『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』とは地元・赤羽では「ONE PIECE」より売れているという、局地的大ヒット漫画作品。
清野とおるが一人暮らしをしている赤羽の珍名所を紹介しつつ、実在する赤羽の住人たちとの交流を描いた実録エッセイ漫画。
『東京都北区赤羽』全8巻(現在入手困難につき、双葉社アクションコミックス『増補改訂版東京都北区赤羽』全4巻として今後刊行)、続編の『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』(双葉社 漫画アクション連載中)は3巻まで発売され、累計発行部数20万部を記録している。
今振り返って見てみるとあの時期はやはり相当参っていたのだなぁ、結構ヤバい所まで行ってしまってたのだなぁと思った。
しかしそんな自分の姿がどうやら人から見ると面白いらしいので、面白いならいっかと今回の形に収まりました。
俳優、そして人間としての山田孝之にカメラを向け、振り回され、自分自身を見失った2014年の夏でした。
そんな膨大な夏の記録を盟友・松江哲明監督との共同作業により、"連続ドキュメンタリードラマ"として形を成し、放送出来ることを嬉しく思っています。
密着ドキュメンタリーという方式なので、時折監督である自分も写り込んでしまい、正直あまり見られたくない気持ちもありますが、それ以上にあそこまで自分をさらけ出した山田孝之本人が放映の許可を下ろしてくれたので、自分の醜態をさらけ出す覚悟が出来ました。
2014年、山田孝之の"崩壊"と"再生"の記録を遅い時間帯ではございますが、じっくりと堪能してください。
親友であり、映画のライバルでもある山下君から「松江君、助けて」と、ある日突然連絡がありました。
そこで見せられたのは、赤羽での山田孝之を映した日常の映像素材。
「2時間前後の映画にまとめてしまうのは、もったいない」と感じ、テレ東さんに相談したところ、なんと全12話の番組として放送していただくことになりました。
僕はドキュメンタリー監督としての技術をぶち込み、何よりも北区民として恥ずかしくない作品を目指しました。
こんな形で赤羽が映像化するなんて、夢にも思いませんでした。
今年の夏頃に山田孝之さんが僕役で映画化されるというデマが流れたのですが、それはやっぱりデマです。
僕は僕で、山田さんは山田さんのまま映像化されています。
まあ、映像化したところで糞つまらないだろうなーと邪推していましたし、映像化したところで僕の原作は絶対越えられないだろうという自負もありました。
でも、あっさりと原作を超えられてしまいました。さみしい。