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| 2012年―
彗星の衝突まで あと5時間 |
世界の終わりまであと5時間。人ひとりいない街。空にはこれから地球に激突するであろう彗星が妖しい光を放っている。米国が計画した彗星爆破計画も失敗に終わり、人々は方々へ避難、街は静まり返っていた。そんな中に1軒だけいつもと同じように営業を続けているレコード店があった。店長(大森南朋)と客の間で交わされるのはいつもと変わらないマニアックなレコードについての会話。不気味な車椅子の男・谷口(石丸謙二郎)はそんな二人にもうすぐ世界が終わることを力説する。「100%だよ。99%じゃないよ」。しかし、店長は平然とこうつぶやく「正義の味方が世界を救う」。ターンテーブルからは70年代に全く売れなかったパンクバンドが最後にリリースしたアルバムに含まれていた1曲、「FISH
STORY」が流れている。ジャケットの裏には“曲中に無音の箇所がありますが、制作者の意図によるものです。ご了承ください。”と書かれている。 |
| 1982年―
彗星の衝突まで あと30年 |
気の弱い大学生・雅史(濱田岳)は、健太郎(山中崇)と悟(波岡一喜)にいいようにこきつかわれている。合コンへ向かう車内で、悟がカセットテープ「FISH
STORY」にまつわる奇妙な噂を語り始める。間奏部分の1分間の無音。そこに聞こえるはずのない女性の悲鳴が聞こえるというのだ。気味悪がる雅史。
「今日私と会う男は、いつか世界を救う男。世界を救う重要な役を担う男」
合コンで出会ったミステリアスな女性・晴子(高橋真唯)が口にした言葉。彼女に心を惹かれる雅史だったが、健太郎が強引に晴子を連れ去るのを、何も出来ずただ見送るだけだった。真夜中、自分のふがいなさに苛立ちながら車を走らせると突然、カーステレオから大音量で「FISH
STORY」が流れ出す。そして、無音部分になったとき、彼の耳に飛び込んできたのは女性の悲鳴だった…。 |
1999年―
「ノストラダムスの大予言」による
恐怖の大王が襲来する、7の月 |
明日世界が終わると予言する谷口と彼を信じて集った人々。その中には、ヤギや鶏、そして健太郎、悟の姿。まるで世界を救うノアの箱舟を思わせる。―翌日、世界の終わりどころか、燦燦と降り注ぐ太陽。人々が谷口に怒りをぶつけている。助けを請うように谷口が叫ぶ「予言の書を解釈すると2012年には…世界の終わりはきっと来ます。必ず来ます!」 |
| 2009年―
シージャックまで あと3分33秒 |
女子高生・麻美(多部未華子)は、修学旅行の最中眠り込んでしまい、フェリーに置いてきぼりに。ひとりぼっちで船に残され泣きじゃくっていた麻美に優しく語り掛けてきたコック(森山未來)は、「笑える話」を語り始める。
「実はですね、私は正義の味方になりたかったんです」
父親の教育方針に従い、正義の味方になるための修行をしてきたと言うのだ。
その時突然、船内に銃を持った男たちが出現し、二人はシージャック事件に巻き込まれる…。 |
1975年―
パンクの先駆者「セックスピストルズ」
デビュー、の1年前 |
パンクバンド“逆鱗”―ベースでリーダーの繁樹(伊藤淳史)、ボーカルの五郎(高良健吾)、ギターの亮二(大川内利充)、ドラムの鉄矢(渋川清彦)の4人は、3枚目のアルバムをレコーディング中。とはいえ、これまでにリリースしたレコードはちっとも売れておらず、このアルバムを最後にレコード会社をクビになると決まっている。今度のレコードが売れれば、会社の気も変わるかもしれないと言う繁樹だが、4人とも、心の中では次も売れないと分かっていた。最後のレコーディングの日。逆鱗は自分たちのやりたい演奏で、ただし、一発録りで、レコーディングをすることになった…。
曲名は「FISH
STORY」。自分たちの信じる音楽がいつか誰かに届くと願い、最後の演奏が始まる…。
レコーディング後の居酒屋。取りとめのない会話をしながらも充実感に満ちたメンバー。「この曲がいつか世界を救うんだよ」
冗談ともつかない話のとなりでは、ゴレンジャーがTVから流れている。 |
| 再び、2012年― 彗星の衝突はすぐそこまで迫っていた。 |
正義の味方、売れなかったレコード、そして世界の終わり。全く関連性のないように見えたすべての出来事が、「F
ISH STORY 」を通してひとつに“ つながった”とき、世界は救われる! ?
(c)2009「フィッシュストーリー」製作委員会 |