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  • 2009年6月12日: 「ゴミ大国ニッポン!列島がごみで埋まる日」

(ゲスト)北野大(明治大学理工学部教授)、高畑淳子

世界で焼却されるゴミの5分の1は日本で焼 却されているとも言われ、日本はまさに“ゴ ミ大国”と化している。そこで番組では、日 本にあふれるゴミの現状や一向になくならな いゴミ屋敷の謎など、さまざまな角度からゴ ミ問題を分析。今や常識となった「ゴミの分 別」にまつわる最新情報なども伝える。また 、スタジオでは北野大がゴミを減らす特効薬 などについての講義を開催。

「リサイクルは幻想だ!?ニッポンはゴミの島!?」

ティッシュの年間消費量世界第1位、世界で焼却されるゴミの5分の1は日本で焼却されているとも言われ、高らかに響くリサイクルの掛け声とは裏腹に、日本はまさに“ゴミ大国”と化している。このままでは日本全体がゴミ屋敷と呼ばれる日も近い!?
「ゴミ」問題は高速道路にも及び、ある管内では材木に脚立、サッカーボール、極めつけは家庭用の掃除機まで、なんと年間1万件ものゴミが投棄されているという。さらに、平穏で閑静な住宅街も、ゴミで溢れる “ゴミ屋敷”が問題となっている。

「ゴミは分別せずにどんどん燃やせ!?」

「ゴミ」とは切っても切り離せない「分別」。しかし、そもそも分別は本当に良いことなのか。実は分別する事によって自治体は多額の負担を強いられている他、
ペットボトルのリサイクルには新品の物を作る以上の石油が必要な事は余り知られていない。
最新設備を整えた、品川清掃工場では今まで不燃ごみだった、ビデオテープや革製品、プラスティックゴミなどをまとめて燃やしている。しかも、煙突から出るガスは大気汚染をしないというのだ。このように分別の方法を変えたことで、埋立地の寿命は20年も延びたというが、抜本的な解決にはほど遠い。

スタジオ企画「マサル兄ちゃんの特別授業」

環境化学が専門の北野大教授にゴミに関する素朴な疑問を解決してもらうコーナー。

(1) 日本の最大のゴミはCO2だ!
→気体である為、法律の定義ではゴミに当てはまらないが、実はCO2がいわゆるゴミの3倍もの重さも排出されているのです。

(2) 母から学んだゴミ問題
→ゴミや環境の問題を良い方向にするには、人のモラルや倫理観が一番大事な要素である。北野兄弟の母から受け継いだ「もったいない」の精神を例に展開。

(3) ゴミを減らす特効薬
消費者に課す「汚染者負担の原則」と、作り手(メーカー側)に課す「拡大生産者責任」の他、良い物を長く使う事も提案。

「ニッポン人は生ゴミを作るプロ!」

対称的な2つの家族に、3日間で出る生ゴミを集めてもらった。するとひとり暮らしの方が、4人家族より圧倒的に生ゴミが多いという結果がでた。 ひとり暮らしの場合、弁当の食べ残しなどが目立ち、また冷蔵庫の中に眠っている期限切れのものをそのまま捨てるケースも見受けられた。さらに最近の傾向では、賞味期限前に捨てられることも。
こうして捨てられるゴミ量は年間およそ2000万トン。カロリーから算出した金額によると、11兆円になる。これは農林水産業の年間生産額をほぼ同額に近い。つまり、日本は生産している食べ物と同じ分、捨てているのだ!

「ゴミを消滅させる3ヵ条」

(1)“リデュース”
東京・足立区にある弥生小学校。元気に登校する子供達を見てみると、野菜や果物のくずを持っている。子供達は持ってきたゴミと引き換えにポイントスタンプがもらえる。足立区の小学校ではゴミの有効利用のため、小学校でじっくりと乾燥させた野菜くずを別の処理施設に運び、農作物の肥料としている。子供達が集めたポイントは、年に3回行われる野菜交換会で利用できる。子供の頃から「ゴミ」と向き合う取り組み。ゴミになるものを減らすことこそ消滅の第一歩。

(2)“リユース”
東京・西蒲田にある商店街。毎月第3土曜日、「もったいないBOX」という箱を目当てに人がやって来る。いらなくなったものを持ち寄り、必要なものがあれば無料で持ち帰れる。着られなくなった洋服はもちろん、読み終わった本や、使わなくなった食器、中にはクリーニング済みの布団まで…。捨てずに使えばゴミにならない!

(3)“リサイクル”
今や北九州は世界が注目する政府公認の「エコタウン」第一号。1995年、ゴミを一切出さないリサイクルを中心とした産業によるエコタウン構想が浮上。日本政府と思惑も合致した。事業の最初はペットのリサイクルから…。今では26社もの事業が集まる、まさにリサイクルタウンとなった。ゴミと共に生きる日本の縮図がここにある。

【太一のミカタ】

「最新リサイクル&ゴミグッズ」を紹介!

(1)大型トラックのタイヤチューブを使ったバッグ
そもそもタイヤチューブのリサイクル率は低い。しかし、タイヤのチューブが牛革と同じくらいの重さがあり耐久性も30年程度あることからバッグが制作された。ボストン、ショルダー、トートなど価格は8000円から2万円くらいの物まである。

(2)廃油で作る石鹸
使い古した油を薬品と混ぜ、一晩放置すると石鹸ができあがる。

(3)卵殻膜からできた下着・シャツ
殻と卵白の間にある、この卵殻膜を粉末にして化学繊維に着けると吸収性や肌触りがよくなる。

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