張本美和 PHOTO:World Table Tennis
卓球の「WTTチャンピオンズ横浜2026」は6日、女子シングルス2回戦が行われ、張本美和が陳熠(中国)をゲームカウント3-2(11-13、9-11、11-5、12-10、11-5)で破り、準々決勝進出を決めた。
最初の2ゲームを奪われる苦しい展開。それでも第3ゲームから反撃すると、接戦となった第4ゲームを12-10でもぎ取り、勝負を最終ゲームへ持ち込む。
勢いに乗った張本は最終ゲームを11-5で制し、0-2から怒涛の3ゲーム連取。51分を超える激闘を大逆転で制した。
試合後、張本は「今は本当に勝ててうれしい」と笑顔を見せる一方、その胸中には不安もあったことを明かした。
「0-2でリードされたり、先にマッチポイントも取られたりと、すごく苦しい場面が多かったので、正直、乗り越えることができないかもしれないって思ってしまったんですけど、本当にそこは気持ちを強く持って試合できたので、そこが良かったです」
第1ゲームではゲームポイントを握りながら逆転を許し、11-13で落とした。
「何点かリードしていて、タイムアウトも取って、それでも挽回されて落としてしまったので、結構自分の中ではきつかったというか、心に来るものがありました」
それでも、「相手が強いのはもちろん分かっていたので、そこはすぐ忘れて切り替えて、2ゲーム目に向けていい準備をしました」と、目の前のゲームに集中した。
そして試合後半には、アクシデントにも動じなかった。
第4ゲームの途中、相手側の事情でプレーが一時止まる場面があったが、張本は冷静さを失わなかった。
「『また自分の試合が中断されるのか』っていう気持ちにはなったんですけど、何回もあるので、ちょっと慣れてきたというのは正直あります」
「そのまま中断されずに再開されるかもしれないと思ったので、すぐに次のボールをどうしようか考えていました」
今年、重慶でWTTチャンピオンズ初優勝を飾った張本。今度は母国・日本でのタイトル獲得を狙う。
その目標の先には、昨年の横浜大会を制した兄・張本智和の姿がある。
「地元の日本で開催される試合で優勝するということは、他のチャンピオンズで優勝するのとは、またちょっと違う意味があると思います。自分も優勝を目指して頑張っています」
そして兄について、「昨年お兄ちゃんが優勝しているのを見て、かっこいいなって思った」と語った張本。
「もちろん難しいことは分かっているんですけど、そこだけを目指して、次の試合も頑張りたいです」
絶体絶命の0-2からつかみ取った8強入り。兄が頂点に立った横浜で、張本美和もまたタイトルだけを見据えている。
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