バックナンバー

  • 2010年6月4日:悪に学べ!?ワルになれ!?

(ゲスト)國村隼、家田荘子

北野武監督の最新作「アウトレイジ」を引き合いに、なぜ今“悪”が魅力的なのかを解明。悪口を言うと寿命が延びる、ストレス物質が低下するなど、悪口と健康の関係性に注目。 良い悪口と悪い悪口の違いとは?そして、社長があえて悪役に徹して業績を伸ばしている会社や最近多い“部下を叱れない上司”の為の合宿を取材。“必要悪”の重要性や起こる時のポイントを教わる。「太一のミカタ」では常識を超えた平成任侠道の数々を紹介する。


「悪(ワル)」大好き!?ニッポン人

最近話題になった映画『クローズZERO』、そして『ROOKIES』。これらの作品の共通点は、「悪(ワル)」。 昔から『仁義なき戦い』など多くのヤクザ映画が流行り、さらに映画雑誌『キネマ旬報』が発売した、心に残る珠玉の名作でベスト1に選ばれたのは『ゴッドファーザー』。 真面目なはずのニッポン人が、なぜ「悪」が活躍する映画を好むのか。日本人が暴力的なシーンを好むのは、本来やってはいけないことを映画の中で代行してくれることでカタルシスを得ることができる、つまり代償行動による満足を得られるからだという。 また、ニッポン人はどこか人間性を感じたり、弱い部分を持っていたりする悪に魅力を感じるといい、一見悪そうな人がいいことをすると、そのギャップにより見る者に与えるインパクトが強くなる、 “コントラスト効果”も関係しているという。
目白大学大学院の心理学研究科・渋谷昌三教授によると、「第一印象が悪い人は、ちょっとした良い行動でもとても好意的に受け止められ、魅力的に映ることがある。 仕事や恋愛の場面でもコントラスト効果を上手に使うことで人間関係が豊かになる。」普段の生活の中でもコントラスト効果を活用し、魅力ある「悪」になってみてはいかが…。

「悪口」で健康になる

栃木県・足利市の最勝寺で毎年大晦日に行われている「悪口(あくたい)祭り」。江戸時代から続く、「バカヤロー」と叫びながら行進する伝統行事だ。石川県・能登町の菅原神社でも、大鏡餅に向かって参拝者が餅の悪口を言う、450年続く「いどり祭り」がある。悪口を言うことで翌年の豊作や健康を祈願するというもの。 悪口について筑波大学大学院・人間総合科学研究所助教の吉野聡先生は「人はストレスを感じると血圧が上がったり、動悸をしたりと、様々な興奮反応を起こす。それが長期間続くと、うつ病や不眠症や心の病にかかることも十分考えられる。悪口をどんどん言うことでストレスが発散されて、それにより体が健康な状態に、つまり寿命が延びると言える。」と驚きの発言を。 本当に「悪口」でストレスが減るのか。悪口を言った人と言わなかった人で、ストレス物質のクロモグラニンaの値に変化が表れるか実験を行ってみた。結果、悪口を言った人のほうがクロモグラニンaの値が下がった。
しかし、学校の裏サイトを始め、インターネットなどの中傷は決して許されることではない。では、どんな「悪口」なら良いのか、新宿ゴールデン街で大繁盛の呑み屋を営み、36年悪口を言い続けているママをウォッチングしてみた。そこで見た悪口のポイントとは…

あえて悪役になろう!

数理生態学の世界的権威、静岡大学・工学部システム工学科の吉村教授によると、「人間の成長にも“悪役”が必要。 生物全般でも本当の悪がないと生物は進化しない。褒めて育てるだけではダメ、都合の悪いことを言ってくれる悪役が必要。」と警鐘を鳴らす。 社長があえて悪役に徹し、見事業績アップに成功した従業員 210名の、コンピュータソフトウェアの会社がある。顧客満足度は、並みいる大手を抑え、なんと9年連続第一位(『日経コンピュータ』2009年8月19 日号より)。 そこの社長によると、「リーダーを皆の前で叱ることで、チーム内に悔しさから立ち向かおうという気持ちが現れ、団結力が高まる」という。 しかし、今や上司が部下に対し、悪役になれない時代。ある調査でも、部下をうまく叱れなかった経験のある上司がおよそ7割に上ることが判明した。 そんななか、上司達を悪役に生まれ変わらせる驚くべき場所が。その名も管理職のための「悪役上司養成トレーニング」。そこで教えている、“ビジネスでも家庭でも使えるいい悪役になる方法”とは…。


【太一のミカタ】

<現代に受け継がれる悪人魂!平成任侠伝>

悪役の魅力・精神は今も脈々と受け継がれ、進化しているという。

・“任侠にも萌え”…「渡世の仁義」を重んじる任侠(人魚)の世界からやってきた主人公が、人間界で繰り広げるドタバタラブコメディ・任侠道アニメ「瀬戸の花嫁」。そのヒロインの“萌え任侠フィギュア”。

・“任侠にもボーイズラブ”…昨今話題の男性愛を描いた小説人気から生まれた、一部コアなファンが多い任侠の世界に生きる男の愛を描いた作品。

・“任侠もイベント化!?”…アメリカ・サンフランシスコで開催されたヤクザ映画紹介イベント“ヤクザ・ナイト・フィーバー”。中にはヤクザのコスプレまでするコアなファンも!?

ページTOPへ