日経スペシャル/ガイアの夜明け

-時代を生きろ!闘い続ける人たち-

Tuesday  22:00  ON AIR/Navigator:役所広司/Narrator:蟹江敬三

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日経スペシャル「ガイアの夜明け」
2003年4月1日放送

◆ 第 51 回 ◆

予告
3週連続企画 戦争・世界・ニッポン Ⅰ
最前線ルポ ザ・石油


アメリカによるイラク攻撃が、3月20日ついに始まった。”世界の石油庫”中東はどうなるのか? そして、中東地域にエネルギーを依存する日本経済は、どれだけの影響を受けるのか?
取材班は緊張感が高まる中東に飛び、イラク、クウェート、UAE(アラブ首長国連邦)、カタールなど各国で石油ビジネスに関わる人々や石油関連施設を取材。さらに戦争の行方と石油利権の両面でカギを握るアメリカでも取材を敢行。国際危機の中、世界経済を揺り動かす石油ビジネスの最前線をリポートする。

予告 ★「石油のための戦争」?

「石油の世紀」と呼ばれた20世紀。21世紀も、世界の原油確認埋蔵量の65%を握り、さらに石油に代わるエネルギー源とされる天然ガスの埋蔵量も多い中東が、世界経済にとって重要な位置を占めることは間違いない。今回のイラク情勢にも、アメリカやロシア、フランスなど大国と中東諸国をめぐる石油利権問題が陰に陽に絡んでいるといわれており、世界各地で起きている反戦デモでも「No War for Oil(石油のための戦争をするな)」が一つの合い言葉になっているほどだ。
揺れ動く中東情勢。そのなかでも原油埋蔵量世界第2位のイラクの今後は、世界の石油市場を大きく左右する。取材班は厳しい規制の中、イラクの石油関連施設や製油所担当者などを取材した。そこには、いまだに湾岸戦争の爪痕が残ったまま復旧もままならない状況があった――。
しかし、そのイラクの戦後をにらんだ動きもすでに始まっていた。日本が現在もっとも多く石油を輸入している国、UAE。港には高級クルーザーが並ぶなど、オイルマネーで潤う同国の町並みは驚くほど美しい。そんなUAEに1人のイラク人ビジネスマンがいた。イラク政府の代理人を務めるサバー氏。ビジネスマンである彼は、戦後に向けた準備を着々と進めていた。
さらに、イギリスに飛んだ取材班はイラクを逃れてロンドンで活動中の反体制派を直撃。フセイン政権に追われる形でイギリスに亡命した王族の末裔が語る、戦後イラクの青写真とは? そして、反体制派最大グループ幹部にも接触。その幹部は、石油利権をにらんで欧州の企業などが接触してきたと証言。石油利権を巡る列強の狙いとは?
一方、アメリカではブッシュ大統領のお膝元、テキサスを取材。石油産業関係者やブッシュ親子をよく知る人物などを取材し、アメリカの真意を探る。


★クウェートで石油に命をかける日本人

クウェートに飛んだ取材班は、1人の男と出会った。アラビア石油クウェート事務所常駐の柳田行範さん(40歳)は、同事務所に常駐するただ1人の日本人だ。駐在10年になる柳田さんは、クウェートと日本の研究機関の共同研究を取り持ったり現地の人々の集まりに参加したりと、すっかり現地に溶け込んでいる。
しかし、緊張感が高まる中でまず家族がクウェートから退避。柳田さんは家族を見送りながら、複雑な心境にかられる。自分までが退避すれば、現地の人々と築き上げてきた人間関係に微妙な影を落とすことになる--。日本の石油ビジネスの将来を考える柳田さんは「ギリギリまでクウェートに残りたい」と考えているが、3月6日には日本政府がクウェート全域の邦人に退避勧告を出すなど、日に日に緊張感は高まっていく。果たして、柳田さんの決断は――?


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