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  • 2010年1月29日:「ストレスで幸せになろう!?」

(ゲスト)磯野貴理、杉山愛(元プロテニス選手)

今や小学生もストレスを感じる時代。ストレス解消のために癒しを求める人が急増。一方で、ストレスを抱えることは日本にとって「頑張っている証拠」となり、逆に無いと悪いイメージという結果が。しかし元々ストレスを持ちやすい民族だからこそ、癒しの和の文化が生まれたという見解も!?またストレスが体の免疫力を高める実験結果や、ストレスをかけることで“ストレスを解消する方法”も紹介する。


「ストレスが生む和の心」

東京・渋谷にある鍼灸院を訪れてみると、なんと小学2年生の女の子(8歳)が。学校に習い事、いろいろ疲れが溜まるそうで週に一回は通っているという。今や小学生も癒しを求める時代。さらに、外国人男性が執事となって、至れりつくせりのサービスを提供してくれる外国人執事カフェも、癒しを求める女性達に大人気。ここでは皆、“ストレス解消のための癒しを求めている”という。文化庁が行った国語世論調査で、ニッポン人が最もよく使う外国語ランキングで堂々の1 位が“ストレス”。
誰もがストレスをなくしたいと思っているハズだが、ニッポン人はストレスを抱えることに対し独特な感覚を持っているという。そこで街行く人にウソのストレス実験を行った。すると、驚きの結果が!「ストレスがある」と言われたほうが喜び、「ストレスがない」と言われると不満気になるのだ。
この結果に対し、筑波大学大学院・人間総合科学研究科の宗像恒次教授は、「日本人がストレスを良いイメージで捉えるのは、“頑張っている”ということになるから。これは日本人特有の反応」と言う。つまり、耐えることや頑張ることを美徳と考える我々日本人には、ストレスを抱えることこそ “頑張っている証拠”と捉える傾向にあるのだ。
また、元々ストレスを溜めやすい日本人は、心身を癒す様々な文化を作ってきた。秋の到来を感じさせる“虫の音”や、“満月”を眺めることで和み、庭先から聞こえる“鹿威し”の響きで心安らぎ、湯船でくつろぎながら“檜の香り”に癒され、小さな鉢に植えた木から大自然を想像し、心を落ち着かせる。これらはまさに“ストレスの産物”。
日本人がストレスを感じやすい性質でなかったら、世界に誇る和の文化は生まれなかったのかもしれない。

「ストレスが身体を守る!?」

大阪人間科学大学の人間科学部・健康心理学科長、山田冨美雄教授によると、「ストレスが長期化すると身体に悪いがが、短期間のストレスならかえって“身体に良い”ことがある。体の中では免疫力が高まるという効果もある。」という。
ストレスが本当に免疫力を高めるのか、3組の芸人で実験をしてみた。何があっても笑わない、つまり「ネタがうけない」というストレスを受けた時、果たしてどうなるのか。
ネタを披露する前と後で芸人たちの唾液を採取、その中に含まれる免疫物質の量を測定する。ストレスによって免疫力が高まるのなら、免疫物質の量は増えているはず。3組の結果は!?
「どんなにつらい事態でも“これは自分の試練だ”“こうしたらウケるかもしれない”“成功したら得をする”とポジティブに物事を考えられると、自分の身体を守るために免疫系が働いて、健康に良い状態を作りだす」と先の教授はいう。つまり、ストレスを前向きに対処しようとすると、そのストレスから身を守ろうと免疫細胞が活性化、それゆえ免疫力が高まると考えられるのだ。山田教授によると、試験やスピーチ、出産などの状況も、そのストレスを前向きに対処しようとすれば免疫力が高まるという。
さらに今、ストレスをうまく利用することで介護業界から注目をされている、デイサービスセンターが山口県にある。ここは通常の介護施設とは全く違う。介護施設の基本である段差や障害物のないバリアフリーとは正反対で、あえて“バリアアリー”の環境を作っている。食事もセルフサービスで、不親切でストレスがかかるばかりだが、94歳の女性は、ここに通って7年間、要介護度は最も軽いまま維持できているという。この施設では、なんと利用者の9割近くが要介護を維持、改善されているという。
74年前、人間のストレス反応を発見した、ハリス・セリエ博士はこう言った。「ストレスは人生のスパイスだ」と。
そう、ストレスを上手にいかせば、健康に役立つのだ。

「ストレスでストレス解消!?」

今、意外なストレス解消法が静かなブームを呼んでいる。23メートルから容赦なく降り注ぐ滝にひたすら打たれる滝行や、高さ7.5M・ビルの3階に相当する高さから飛び込む高飛び込みが人気で、これで日頃のストレスを解消するのだという。実は今、あえてストレスをかけることでストレスを解消する人が増えている。
人間はストレスがかかっている時は、心拍数を上げるなど、体を緊張させる交感神経が優位になり、リラックスしている時は副交感神経が優位になる。つまり、交感神経優位から副交感神経優位に切り替わることで、ストレスが消えた感覚が生まれるのだ。
ではなぜストレスをかけることで、ストレスが解消されるのか。米山医院・神経内科医・米山啓公院長によると、「緊張状態からの落差が大きいほど、より大きなストレス解消の効果が得られる」という。実際に滝行を行った人の心拍数を調べてみたところ、滝行により高まった心拍数が、その後下降。緊張とリラックスの落差が生まれていた。ちなみに絶叫マシンでも同様の効果が得られるという。
あえてストレスをかけ、ストレス解消。あなたも試してみませんか。


【太一のミカタ】

「話題の最新ストレス解消グッズ!」

ストレスを手軽に解消できるモノを紹介。
(1)超ちゃぶ台返し…その名の通り、ちゃぶ台を思いっきりひっくり返して、ストレスを解消するゲーム。
(2)浮遊体アートインテリア…樹脂で作られたクラゲのようなオブジェが水槽の中で浮遊するアートインテリア。わずかな水流の動きを感じて、生物のように動く。
(3)電子キャンドル…ロウソクの揺れる光をLEDで表現したもの。特殊なマッチ棒でキャンドルの上の部分に触れることで光が付く。
(4)現状打破…陶器でできたたまご型のものに、今抱えているストレスの内容を記入し、思いっきり割るだけ。

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