松島

男子ダブルスは前回大会優勝で第1シードの張本智和(智和企画)/森薗政崇(BOBSON)と準優勝で第2シードの及川瑞基(木下グループ)/松島輝空(木下アカデミー)が拮抗。

スーパーシード(前回大会4回戦を突破した16組)の両ペアは大会4日目にあたる25日の4回戦から登場する。

張本/森薗が1年ぶりのペアなのに対し、及川/松島はWTTで試合経験を重ね、夏のWTTコンテンダーリマで優勝するなどダブルスの完成度は高い。今年は最も優勝に近いペアと言ってもいいぐらいだ。

だが、同じブロックには強敵が揃う。最初の難関は初戦を勝った場合の5回戦。おそらく2022年全日本選手権優勝の戸上隼輔/宇田幸矢(明治大学)が勝ち上がってくるだろう。

戸上/宇田は年始のWTT男子ファイナルズドーハで久々にペアを組み実戦の場を踏んでいる。

どちらが勝ってもおかしくない激戦が予想されるが、その先には強豪・愛知工業大学の篠塚大登/鈴木颯やベテランの松平健太/神巧也(ともにファースト)ら難敵がいる。

張本/森薗のブロックで脅威になりそうなのは前回大会ベスト8の横谷晟/谷垣佑真(愛知工業大学)、個々の実力が高い有延大夢(琉球アスティーダ)/田中佑汰(個人)、全日本選手権2年連続ベスト4の大島祐哉/田添健汰(木下グループ)か。

その前にあたる可能性がある日本リーグビッグトーナメント優勝の定松祐輔/髙見真己(日鉄物流ブレーザーズ)や2023関東学生リーグ春秋優勝の日本大学・加山裕/吉山僚一も侮れない。

どこを切り取っても見どころ満載の全日本選手権。7日間の激闘を戦い抜き、栄えある天皇杯を手にするのは果たして。


(文=高樹ミナ)

2024年全日本卓球選手権大会
開催期間:1月22日 - 28日(7日間)
会場:東京体育館
競技種目:
1.男子シングルス
2.女子シングルス
3.男子ダブルス
4.女子ダブルス
5.混合ダブルス
6.ジュニア男子シングルス
7.ジュニア女子シングルス

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