2017.06.03

メダル確定の平野、快進撃の理由を語る【世界卓球2017】


 昨年10月から女子ワールドカップ、全日本選手権、アジア選手権を立て続けに制覇。弱冠17歳にしてビッグタイトル総なめの三冠女王・平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)が、「世界卓球2017ドイツ」(個人戦:世界選手権デュッセルドルフ大会)で再び偉業を達成した。大会5日目にあたる6月2日、女子シングルスでシンガポールの強豪フォン・ティエンウェイにストレート勝ち。

Photo:Itaru Chiba


準決勝進出を決めるとともに、銅メダル以上を確定させた。平野にとって世界卓球のメダルは初。さらに同大会同種目における日本人のメダル獲得は実に48年ぶりとなり、1969年ミュンヘン大会で小和田敏子が金メダル、濱田美穂が銅メダルに輝いて以来の快挙となった。


【世界卓球2017ドイツ】結果・トーナメント表


 平野の卓球はどこまで速くなるのだろう? そう思わせる超速攻撃型のプレーで、ロンドン五輪銅メダリストで世界ランク4位のフォンをストレートで撃破。第3ゲームは18-16までもつれたが、デュースが続いた15-15でタイムアウトを取る冷静さを忘れず、流れを変えて一気にフォンを押し切った。最近の対戦成績ではフォンを上回る平野だが、ストレートで勝つのはこれが初めて。本人も「本当にうれしい。自分でもびっくりしています」と思わず笑顔が弾ける。

「メダルを意識せず自分のプレーをしようと思っていました。リードしている時って、『勝ったらメダルだ!』って思っちゃうんですけれども、それを抑えて自分の卓球をすることに集中しました」

Photo:Itaru Chiba


 第3ゲームが接戦になった理由については、「相手が作戦を変えてフォアを狙ってきた。そこでびっくりしてしまって、点数を離されてしまった。でも気持ちを切り替え、最後はタイムアウトを取って得点できたのはすごく大きかった」と分析。優勝したワールドカップあたりから効果を発揮しているというロングサーブを交えたサーブも、「サーブで相手を崩せることが多くなってきたので、すごく自信を持って戦えている。3ゲーム目を取った場面も打たれるかなと思ったが、恐れずにロングサーブを出していった」と話している。

 今大会では、もともと自信があったプレーもなかったプレーも、どちらも成長できているという平野。「相手のサーブなど、やりにくいボールを苦にすることなく4-0で勝てたのは、やっぱり成長できたからだと思う」とも話しているが、平野の練習パートナーで、今年4月からはコーチに就任した張成さんも、「アジア選手権の時よりプレーのスピードが上がっている。特にレシーブは練習の成果が出て良くなった」と評価する。

Photo:Itaru Chiba


 メダルの色を決める準決勝の相手はアジア選手権で倒した中国の丁寧。平野のコピー選手を作り万全の研究と対策を敷いてきたと見られる世界ナンバーワンプレーヤーに対し、平野が今度はどんな戦いを見せてくれるのか。注目の対戦がまもなく幕を開ける。

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