さて、今回のもう一人のゲスト、
ジェイクを迎えての新コーナー。
ステージ上には使い慣れたギターを、ウクレレに代えた
ROLLYとマーティの雄姿があった。
そして二人に挟まれ、興奮した趣のジェイク。
三人の天才が紡ぐ至極の世界が、今繰り広げられる・・・
・・ところで・・・
今回、コーナー紹介をする前に、
是非とも話しておきたいことがあるのだ。
できれば私の駄文に今しばらくお付き合い願いたい・・・
私が目にした、小さな感動の物語を・・
題して、
「英雄(ヒーロー)は連鎖する〜ジェイク・シマブクロ編」
ジェイク・シマブクロ
ハワイ州ホノルル出身。1976年11月3日生まれ。それまでのウクレレ・ミュージックの概念を大きく変化させた男は、
現在のミュージックシーンを代表する英雄(ヒーロー)の一人だ。
ジェフ・ベックやジミ・ヘンドリックス、エディ・ヴァンヘイレンといった名ギタリストたちの音楽を聞きながら、
そのプレイをウクレレで表現しようと考えた男。ジェイク・シマブクロ。
そんな彼が、「ヘビメタさん」にやってきた。
収録前のスタジオ。本番を待つ、つかの間の休憩時間。私は・・・スタジオの片隅に座っていた。
ステージ上、一人ウクレレの練習をするマーティの姿。私にとっては至極の時間だった。
そこに明るく気さくな笑顔の男が、英語なまりの日本語で
「オハヨウゴジャイマス」と挨拶しながら現れた。
まばらなスタッフがおはようございます、宜しくお願いします、と正しい発音で返す。
極東の島国の深夜番組にもかかわらず、実に気さくなジェイク・シマブクロ、その人であった。
スタジオ内の雰囲気を確かめるように、ステージ方向へ向かう、ジェイク。
・・・すると、突然、彼の足は止まり、ステージ上を凝視した。
しばらく凝視。
そして、振り向くと、お付きのスタッフの顔を見てつぶやいた。
「・・・MARTY・・・FRIEDMAN?」
「YES」
「MARTY FRIEDMAN! Oh,my God!」
そう!つたない英語力の番組スタッフの説明は、なんと ジェイクに
「マーティ」を
「マーティ・フリードマン」だと
当日まで認識させるに至らなかったのだった!あぁ!悲しき我が国の「英語教育」の実態!
・・・もちろん、事前にスタッフはマーティが出演することを伝えていたのは言うまでもない。
しかし、その「英語教育」の弊害は、私に滅多にお目にかかれぬシーンを見せてくれたのだ!
ジェイクの生の感情の発露。英雄が、英雄に出会った瞬間を・・・
ビバ!日本の「英語教育」の弊害!!
ステージ上にいるマーティを見て、ジェイクは驚きの雄叫びをあげ続けた。
何故か一回、カーテンに隠れると、
「MARTY FRIEDMAN! MARTY FRIEDMAN!」と何度も叫ぶ。何度も・・何度も・・
そして一言
「He is my hero!!」・・・と。
私のつたない英語力でジェイクの言葉を翻訳してみよう
「おおすげぇよ、やべえよ、どうしよう!マーティじゃん!ホンモノじゃん!オレのヒーローじゃん!」と。
・・・多分。
彼は子供のようにはしゃぎ、ステージへ向かい、マーティにあいさつをし、握手をし、楽しそうに、ふたりは話した・・・
英雄が英雄に出会った瞬間。英雄もまた少年に戻る。
いつの時代にも、少年にとってのヒーローがいる。
マーティにとっては、エルビスやラモーンズやキッス。
ジェイクにとっては、マーティ。ジェイクもいま、誰かのヒーローになっているだろう。
ヒーローが誰かのヒーローになって、そのまたヒーローがどこかの誰かのヒーローになる。
そんな「魂」が受け継がれていく光景を、目の当たりにした。
そう・・英雄は・・・連鎖するのだ。
日本語が必要以上に巧みなアメリカ人と、日系ハワイアンの二人の英雄は、いつまでも、いつまでも話つづけていた。
やがて、その輪に国籍、人種すら超越するような見た目のROLLY、鮎貝も加わり始める。
マーティは、自分を尊敬すると言うジェイクに自分の音楽観を一生懸命、日本語で語っていた。
来訪を祝福するかのように・・
果たしてジェイクは、爽やか過ぎる笑顔でマーティに答えた・・・
「I can‘t speak japanease」
あぁ、素晴らしきはコスモポリタン達の井戸端会議よ!
収録中、ジェイクはとても幸せそうで、マーティもROLLYもとても楽しそうな空気に満ちていた。
さぁ、限りある紙面上、私もコーナー紹介へ戻ろう。
「呼んでくれて凄い興奮しているよ」ジェイクは言う。
「僕も、ウクレレヘビーメタル40年やっているんですよ」とROLLY。
「弾けないんですよ、一回もやったことない。ハワイに住んでて。教わったこともないんですよ・・(みんな)シラケてるけど」とマーティ。
「おもいついた!おもいついた!」おもむろに思いついたROLLY・・・画面は変わりアロハ姿の三人が映し出される。
「アローハ!」三人幸せそうに。
「オアフでーす、マウイでーす、ハワイでーす、三人そろって『メタルハワイアンズ』でーす!」
南国の、まさに「ハッピーな」雰囲気いっぱいに、彼らは演奏しはじめた
・・・・キッス デトロイトロックシティー・・・・
まぎれもない・・・まぎれもない傑作・・・これこそが、「ヘビメタさん」が送る
「ヘビーメタル」の世界なのだ!!
ヘビーな君も、ヘヴィーな君も、今日だけは、少しでも 幸せな気分でいられんことを祈って・・・・
アロハ!
今週の The Metal Hawaiians LIVE
でお届けした曲
|
| KISS「Detroit Rock City」 |