-
耐震
ヨーロッパとアジアの中央に位置する国家、カザフスタン。1991年にソビエト連邦から独立、市場経済が急速に発展しました。ひとり当たりのGDPはロシアに迫る勢い、石油やレアメタルなど世界一の埋蔵量といわれる鉱物資源が、人々の生活を豊かにしている国です。
当地のデパートには電化製品がたくさん並んでいました。しかし、取材で目にした光景は
「ボッシュ、シーメンス、フィリップス。日本製品は少ないですねー」
一方、街の人に日本のイメージを聞くと
「発達した国で建築もすごいし、電機製品もすごい」
「優秀な画家とか建築家が多い」
多く聞かれたのは「建築」という答え……なぜでしょう。
カザフスタン政府は地震対策としてビルや住宅の建て替えを進めています。耐震強度の弱い建物は、強制的に取り壊すなど、方針は徹底的なもの。実は2007年11月の法改正によって、すべての新築マンションに横浜の住宅メーカーが開発した耐震ドアの設置が義務付けられたという背景がありました。
たとえドアが歪んでも、前にせり出して簡単に開く仕組みを持つこの日本製耐震ドア。その導入を強くすすめた政府関係者に会うことができました。
「日本の新技術は大変気に入りました。地震が起きたらドアが自動的に開く、ほかのドアとくらべ、人間の逃げ道が確保できる」
旧ソ連時代に外務大臣として世界中の高い技術や製品を見るうち、日本の耐震技術を評価していたこの人物。経済が急速に発展するなかで、カザフスタンの人々の、地震に対する考え方が変わってきたと指摘します。
「いままで耐震について気に止めることがなかったが、これからは災害対策の専門家もいるし、政府の人間も集まって日本へ行き、その技術を見て、カザフスタンに導入したいと思っている」 -

