一本木薫(菊川怜)は、義母の美智子(木の実ナナ)の体調が優れないと聞き、旅行ライターの仕事を辞め、夫の孝(嶋大輔)と共に愛媛県松山市の道後温泉へとやって来る。孝の実家であるホテルを手伝うためだ。その後、体調が優れないというのは美智子の嘘だと判明するが、薫はそのまま若女将として美智子の下で女将修行をするはめになる。
ある晩、薫は美智子と共にホテルの宴会場で行われていた鈴本建設の20周年記念パーティーに顔を出した。パーティーは、県会議員の丸山聡一(宮川一朗太)や、松山一の芸者と名高い花千代(いしのようこ)が登場して華やかに進行するが、終了後、近くの道後公園で鈴本建設の役員・麻宮(小宮孝泰)の遺体が発見される。麻宮のポケットからは、「11時に道後公園で待っています」と書かれた紙が見つかった。
捜査には美智子の古くからの知り合いである愛媛県警の刑事・森本(ベンガル)があたることになった。森本は鈴本建設社長の鈴本(四方堂亘)から事情を聞くが、鈴本は事件の起きた時間帯にホテルの客室におり、そのことは部屋に加湿器を届けていた薫によって証明される。
やがて、白いコートを着た女性が事件後に犯行現場からホテルに入っていったとの目撃情報が入り、それらしい宿泊客として三上涼子(中山忍)の存在が浮上する。森本たちは涼子の部屋を訪ね、事情を聞くため署までの同行を求める。同じ頃、フロントにいた薫は、涼子宛ての「11時に4番」という電話の伝言を預かる。薫からその伝言を受け取った涼子は、持っていた『松山 句碑を歩く』という本を開き、自分の代わりに井手神社に行き、女性がいたらこれを渡して欲しいと、電話番号を書いたメモを託す。しかし、井出神社でそれらしい人の姿は見えず、結局、薫はメモを渡せずに帰って来てしまう。そして涼子に、なぜ4番というだけで井手神社だと思ったのか尋ねる。実は松山市内に480以上もある句碑に番号をつけてまとめた本があり、その本の4番に載っていた井手神社の句碑へ向かってもらったのだと涼子は説明する。
ところがその後、涼子は捜査員たちの監視の目をかいくぐり、姿を消してしまう。涼子の部屋に残された「22、7、80」という謎めいたメモを見た薫は、この数字は涼子が持っていた本の句碑の番号を指すのではないかと直感。本を調べ、その番号の句碑に刻まれた句が、正岡子規や夏目漱石のものであることを確認する。この3つの句に込められたメッセージとは何なのだろうか?その時、薫はこれがある法則に基づき、とある場所を示していることに気が付く。薫は美智子と共に急いでその場所へと駆けつけるが、そこには鈴本建設の社長・鈴本の遺体があり…。









