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用語解説

森田豊先生

森田豊先生による「ドクター調査班」医療用語解説

医療ドラマは聞き慣れない用語が並び、難しい印象がありますよね。
そこで!ドラマの医療監修を担当して頂いている森田豊先生が各話に出てくる医療用語をピックアップして、放送前に分かりやすく解説します!

医療解説 第七話 医師・医療ジャーナリスト 森田豊(医療監修)

[ すいぞう ]

膵臓

膵臓は胃の後ろにあり、洋梨を横にしたような形をした長さ15cmほどの細長い臓器である。頭部、体部、尾部の三つの部分から成り立っている。十二指腸に近い頭部、中央の体部、幅が狭くなっていて脾臓という臓器に近い尾部である。膵臓は2つの役割を果たしており、食物の消化を助ける消化液である膵液の産生、そして血糖値の調節に必要なインスリンなどのホルモンの産生である。

[ すいぞうがん ]

膵臓癌

膵臓は、肝臓と同様に沈黙の臓器と呼ばれ、癌ができても早期の場合には症状が出ない。膵臓は、お腹の深いところに位置していて、胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・胆のう・脾臓などの様々な臓器に囲まれているため、癌が生じても診断されにくく、膵臓癌と診断された時点で、かなり進行している場合が多い。進行したものでは、背部痛、体重減少、黄疸などを生じる。膵臓癌の原因はよくわかっていないが、糖尿病や慢性の膵炎と関係がある。進行期分類であるステージIII期では、癌は膵臓の内部にとどまるか、あるいは膵臓の外に少し出ており、周囲のリンパ節に転移を認める。ステージIVbでは、癌はさらに進行しており、離れたリンパ節、もしくは、離れた臓器に転移を認める。

[ ふくくうどうみゃくがっぺいせつじょをともなうすいたいびぶせつじょじゅつ ]

腹腔動脈合併切除を伴う膵体尾部切除術

膵臓の体部もしくは尾部を中心に癌がある場合、膵臓の体部および尾部を切除する。膵臓に近接している重要な血管である腹腔動脈などに癌が浸潤している場合には、根治手術が困難な場合が多い。手術技術の進歩により、これらの血管を腫瘍と一緒に切除する手術が試みられつつある。

[ はいそくせん ]

肺塞栓

心臓から肺へ血液を運ぶ血管である肺動脈に、血液の塊などが詰まり、肺動脈の流れが悪化したり、閉塞してしまう状態のこと。肺への血流が途絶するため、肺の細胞が壊死し、肺でのガス交換が出来なくなる。広範囲な肺塞栓が生じると、致命的になる。長時間同じ姿勢を保つことで、下肢(脚)の静脈内にできた血栓が原因となって生じる「エコノミークラス症候群」もこの一つとされています。手術中には、全身麻酔により長時間同じ姿勢を取ることも多く、手術後の合併症として注目されている。

[ かだいじょうみゃく ]

下大静脈

ヒトの体の中で、最も太い静脈で、その直径は約3.5cmである。下半身からの血液を集めて心臓に流れ込んでいる。下大静脈は腹腔の後部で脊柱の右側を上行しており、膵臓の背側に位置する。

各回の医療解説

医師・医療ジャーナリスト 森田豊 (医療監修)

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