金曜拡大版の新コーナー。さまざまな分野で活躍する"読書人"に、今こそ読んで欲しいと思うお薦めの本を紹介してもらいます。 経済書やビジネス書に限らず、小説、マンガ、雑誌など・・・、意外なエピソードとともに、その本の魅力をお伝えします。
そして、最後に、次の読書人に"本のたすき"をつないでもらいます。読書の駅伝=リレー形式で、みなさまが週末に読む本の参考にしてもらえるような"新たな習慣"になればと思っています。
「スミスの本棚annex(=別館、付録)」では、リレーの合間に、本にまつわる様々な情報をお届けします。どうぞお楽しみに。
WBS スタッフ一同
GUEST 025/書道家・武田双雲
2011.01.21
現在35歳。独創的な作風が人気を呼び、個展を開けば多くの人が集まる。一方で多くの企業広告の題字、商品のロゴなども手がける注目の書道家だ。もともと大手通信会社に勤める会社員だったが、10年前、習字の先生だった母親に子どものころから学んでいた書道の道を志す。
武田さんが薦める本
『人間関係が「しんどい!」と思ったら読む本』/心屋 仁之助(中経出版)
著者は心理カウンセラーの心屋仁之助さん。1000人以上のクライアントと向き合った経験をもとに、「ラクに生きる」ヒントを法則としてまとめた一冊。
・やるまでなくならない"夏休みの宿題の法則"
・イヤなことは元から断つ"うんこの法則"
・"正しい時"に問題が起こる"鏡法則"
など、見出しを見るだけでふっと心が楽になるような本です。
「人間関係がしんどい、と思ったことがない人はいない、しんどい人間関係をどう楽しく生きるのかが人生」と語る武田さんのお気に入りの一文は・・・
今まで、いったい何通りの選択肢を捨ててきたのでしょう。これから、いったい何通りの選択肢を捨てていくのでしょう。選択肢はネズミ算式に、無限にあります。
だったら、『正解はどれか』なんてことにこだわっていてはもったいない。
「そのとき失敗だと思ったことが後で成功につながることいっぱいあったし、上手くいったなと思ったことが、後で全然だめな材料に変わっていたりするので、成功と失敗をすぐにジャッジしないようにしています」
-----安定した職を捨て、書道の道に飛び込んだ武田さんならではの重みのある言葉です。
"おせっかい"だけど・・・
会社員時代、武田さんは「名刺とか表札とか看板とかちょうどパソコンの字ばっかりだったので、筆文字にしたらすごいことになるんじゃないか」と思い、書道家になる決意をします。その時迷わなかったのか、との問いに「人の心を動かしたいと思ったときに具体的に見えたんです、ビジョンが。どうせ心が動いてくれるなら人の人生をよくしたいですね。"おせっかい"だけどね」と答えたのが印象的でした。
筆で人の心を動かす
「人の心がぐわっと動くようなものを書きたい」
"書"の魅力は、「人のこころを動かせる」ところだと武田さんは言います。商品のロゴの依頼が来た時には、ひたすら想像力を広げ、商品を手に取る人やその人の生活感、どこで手に入れどういう気持ちでそれを使うのか、考えるそうです。
本の"たすき"を渡す人を
「頭を柔らかくしてくれる新しい物事の見方を教えてくれるスーパークリエーター。尊敬する放送作家さんで鈴木おさむさんです」
★個展や企業からの依頼が後を絶たない人気の書道家でありながら、武田さんは子供から大人までを対象にした書道教室を自身のアトリエで地道に続けています。(あまりの希望者の多さに今は新規の生徒は募集していないそうですが・・・)そんな武田さん自身も、実にユニークな本をたくさん執筆しています。その一部をご紹介します。
■世界一受けたい生き方の授業―365日、楽しく生きる"ツボ" (知的生きかた文庫)
■武田双雲にダマされろ~人生が一瞬で楽しくなる77の方法(主婦の友社)
■上機嫌のすすめ (平凡社新書)
森本智子の取材後記
http://ablog.tv-tokyo.co.jp/morimoto/2011/01/post-120.html
