2017.10.24
【卓球・男子W杯】準々決勝敗退の水谷「メンタルをコントロールできなかった」
水谷隼 Photo:Itaru Chiba
5大陸から20人のトップ選手が集い、ベルギー・リエージュで開かれた「ITTF男子ワールドカップ」(10月20~22日)が閉幕した。世界選手権、五輪と並ぶ卓球の世界三大タイトルといわれるビッグマッチを制したのはドイツのオフチャロフ。ともに強豪ドイツの2枚看板を張る36歳のベタラン、ボルをゲームカウント4-2で破り、同大会初優勝(賞金45,000ドル=約511万円)を果たした。3位は世界ランク1位の馬龍(中国)。日本の男子卓球史上初のメダルが期待された水谷隼(木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)の2人は、いずれもベスト8に終わった。
[2017男子ワールドカップ]決勝トーナメント試合結果
決勝トーナメントの1回戦をストレート勝ちした水谷(世界ランク7位)は、準々決勝で古豪フランスの若きエース、世界ランク13位のゴジと対戦した。第1ゲームを奪ったのはゴジ。しかし、第2ゲームを水谷が取ると、そこからは交互にゲームを奪い合う拮抗した展開に。だが、フルゲームの激闘はゴジに軍配が上がった。
試合終了後ゴジと握手を交わす水谷隼 Photo:Itaru Chiba
ここ1年ほどで急速に力を伸ばしてきたゴジは多彩な技術が武器だ。なかでも数種類あると見られるチキータが特徴的で、これを警戒した水谷もチキータ対策を敷き、縦回転のYGサーブを使うなどして応戦した。しかし器用な上に、最近はパワーもつけてきたゴジに押され水谷は、あえなく最終ゲームを落としてしまった。
大事な場面でゴジに有利なエッジボールも少なくなかった。百戦錬磨の水谷は本来、それに動じるような選手ではないはずだが、アンラッキーなポイントで珍しくラケットを投げるなど、やや崩れる場面も見られ、本人も試合後に「負けたのは悔しい。メンタルをうまくコントロールできなかった」と敗因を口にした。28歳になり怪我も多くなってきたと1カ月ほど前に話していた水谷。今後は心身のコンディショニングがますます課題になりそうだ。
(文=高樹ミナ)



