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海を渡った"日の丸"鉄道――。

世界の鉄道市場は、カナダなど大手3社で60%強をが占められるといわれています。日本も台湾や中国で新幹線を、中東や東南アジアでの受注も増え始めたとえはいえ、市場全体のシェアでは10%に留まっています。ヨーロッパ市場をどう攻略するか。その試金石となるべく輸出された車両が産声を上げようとしていました。
鉄道発祥の地、イギリスでお目見えした日本製鉄道。車両の納入だけではなく、いかにメンテナンスのノウハウや技術を現地化するか−そこが、日本製品としての信頼を保つカギとなるのです。ちなみに新幹線技術を応用したこの列車は、ロンドンと100km先のアシュフォードを従来の半分、およそ40分で走ります。
「この高速鉄道はイギリスにとって
重要な必須の投資決定だった」
「イギリスに高度な工学技能を発展させる
可能性がある」
オープニング・セレモニーには英国ルース・ケリー運輸大臣も来場。期待のほどがうかがえます。車両にはアルミを使用、接合方法など特殊技術で軽量化に成功しています。現物を見た鉄道社員のことばが、図らずも日本の技術のセールスポイントを示しています。いわく、
「パニックになっても、見やすくて使いこなせそうな運転席だ……」
そう、馬力よりも細かい配慮が日本の安全力を支えています。開発にあたった日本企業も「ヨーロッパのメーカーは故障したら取り替えればいいと思っているところがあります。日本のユーザー(=鉄道会社)はもちろんそれではダメなんですね。なぜ直す? どこが原因だ? と追究していくんですよ。そうすると、それらの反復に伴って製品もどんどん進化していく。日本の生真面目さと鉄道が合っている、ということなのかな、と思います」
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