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日経スペシャル「ガイアの夜明け」
2002年12月1日放送
◆ 第 33 回 ◆
隣国からのビジネス戦士 ~日本と韓国の現場~
1910年の日韓併合以来、35年続いた、日本による朝鮮半島の支配。
この不幸な歴史は1945年の終戦によって幕を閉じるが、日本と韓国の関係は“近くて遠い国”となり、その関係を修復するにはまだまだ多くの時間を必要とした。
韓国は、対日輸入制限措置である「輸入多角化品目制度」を設け、さらには高い関税によって日本製品の輸入を厳しく制限してきた。
世界を席巻する日本の製品が、隣の国で売られていない現実。
転機が訪れたのはつい最近、1998年のこと。金大中大統領の誕生によって、対日経済政策が大きく転換し始めたのだ。「輸入多角化品目制度」は1999年6月末をもって廃止され、日本製の電気製品などが韓国市場に出回るようになった。一方、韓国を代表するサムスン、LGなどの巨大企業も日本に殴り込みをかけてきた。
そして”日韓交流の年”と位置付けられた今年、日韓共催によるワールドカップが開かれた。果たして、本当に日本と韓国は新たな時代を迎えたのだろうか。
その第一歩として、両国は今、自由貿易の促進を目指し大きく動き出している。
10月には、日本の外務省が輸入障壁の撤廃や投資自由化を促進する自由貿易協定(FTA)の締結を急ぐ為、その戦略計画をまとめ、来年早々に韓国との交渉開始を目指す。
このような背景をもとに、番組では、日本に進出した現代自動車、韓国に進出した資生堂という日韓を代表する企業が、様々な障壁を乗り越え、お互いの国の国民に如何にして売り込んでいくのか、その奮闘の様子に密着し、日韓経済の未来を予測する。
◎現代自動車
世界第8位の現代自動車が日本に進出したのは去年のこと。日本法人のほか 技術研究所も作るなど日本への期待は大きい。
しかし、韓国内では80%以上のシェアを誇る現代自動車であっても、日本では かなり苦戦している。去年の販売台数は1100台、今年はW杯による知名度のアップと10月2日の新車(「TB」)の販売によって5000台を目標にしている。
番組では、新車が発売されるまでのヒュンダイジャパンの催販売部長と各ディーラーを統括するエリアマネージャー、そして、ディーラーのひとつである「ヒュンダイ茨城南」の磯山隆一社長(47歳)たち、販売の最前線に密着し、日本人に韓国車を売り込む苦闘ぶりを見せる。
さらに、10月2日の新車販売以降、果たしてどれだけの台数が売れたのか、「ヒュンダイ茨城南」の磯山社長のその後を追う。
「ヒュンダイ茨城南」は以前はスズキのディーラーだったが、スズキが近くに直営店をオープンさせたことなどで不信が募り、ヒュンダイに切り替えた。
再出発にあたり、大幅なリストラを行うなど、ヒュンダイの将来に賭けているが、 思うように販売台数は伸びない。韓国車に対する日本人の意識のせいなのか、磯山社長は新車の発売に大きな期待を寄せている。
◎資生堂
一方、韓国に進出した資生堂。日本一の化粧品メーカーである。
資生堂が韓国に現地法人を作ったのは今から5年前。韓国内でのランキングは第7位とこちらも苦戦を強いられている。
しかし、アジア各国に目を向けると、資生堂は台湾、タイ、香港などで1位に君臨している。ならばどうして、韓国では7位なのか。
日本製品は韓国人には受け入れてもらえないのか。まだ、過去の不幸な歴史が歴然と韓国人の心の中にあるのか。
その答えを韓国資生堂の八代義一社長(54歳)と現場の社員、美容部員の奮闘する姿を通して明らかにしていく。
11月1日に新商品を発売し、韓国内で定着した”おばさんブランド”というイメージを払拭し、若者への攻勢をかけ始めた。その結果は?
また、多くの韓国人への街頭インタビューを試み、日本製品(日本人)への本音も取材する。
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