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「えっ? 佳純ちゃんじゃない?」「張本兄妹もいる!」
6月9日(月)、横浜市役所1階アトリウムに次々に人が集まり始めた。この日、行われたのは卓球の国際大会シリーズ「WTTチャンピオンズ横浜2025」<8月7〜11日/横浜BUNTAI>の記者会見だ。
特設ステージには、元卓球選手で現在はスポーツキャスターとして大活躍の石川佳純さん(全農)
さらに、男子日本のエースで東京五輪団体銅メダル、2024パリ五輪代表の張本智和(トヨタ自動車)、その妹で16歳にして24パリ五輪女子団体銀メダルの張本美和(木下グループ)らスターが登壇した。
石川佳純 PHOTO:WTT
MCを務めた石川さんにとって横浜は特別な地で、まだ16歳の高校2年生で世界ランク99位だった当時、世界卓球2009横浜(個人戦)に出場。
女子シングルス2回戦で世界ランク10位の帖雅娜(香港)にゲームカウント0-3からの大逆転勝利で一躍、脚光を浴びた。
その横浜に初めてWTTがやって来る。石川さんはWTTの魅力について「イベント性が高くて試合の合間にサイン会があったり、選手と写真を撮れる時間もある。
世界のトッププレーヤーのプレーを間近で観られるので一日中、体育館にいても楽しめる」と語り、自身の印象深い大会に2023年WTTチャンピオンズマカオを挙げた。
「現役生活最後の大会で、お客さん(ファン)もたくさん来てくれて盛り上がった」と石川さん。
東京、パリ五輪連覇の陳夢(中国)との対戦に敗れはしたものの、「十分やり切った」と納得した一戦を懐かしんだ。
張本智和 PHOTO:WTT
一方、男子日本トップの世界ランク4位につける張本智和はWTTチャンピオンズの思い出に2022年ヨーロッパサマーシリーズを挙げた。林高遠(中国)との決勝でゲームカウント0-3から大逆転優勝。
「チャンピオンズ第1回大会のハンガリーで優勝できた。それ以来、優勝していないので横浜大会で3年ぶり2度目の優勝をしたいです」と意気込みを語った。
注目のライバル選手には中国勢に加え、今年4月のワールドカップ優勝や世界卓球2025ドーハ シングルス銀メダル獲得で波に乗るカルデラノ(ブラジル)
パリ五輪団体銀メダルや世界卓球2025ドーハ シングルス銅メダルのモーレゴード(スウェーデン)、パリ五輪団体銅メダルのルブラン兄弟(フランス)の名前を列挙。
また、石川さんが張本兄妹の強さを「コンスタントに成績を出し続けていること」と称賛すると、「世界各地どこでも大会があるので、時差調整だったり現地の食事をできるだけ食べられるだったり試合以外の要素が大事。
体が資本。体の調整を一年通してできる選手が強いと思う」と張本。
膨大な試合数をこなしていながら、怪我の少ない彼らしい持論を展開した。
自身のプレーについては武器であるバックハンドを挙げ、「特にチキータに自信を持っている。横浜ではバックハンド主体のプレーを見てほしい」とアピールした。
張本美和 PHOTO:WTT
妹・美和のチャンピオンズ初出場は2023年フランクフルト大会で、「カッコイイ雰囲気の会場で試合ができるのがすごい幸せ」と美和。
また、自身のストロングポイントについては兄と同じ攻めのバックハンドを挙げ、「相手に打たせてからカウンターで狙っていく技術も見てもらえたらうれしい」と語った。
PHOTO:WTT
記者会見後、3人は屋外の水辺テラスに移動し、みなとみらいの絶景を背景に卓球ミニマッチに挑戦。
MCの石川さんが「かつてないスペシャル企画。真剣勝負です!」と試合開始を告げると、兄妹対決からスタートした。
5ポイント先取の1ゲームマッチで、美和が得意のチキータで先制点を奪うも、風の影響がある中で兄・智和が5-3で逆転勝利。
続く美和 vs 石川さんの対戦は5-2で石川さんに軍配。石川さんが「美和ちゃんの忖度のおかげで勝てました!」と会場の笑いを誘った。
PHOTO:WTT
最後は張本兄妹のダブルス vs 石川さんのシングルスという変則マッチ。接戦の末、石川さんが5-4で勝ち、兄・智和から「現役の時と変わりません」と称賛されたプレーで昼休みに集まった人々を楽しませた。
「風を感じながらプレーするのもなかなか気持ち良かった」と笑顔の智和。
男女シングルスの世界ランク上位32人しか出場できないWTTチャンピオンズ横浜はまだ出場選手が正式発表されていないが、張本兄妹の出場はほぼ確実。
2人は8月の大会本番まで怪我をせず万全のコンディションで試合に臨むことを誓った。
(文=高樹ミナ)