バックナンバー

  • 2010年1月15日:「大人はもういらない!ニッポンは子供にまかせよう 前編」

(ゲスト)菊池桃子、山口智充、つるの剛士、篠田麻里子(AKB48)
(コーナーゲスト)森圭伸(スポーツスタッキング日本大会・9歳部門チャンピオン)

ダメな大人が増殖している中、日本の経済を動かし、景気を回復させるのは子供!?中学3年で1日3000万円以上動かすデイトレーダーや、中学1年の子供社長を紹介。さらに全国で「子供議会」を開く自治体が急増、子供が政治を動かしている現象に注目。また伝統や技、責任感まで次世代へ伝えていく歌舞伎や伝統工芸の世襲に着目。世襲がニッポンを救う!?太一のミカタでは子供の能力を伸ばすというスポーツスタッキングを紹介。


「ニッポンはコドモに任せよう!」

ダメな大人が増殖していると言うが、そもそも大人に求められる条件とは何なのか。子供たちに聞くと、圧倒的に多いのは「仕事をしてお金を稼ぐ」という意見。しかし今、大人の義務を果たさない、働かない大人が急増。定職につかないいわゆるニートの数は、なんと63万3000人(平成19年総務省統計局調べ)。さらに2006年3月に大学を卒業し、入社した人のおよそ3分の1(34.2%)が3年以内に会社を辞めている(平成18年厚生労働省職業安定業務統計より)。
奈良県・奈良市。ここに大人顔負けの中学3年生・鈴木君(仮名)がいる。彼は、円やドルなど為替が刻一刻と変動するのを利用し、利益を生む投資の一つFXのデイトレーダーだ。FXの特徴は1万円しかなくても、その100倍、100万円の取引をも可能にするしくみ。小額の元手で大きなお金を動かすことができるのだ。このFXで彼が動かすお金は1日でなんと3000万円以上。投資家として5年以上のキャリアを持つ彼は、投資するだけでは飽き足らず、なんと中学生にして“為替取引を自動でできるソフト”まで作ってしまった。将来の夢は「投資関係の企業の社長」だという。
沖縄県・久米島の中学1年・吉田拓郎くんは、久米島物産販売の社長。彼の会社では、ビタミンやミネラルなど多くの栄養素を含む植物の実、久米島特産の「ノニ」を加工した商品を5種類扱っている。社員は全部で8人、家族が一丸となって働く会社だが、設立以来順調に業績を伸ばし、今では家族以外の従業員を雇用できるまで成長。卸しから具体的な生産スケジュールまで全てを把握し、拓郎社長がたった一人で商談をこなす。さらに材料の買い付けも自ら出向き、生産者とともに自らの目でノニの育成状況を確認。品質管理には徹底的にこだわりぬく。“高齢化が進む久米島の雇用を確保し、島全体を潤わせたい”、それが拓郎社長の経営理念。「最終的には健康食品を全般的に扱っていって、健康になれば人生自体もとても楽しく変わると思うので、ユーザーにもそこを感じてもらいたい」と話す。

「子供にまかせればニッポンは大丈夫!」

有名進学塾に通う子供たちにこんな質問をしてみた。

(1)日本の景気を回復させるためにはどうしたらよいか。

(2)鳩山政権に期待することは。

(3)事業仕分けについて

(4)日本航空経営危機について

すると大人顔負けの立派な回答のオンパレードが。
今、全国の市町村に広がっているのが「こども議会」。神奈川県藤沢市が主催している「こども議会」では、子供たちは半年かけて市政の問題点や改善点を自分達で議論してきた。市長や市役所職員を交えての本会議では子供ながらの忌憚のない意見を大人にぶつける。「藤沢市の借金について」「中学生までの医療費無料化」など。藤沢市の海老根靖典市長は、「ありがたい提案、全て受け入れて市政に活かしていきたい」と語る。
この「こども議会」、2008年は全国でおよそ200以上の市町村で開催された。神奈川県開成町では、子供たちの提案で「子供緊急防犯通報装置」(2006年)を町内9箇所に設置。ボタンを押すと町中にサイレンが流れ危険を知らせてくれる。「こども議会」では、このような着眼点や発想力で行政をも動かすこともあるのだ。

「世襲がニッポンの伝統を救う!」

奈良時代から綿々と受け継がれてきた「伊賀くみひも」の伝統の技が、三重県伊賀市にある。国から伝統工芸品に指定されている、まさに日本の技。多いもので100本以上のひもを使うというが、1日でくみ上げることのできる長さは、わずか50cmほど。伊賀くみひも職人は年々減少し、現在は松島俊東さんを始め30人ほどしかいない。この伝統技を受け継ぐのが、松島さんの三男の勇登くん(11歳)。父からくみひもの手ほどきを受け、10種類ほどのくみ方をマスターした勇登くんだが、これからおよそ100種類ある基本のくみ方を全て覚えていかなくてはならない。勇登くんは、伝統を守りたいという気持ちを幼稚園の頃から既に抱いていたという。
世襲だからこそ、伝統を受け継がなければならない厳しい世界がある。それは同じ名前を何代にも渡り世襲し、お家芸を伝えていく歌舞伎。九代目・中村福助を父に持つ、6代目・中村児太郎(16歳)。祖父・中村芝翫を始めとして、中村勘三郎や橋之助など親戚は皆歌舞伎俳優という一家である。手本となるべき人がより身近にいる世襲だからこその、恵まれた環境である。父から教わるのは礼儀や芸のことだけではない。仕事をする大人として責任の重さも伝えられていく。そして、24時間365日いつでも師匠と話ができる。これも世襲ならではのよさ。失われつつある親子の関係が世襲には残されている。
一方、父である福助も伝統を次の世代へつなげる使命を背負っている。親もまた子供のよき手本となり、大事なことを伝えていく責任があるのだ。
伝統や技を守るためだけではない。世襲こそがニッポンを救う。


【太一のミカタ】

「スポーツスタッキング」

子供の能力を伸ばすということで注目されている「スポーツスタッキング」という競技を、日本大会9歳部門チャンピオンの森圭伸君をスタジオに迎え紹介。スポーツスタッキングとは、複数のプラスチックカップを決められた型に積み上げたり崩したり重ねたりして、1/100秒単位でスピードを競うスポーツ。実はこのスポーツスタッキングは、集中力と学力・反射神経がアップするということで、アメリカを中心に世界で3万校以上の学校・団体で教材として導入されている。スタジオでは、実際にゲストとビートたけしが基本の3-3-3タックのタイムを競う。

ページTOPへ