日経スペシャル/ガイアの夜明け

-時代を生きろ!闘い続ける人たち-

Tuesday  22:00  ON AIR/Navigator:役所広司/Narrator:蟹江敬三

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日経スペシャル「ガイアの夜明け」
2003年8月5日放送

◆ 第 69 回 ◆

予告
勝ち抜け!世界サカナ戦争 
~水産王国ニッポン 復活の道は?~

日本人のサカナ好きは今も昔も変わらない。築地には新鮮な水産物がずらりとならぶ。外国産も多い。日本の水産物輸入額は石油に次ぐ規模にまで拡大した。うまい魚を求めて、日本のビジネスマンが世界各地を駆け回っている。
逆に言うと、日本が魚を獲らなくなったということである。捕鯨だけではない。かつて水産王国ニッポンを支えた遠洋漁業の衰退は目を覆うばかり。操業している船はほんの数えるほどだ。
世界中ですり身など水産加工品の需要が急増している。将来予想されるサカナ争奪戦を勝ち抜く方法はあるのか? 日本の漁業はこのままでいいのか? EU、ノルウェー、ニュージーランド、南米を回り、苦悩し模索する日本漁業の姿を追った。
予告 ★ペルーのアナゴ、ナミビアのキンメ

私たち日本人が食べているアナゴ。その中には、実は南米産もある。現地では見向きもされないアナゴを加工して日本へ輸出しているのは「サカナ・デル・ペルー」社。従業員は品質に誇りを持って働いている。親会社の大洋A&F社の川田武二さんが還暦を過ぎても指導を続ける。川田さんと一緒に現場を訪れ成功の秘訣を追う。
一方、千葉県天津小湊町の水産物加工工場。ナミビア産のキンメやペルー産のエボダイなど、ここで作る干物の7割は輸入だ。長谷屋商店の北浦専務は、「国内産だけでは商売にならない。輸入品は安いし品質も悪くない」と言う。消費者の評判も上々だ。安定供給のためには、輸入品はもはや欠かすことができない。



★遠洋トロールに命をかける

かつて北転船の基地としてにぎわった釧路港。だが現在では減船に告ぐ減船で、昔の活気は見る影もない。日本が水産王国の座から転落するのはあっという間のことだった。金井漁業の社長、金井俊一さんは華やかなりし往時をふりかえり、遠洋漁業の復活をあつく語る。
その金井漁業は、2隻の大型トロール船をニュージーランド沖で操業させている。悩みの種は年々厳しくなるニュージーランド政府の「規制」だ。今年になってまたITQ(魚種別漁獲割当て)の数値が変更されるとの情報が入った。金井漁業の中山宗基常務は、急遽その対策のため現地へと飛んだ。関係者と打ち合わせ、自らトロール船に乗った中山さんに密着。トロール漁業最前線を描く。


★世界最新型漁船とEUの取り組み

いま、ヨーロッパでは最新型漁船が次々に建造されている。その1隻が修理のため宮城県塩釜港に係留中だ。全乗組員に個室がある快適な環境。これを見た日本の漁民からはため息ばかりが出る。先端機器は世界有数の漁業用機器メーカー、ノルウエーのシムラッド社製。その本社では、コンピューター制御で三次元の映像を結ぶ魚探、トロール網を細かくコントロールする機器が開発されていた。
水産物の需要が世界中で増えている。パリの若者達はパンに「カニカマボコ」をはさんで食べる。かまぼこなどのすり身はもはや日常食品だ。日本のすり身原料の4分の3は輸入だ。水産資源をめぐっての競合関係が次第に強まっている。21世紀の食糧問題を見越して、EUは水産部門へ大規模な投資を行なっている。その戦略は、日本と対照的だ。
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