日経スペシャル/ガイアの夜明け

-時代を生きろ!闘い続ける人たち-

Tuesday  22:00  ON AIR/Navigator:役所広司/Narrator:蟹江敬三

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日経スペシャル「ガイアの夜明け」
2003年6月3日放送

◆ 第 60 回 ◆

予告
潜入!北朝鮮 ~経済崩壊?“闇の隣国”~

“近くて遠い国”北朝鮮。軍事優先の北朝鮮の経済体制は「ミサイル」「麻薬」などの輸出による外貨獲得、つまり“裏経済活動”によって維持されているとされる。しかし、破たん寸前といわれる国内経済については、公表された経済指標が乏しく実態はほとんどつかめていない。国家が定める計画経済体制は、慢性的な食糧・モノ不足を生み、活発な経済活動はもはや期待できない状況とされる。
その中で北朝鮮政府は、2002年7月から「経済改革」をスタートした。国家が国民生活から企業活動まですべてを保障し、面倒を見てきた体制を変更。「現場」や「個人」の能力を尊重する成果主義にシフトしている。北朝鮮はこの改革について、将来の「市場経済化」などにはつながらず、あくまでも「最大限の実利優先」措置だと説明する。しかし、現体制が行き詰まった末の「経済改革」とも見ることができる。
金正日総書記を神格化した、厳格な思想統制の続く独裁国家・北朝鮮。しかし経済分野の変化は、いずれは国民に「個」の目覚めと価値観の変化をもたらし、この国を「普通の国」に変える可能性を秘めているのか?
テレビ初! 北朝鮮国内で1年間に渡る、異例の長期取材を敢行した。

予告 ★密着!「北朝鮮商社マン」365日

日本で売られている、1着1万円未満の格安スーツ。生産地としては中国がよく知られているが、実は北朝鮮でも生産され、日本に輸出されている。首都・平壌の北朝鮮商社で働く李徹龍さん(32歳)は、日本向けスーツの輸出を担当する商社マン。去年の経済改革以降、工場の「もうけ」を増やすため、新たな取引先を探していた。しかし、北朝鮮から一歩も出たこともなく日本市場を知らない李さん。さらに核問題・拉致問題で北朝鮮との取引は敬遠され、ビジネスの環境はますます悪くなる一方だ。
そんな中、京都のある着物業者から刺繍の注文が舞い込む。李さんは自らの判断で工場を動かし、サンプル品の製作を始めようと奔走する。しかし、この取引が儲かるビジネスにつながるのか、李さんは不安を隠せない。不信感が渦巻く日朝関係の中、自らの判断で取引に挑んだ李さんは、果たして外国企業を相手にできる「普通の商社マン」になれるのか・・・。一人の商社マンに密着しながら、北朝鮮の経済改革の行方を占う。


★潜入!北朝鮮経済特区・10年後の真実

北朝鮮の首都・平壌から約1000キロ離れた都市・羅先市。中国とロシアに国境を接し、地理的な条件に恵まれた地方都市だ。
今から10年前、北朝鮮政府はこの地を経済特区に指定。特区内で投資を希望する外国企業には、企業所得税の減免や輸出品の無関税措置を施し自由に投資活動ができると大宣伝した。当時は、北朝鮮が限定的に「経済開放政策」を取ったとして、将来の体制変化につながるとの見方すらあった。
あれから10年・・・。カメラが経済特区内の実態を捉えた。
道路は依然として舗装もされず、電力不足は慢性化。そのため、投資は計画の1割にも満たないという有様だ。現場を歩くと、主な投資先は香港系のカジノホテルがある程度。しかし、現地の当局者は「中国式の経済発展は望まない。開放はあくまで限定的な政策である」と強気の弁だ。
ところが、金正日総書記を称える看板の下には、昼間から学校にすら行かない子供たちの姿があった。彼らはストリートチルドレンだ。平壌などでは、絶対にありえない光景が当然のように出現する。
体制の変化どころか、体制崩壊の兆しまで見えた経済特区の実態・・・。
経済特区の失敗は、破たんに突き進む北朝鮮経済の、もうひとつの姿なのだろうか?


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