日経スペシャル/ガイアの夜明け

-時代を生きろ!闘い続ける人たち-

Tuesday  22:00  ON AIR/Navigator:役所広司/Narrator:蟹江敬三

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日経スペシャル「ガイアの夜明け」
2003年7月15日放送

◆ 第 66 回 ◆

予告
築46年 マンション建替え物語

日本人が“マンション”と呼ばれる集合住宅で暮らすようになってから四半世紀以上経つ。今も都心部では、高層新築分譲マンションの建設ラッシュが続く。
しかし近年、築30年を越えた老朽化マンションの急増が問題となっている。現在、築30年を経たマンションはおよそ21万戸、10年後には100万戸を越えるという。番組ではあるマンションの建て替えへの動きを追いながら、老朽マンション急増の現状、そして建て替えにまつわる諸問題とその解決への道を探る。


★居住者間でトラブルも…建て替え迫られる老朽マンション

かつては文化的生活の象徴としてもてはやされた分譲マンション。
しかし、30年以上の年月を経て日本人の生活も変化した。現在、これらの老朽化したマンションでは上下水道やガスの漏れ、漏電、建物の傾斜などの問題が発生している。また居住者が高齢化し、部屋の間取りは今では狭く不便このうえない状態になっている。
予告 特に初期に分譲されたマンションにはエレベーターが無いだけではなく、バリアフリーという概念すら無かった。現在ではどこの家庭でも当たり前となった電化製品を設置するスペースも、老朽マンションでは設計されていない。生活に必要な電力の確保すらなされていないのだ。そのため、この様なマンションで暮らす人々の間では、建て替えを巡る話し合いが始まり、その中でトラブルも頻発している。
昨年12月には、今後の建て替え需要を見込んで、マンション建て替え円滑化法が施行され、今年6月には地権者が「建て替え決議」がしやすい様に区分所有法も改正された。行政によるこの立法化は、建て替え事業にとって規制緩和ではあるが、居住者にとって良い環境が整備されたのかどうかは、今後を見守るしかない。


★築46年マンション建て替えへの半年を追う

番組では、マンション建て替え円滑化法適用の第一号になると思われる築46年のマンションの建て替え決議までの半年を追った。東京・新宿区高田馬場にあるこのマンションは、3棟・60戸からなる。地権者同士や、彼等とパートナーを組んで建て替え事業を行う予定のデベロッパーとの白熱する話し合いから決議までの記録は、様々な人間模様を映し出す。ひとくくりにマンションと言っても、60戸には60世帯の人生が詰まっているのだ。
たとえば、建てた当時の建築基準が現在は通用しないために建て替えができない「既存不適格」と呼ばれるマンション。かつてはニュータウンともてはやされたが、地価下落の影響で建て替えたくてもデベロッパーが付かず、今後は立ち枯れてスラム化を迎えるかもしれない首都近郊のマンション――など。
日本ではマンション居住者が増え続けている。修繕を重ねながら延命させることは可能でも、いつかは建て替えを迎えるのが建物の運命といえる。今は新築に住んでいても、確実にそのときはやってくる。マンション老朽化は、新しいマンションに住んでいる人にとっても他人事ではないのである。
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